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案内所流 あの堎所ぞ        epilogue

    「垫匠、最新の気象情報を確認したした。
     しばらく穏やかな晎倩が続く、
     ずのこずです」
     壮幎の男の野性味溢れる声。
     茶宀党䜓が揺れる。
     にじり口から、顔が芗く。
    「どういたしたしょう」
    「匟子を信じるよ」
    「勿䜓ないお蚀葉で」
     私は「ふむ」ず、
     䜓に気合を入れるように声を出し、
     立ち䞊がる。

    「行こうか。
     荷物はあの、リュックだけでよいが 」
     私は続きを促すように、
     匟子に芖線を送る。
    「はい。氎筒はい぀でも最高の濃床で準備しおおりたす」
     気持ちのいい男だ。五、六幎になるか。
     瀟䌚人ラグビヌのフォワヌドで鳎らし、日本代衚たでになったベテランプロップが、ひょんなこずからここに転がり蟌み、「垫匠ず匟子」ずいう関係になった。
     かみこお䞃䞍思議ずいう蚀葉があれば、
     四぀目ぐらいであろうか。

    䞍思議なたたも、これたた䞀興
    「他にやるべきこずは」
     私は茶宀を出お、背筋を䌞ばす。
     傍らにかしずく倧男は、
     匟子ずいうより埓者だ。
    「そうさね。
     女将に蚀䌝を頌もう。
     『䌚いに行っおくる』ず」
    「はい。盎に䌝えお参りたす」
     バックスでもいいのではないか 
     健脚で遠ざかる背䞭に䌝えるが、
     䌝わるだろうか。
    「あたり驚かすなよ」
    「合点承知」
     その声もたた、私の数倍はあった。

    こうしお庭園を歩くのも久しぶりか
     たもなく、匟子が隣に合流する。
     圓然のように息は切れおいない。
     私は額の汗を拭う。
     匟子はリュックを鷲掎みにし、
     氎筒がカランカランず鳎っおいる。
    剛毅 私には最も瞁のない蚀葉だったな

    「垫匠、䌺っおも」
    「遠慮するな、らしくない」
    「では。
     垫匠は時折、氎筒の䞭身のザクロず、シャンパンのロれを同䞀芖するような蚀葉を述べおおられたしたが」
    「がけたず思ったか」
    「いえ、ずんでもない 
     滅盞もございたせん」
     倧地を鳎動させる、
     このだみ声もたた 毒だな。
    「そうさね。
     ザクロの玅は、果実由来で深く、枩かみがあるな。黄色や茶色が混じったような、萜ち着きある深玅ずいったずころか。
     察しお、シャンパンロれの玅は、透明感のある、蒌みを感じさせるピンクに近い。
     グラスに泚ぐず、光の反射や泡の茝きが、真珠のような光沢を纏う」
    「さすがです」
    「䞖蟞はいい。お前はすぐ分かるからいい。
     教科曞的な定型文しか出おこんよ」
    「で」
    「二぀の違いをしかず分かっおおれば、
     それは同じでよいよ」
    「たったく」
    「あぁ、たったく同じ玅だ」
    「お芋逞れしたした」
    「お前。それ、分かっお蚀っおるのか」
    「 なんのこずかさっぱり」
    「がけおるず思っおたした。
     そう、癜状したようなものだぞ」
    「え 垫匠、
     なぜ、お分かりになられたのですか」
     私は杖を振り䞊げた拍子に――
     バランスを厩し、匟子に支えられる。
    「たるで恰奜が぀かん」
    「垫匠、その頬の赀みもたた、
     玅でよいのでしょうか」
     私は杖の先で、匟子の顔を小突いた。

     旅通の前にはベントレヌが䜇んでいた。
     陜光を撥ね返す黒い光沢は、どこたでも瑞々しい。ふずそれが、この䞉十幎の蚘憶を映し出す巚倧なスクリヌンに倉容しお、私は立ち尜くす。

     氞久ずわに思えた時間は、
     䞀瞬だったらしい。
     
     スヌツ姿の女性が䞀瀌する。
    よい瀌だ
    「倉わらんな。
     たるで、あの人を芋るようだ」
    「かみこお様も」
     私は䞀笑に付した。
     こい぀は蚀わば、ラむバル。
     すべおを分かっおくれる、厄介な人間だ。
    「匟子よ」
    「なんでしょう、垫匠」
    「私は寝ずるかもしれん。
     山道をちず登るが、頌たれおくれるか」
    「 委现承知いたしたした」
     私は、倧きな手で顔を芆い、
     深々ず瀌をする匟子の脛を杖で突いた。
    「たるでなっおおらん」
     私はあの日のたたのベントレヌに乗り、
     そのシヌトに身を沈めた。






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    「聞いおもいいですか」 心の䞭を公蚀したら、遠回りしない、正しい䞀歩目が倧事。 がんばり方より、順番。 「やっおみお みお 案内所」の蚘事は基本、二人の䌚話文です。関連した雑孊もありたすよ。 さお、あなたが思う䞀歩目は正しいのか 远蚘案内所以倖も増えた笑

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