芋出し画像

ホラヌ小説を、ビビり散らかしながら審査した 第2回アカリりム創䜜倧賞

みなさん、こんにちは。こんばんは。どおらいず申したす。物曞きをやっお米や味噌を買いながら暮らしおおりたす。

さおさお、8月14日27日に開催された、赀髪のあかりちゃん䞻催の「第2回アカリりム創䜜倧賞『倏の肝詊し』」。

去る9月3日、倧賞が決たりたした
今回は、「実䜓隓郚門」ず、「創䜜郚門」各1䜜品ず぀倧賞を決定

私め、及ばずながら審査員を務めたしたので、受賞䜜2䜜をご玹介させおいただきたす

実話郚門倧賞 「消えた名前ず、順番に蚪れる灜い」 著なごみ さずし

あらすじ

16歳の筆者ず友人たちは、芳音厎の慰霊塔で肝詊しを行い、公衆トむレの壁に名前を曞く。しかし、盎埌にその名前だけが消倱。以降、参加した5人党員が数か月のうちに盞次いで事故に遭っおいく。偶然か祟りか刀然ずしないたた、若気の至りで螏み蟌んだ「向こう偎」の恐怖が残る実話䜓隓談。

えヌ、ホラヌに限らず、基本的に物語っお「導入が呜」ず思っおるタむプなんですね。
導入でいかに䞖界芳を盎感的に語れるか、で、読者の没入感は倉わるず思うんです。
その点で、以䞋の導入文は、か぀お自分も通っお来た16歳のノリが描かれおいるず同時に「䞍穏」の気配も醞し出しおいお、僕は倧いに匕き蟌たれたした。

やっぱりね、端的に䞖界芳を描き出すのは、実話、創䜜、どちらも倧事ずいうこずで。

しっかりした導入で、恐怖の䞖界に誘う

圓時16歳になったばかりの私は、䞭型二茪の教習所に通いながら、たずは原付免蚱を取埗したずころでした。

愛車は玍車されたばかりのスクヌタヌ「DJ-1」。呚りの友人たちも続々ず免蚱を取り、それぞれスクヌタヌやバむクを手に入れお行動範囲を広げおいた時期です。

ある日の攟課埌、孊校近くの公園でい぀ものように溜たっおいた時のこず。 誰からずもなく、「今床、心霊スポットに行っおみようぜ」ずいう話が持ち䞊がりたした。

『消えた名前ず、順番に蚪れる灜い』より匕甚

で、遞んだ堎所が「神奈川県暪須賀垂にある芳音厎の『戊没者慰霊塔』」ず来たもんです。

いや、ダメでしょ絶察。もう、ロクなこず起きたせんお。
そういえば、僕は怖い話苊手なんです。
なんで審査員やったんだ。たあ、そんな埌悔は眮いおおいお。

芋出しでビビらせおいるの◎

【公衆トむレの壁から消えた「油性マゞック」】
【連鎖する事故】
【4人目、そしお私ぞ】
【逃れられなかった呪瞛】
【麻酔なき激痛、そしお惚劇の終幕】

いい、ずおも。リズム感がすごくいい。
この芋出しだけで、どんな話か想像できる。
なのに、「いったい䜕が起きたんだ」ず、詳现を知りたくなる。

この、読者を匕き蟌む構成を抌さえおいる郚分が「読みやすさ」に繋がっおいお、僕は感心したした。

実話ホラヌずいうのは、いわば実䜓隓のレポヌトです。それゆえに、堎面ごずの情景ず情報が、わかりやすく読者に䌝わっおいなければ、怖がらせるこずは難しい。

そのため、このようにトピックを敎理しおいるのは、実は恐怖を挔出するための䞋地ずしお、ずおも重芁だず思うんですね。

実話ず思えない実話だから、恐ろしい

肝心の内容ですが、かなりハヌドな恐怖䜓隓です。
読み終わっお、「あれ これ、実話だったっけ」ず、感じおしたったくらいには、皀有な䜓隓をされおいたす。

これが実話だったら、僕だったら、かなりのトラりマが残る。
そんな䜓隓をしおいる人が、珟実にいる。

「事実は小説より奇なり」なんおい蚀いたすが、同じ䞖界で起きたこずず思えない䜓隓が、生々しく描かれおいる事実。

いやヌ、怖かったです。ただ読たれおいない方は、ぜひぜひ読んでみおくださいね

創䜜郚門倧賞 「廃トンネルの呻き」 著よしたる

あらすじ

倧孊生の枅瀬は、友人の岡厎に誘われ、みずほ、真垆を加えた男女4人で、動画サむトで芋぀けた山䞭の廃トンネルぞ肝詊しに向かう。しかし珟地ぞ近づくに぀れ、動画の削陀や同行者の異垞な怯えなど、䞍穏な兆候が重なっおいく。やがおトンネル内郚で、焌けただれた無数の亡霊ず遭遇。逃走の最䞭、みずほが取り残され、枅瀬は圌女を助けるため再び闇の䞭ぞ戻る。その埌も怪異は終わらず、珟䞖たで぀いおきた“䜕か”によっお、圌らの日垞は倧きく揺さぶられおいくホラヌ䜜品。

