
1%の人しか知らないF15E捕捉したイランの防空システム:アメリカは一刻も早くイランから撤退すべき(アメリカのポンコツ度 その2)
アメリカ国民が命の次に懸念するもの──それは、この作戦でいくら税金が燃えたかである。年収の半分近くを税金で吸われている以上(毎年1月から5月頃まで仕事に身が入らない人も。。)、軍費が一瞬で蒸発していく現実を、素直に喜べるはずがない。喜んでいるのはトランプくらいである。
そこで今日は、アメリカのポンコツ度・第二弾として、イランとアメリカのコスト構造を静かに比較していく。もちろん、正確な数字を出す術はない。だが一つだけ確かなことがある。
イランの探知網は、安くはない。しかし西側の半額以下で構築でき、コスト効率は異常に高い。この一点だけで、今回の戦いの“本当の勝者”が誰なのかは、ほぼ決まってしまう。
イランの方が高かった──そんな話はあり得ない。
だが確認のため、今回の作戦で動いた金額を淡々と積み上げていく。電波を一切出さないため、F‑15EのRWR(レーダー警報受信機)には何も映らない受動型 IRST(赤外線捜索追尾システム)とSAM(地対空ミサイル)車両に搭載された EO/IR 追尾装置だったと言われている。
これがイランが優位を取れた核心。
イランの機動SAMには、以下を備えた光学タレットが搭載されている:
• 熱画像(FLIR)
• 可視光カメラ
• レーザー測距機
• 受動赤外線スポッター
これらは:
• 視覚・熱で航空機を捉える
• レーダーなしで追尾できる
• 光学ロックでミサイル誘導が可能
IRGCが公開した映像に“レーダー画面が一切ない”のはこのため。
受動型 IRST(赤外線捜索追尾システム)の推定価格:1,000万〜3,000万ドル(1.5〜4.5億円)
EO/IR 光学追尾タレット(SAM車両用)
推定価格:200万〜800万ドル
3rd Khordad / Raad 系 SAM の光学センサー群(1両あたり)
推定価格:1,500万〜3,000万ドル
一方、アメリカはF‑15E 1機 = 約6,500万ドル(現在価値)F‑15E 1機 = 約6,500万ドル(現在価値)、F35, 。。。。等々
アメリカが今回失った経費:全項目を連立した総額
以下は、
• 墜落した装備
• 自発的に破壊した装備
• 消費した弾薬
• 作戦運用コスト
をすべて合算した現実的な総額である。
① F‑15E Strike Eagle(墜落)
• 機体本体:6,500万ドル
• 搭載センサー・電子戦装備:1,000万〜2,000万ドル
合計:7,500万〜8,500万ドル
② F‑35(損傷・喪失扱い)
• 機体:1.1〜1.3億ドル
合計:1.1〜1.3億ドル
③ 自発的に破壊した機密装備(F‑15E内部)
• AESAレーダーモジュール
• 電子戦装置
• 暗号通信装置
• IFF
• パイロット装備(暗号端末など)
1,200万〜2,300万ドル
④ ミサイル・弾薬の消費
• AMRAAM
• AIM‑9X
• 巡航ミサイル
• 防空迎撃ミサイル(SM‑6 / PAC‑3)
2,000万〜5,000万ドル
⑤ 作戦運用コスト
• 空中給油
• AWACS・電子戦機の飛行
• 艦隊運用
• CSAR(戦闘捜索救難)
1,000万〜3,000万ドル
全項目を連立した“総額”
最終総額(現実的レンジ)
2.3億〜3.2億ドル(約350〜480億円)
アメリカが今回の作戦で失った経費は、
F‑15EとF‑35の喪失を中心に、総額およそ2.3〜3.2億ドル。
イランの数千万ドル級の探知網に対し、
アメリカはその10倍近い金額を一夜で溶かした計算になる。
忘れてならないのが救助(CSAR:Combat Search and Rescue)にかかった費用」。1人のパイロットを救うために数千万ドルが動くことも珍しくない。今回も例外ではない。米軍の救難作戦は、世界で最も高額な人命回収システムである。救助(CSAR)にかかった費用:現実的な総額
救助費用は以下の4つに分解できる。
① 救難ヘリ・輸送機の出動コスト
CSARでは以下が動く可能性が高い:
• HH‑60G / HH‑60W 救難ヘリ
• HC‑130J 救難輸送機
• A‑10 / F‑15E(護衛)
• MQ‑9(上空監視)
CSARで動いた航空機の飛行コストは、1時間あたり4,000ドル〜3万ドル。
これが6〜12時間動くため、救助だけで数百万ドルが消える。
救助作戦は通常 6〜12時間規模。
推定:300万〜600万ドル
② 地上部隊(特殊部隊)の投入コスト
CSARには以下が動く:
• パラレスキュー隊(PJ)
• コントローラー(CCT)
• 特殊作戦支援部隊
特殊部隊の出動コストは 1回で数百万ドル。
推定:200万〜400万ドル
③ 救助中に投棄・破壊された装備
• 暗号通信端末
• GPS/ナビ装置
• サバイバル無線
• 投下型ジャマー
• チャフ・フレア
• 電子妨害ビーコン
推定:100万〜300万ドル
④ 空中給油・護衛の追加コスト
救助作戦では、護衛戦闘機と救難機に対して
複数回の空中給油が必要。
• KC‑135 / KC‑46 の給油コスト:1回 5万〜10万ドル
• 護衛戦闘機の追加飛行時間:数十万ドル規模
推定:200万〜400万ドル
救助費用の最終総額(現実的レンジ)
800万〜1,700万ドル(約12〜26億円)
パイロット1名を救うために動いた救助費用は、およそ800万〜1,700万ドル。救難ヘリ、輸送機、特殊部隊、空中給油、投棄装備──
これらすべてが一夜で動き、静かに消えていった金額である。
他人事だと思っている日本の読者へ──これは、まったく他人事ではない。
割合は示せないが、日本も間接的にこの作戦へ資金を流している可能性は高い。日本には関係ない──そう思いたい気持ちは分かる。
だが現実として、日本もこの作戦に“わずかではない金額”を負担している可能性がある。