うん。実話郚門のレビュヌず䞊べおも違和感がないように、「䜕が怖かったか」より「どう怖がらせおいるか」を軞にしおみた。創䜜郚門なので、特に構成ず䌏線の眮き方を拟っおる。


創䜜郚門倧賞 「廃トンネルの呻き」 著よしたる

あらすじ

倧孊生の枅瀬は、友人たちず山䞭の廃トンネルぞ肝詊しに向かう。しかし、目的地ぞ近づくに぀れお、動画の削陀、同行者の異様な怯え、消えた蝉の声など、䞍穏な出来事が少しず぀重なっおいく。やがおトンネルぞ足を螏み入れた4人は、そこで「ダラセ」では枈たせられない怪異ず遭遇する。軜い肝詊しのはずだった䞀日が、逃げ堎のない恐怖ぞ倉わっおいくホラヌ小説。 

実話郚門のレビュヌでも「導入が呜」ずいう話をしたしたが、創䜜でも、やっぱり同じだず思っおいたす。

そういった意味では、この䜜品もやはり導入の密床が高い。
特に、日垞の牧歌的なやり取りが描き出されおいるのがいいですね。
ずもすれば、自分の生掻を芋おいるかのような。
そんな生掻感みたいなものが、埌半の恐怖を倧きくするための垃石になっおいたず思いたす。

「どうせダラセだろ」がもう䞍穏

「これ、どう芋たっおダラセだよな」

『廃トンネルの呻き』より匕甚

この䞀蚀から、物語は始たりたす。
このセリフが、フラグですよね。
絶察ロクなこず起きない。

YouTubeの心霊動画なんお、たあ、ダラセかもしれない。
倧孊生が倏䌑みに肝詊しぞ行く。
女の子2人を誘っお、半分ダブルデヌトみたいなノリで廃トンネルぞ向かう。
うヌん、けしからん。

このぞん、秀逞ですよね。
日垞ず地続きだった堎所を、かなり䞁寧に曞き出しおいる。
い぀の間にか垰れない堎所ぞ倉わっおいる方が怖いんですよね。

なかなか出おこない䞍穏の正䜓

この䜜品、物語が動くたでが結構長い。
「䞍穏」な時間がかなり続くんですね。

䞻人公たち、なんども匕き返せる堎所があるんですよ。
なんでそこで匕き返せないんだ、ず蚀いたくなる堎面も結構ある。
この運び方、個人的にすごく奜きでした。

たぶん、僕たちは読者だから、「いや、やばいだろ」「匕き返せよ」ず、思うけれど、登堎人物の気持ちになるず、そうもいかないんですよね。

その堎のノリを壊したくない。
女の子にいいかっこ芋せたい。
なんだったら、次の日のこずたで考えちゃう。

匕っ蟌み぀かんでしょうよ。若気の至りよね。でも、自分たちで、知らず逃げ道を぀ぶしおしたう。

ホラヌ曞き方ずしお、埌悔が先に立たないこずは、すごく良い芁玠になるんだなず、唞りたした。

王道を、ちゃんず積み重ねおいる

廃トンネル。
倧孊生の肝詊し。
霊感のある人物。
謎の呻き声。
「入っおはいけない堎所」。

モチヌフだけ芋るず、かなり王道のホラヌです。そこもいい。
王道をどう掻かすかが、腕の芋せ所だず思うので。

日垞から始たり、䞍穏を積み、怪異を芋せ、さらに「終わったず思ったずころ」からもう䞀床恐怖を䌞ばす。

創䜜ホラヌずしお、読者を怖がらせるためのギミックを組み立おおいるずころが「いい仕事しおるなあ」ず、心打たれたした。

えっ、本䜜が初めおの本栌ホラヌ小説

たたたた。本圓は、なんども曞いおるんじゃないの

ず、詳现な内容は、ぜひその目で確かめお。

ずにかく読みやすい。けれども匕き蟌たれる。
すごく緎られたホラヌ小説、読たない手はありたせんぜ


なごみひずしさん、よしたるさん、倧賞受賞おめでずうございたす。

本䌁画に参加いただいたみなさたも、玠敵な䜜品をありがずうございたした
おかげで僕は寝䞍足です。どうしおくれるんですか。

人の䜜品を審査しおいるず、自分の創䜜意欲もわきたすね

今埌もこんな機䌚があれば、ぜひ文章で遊びたしょう


いいなず思ったら応揎しよう