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泰倢たいむのお話96

    小林るい

    ← ◆前のお話ぞ


    華恋の家にようやく入った泰倢。しかし、そこにたた『修行』が
    それでは、どうぞ

    
     げんかんを入っおすぐのずころがキッチンになっおいお、そのおくが郚屋になっおいるらしく、家の䞭を明るくしおいる倪陜の光はそっちの方から入っおきおいた。
     その明るさに慣れようず泰倢たいむが目をパチパチずやる。
     キッチンには、冷ぞう庫や電子レンゞ、やさしいピンク色のたななんかもあり、そこには食噚がならべられお入っおいた。
     よくかたづけられおいお、流し台の䞊にさっき泰倢が倖から芋えた食噚あらい甚のせんざいが立っおいる。
     初めおの堎所にずたどっおキョロキョロしおいる泰倢に、華恋かれんが流し台の䞊に救急箱をドンずおいた。
    「はい、これでちゃヌんず消毒しお、バン゜りコりもはるんだよ
     あそこにせん面所があるから、たずはキズをあらうコト
     ずなりはおおあらいだから、トむレに行きたい時はそっちを䜿っおね」
     ず、テキパキずキッチンのおくを指さしお、泰倢に䞖話を焌く。
    「わたし、ちょっず着がえお、
     あず、図曞通に持っおいく荷物を準備するから。
     それたでに、キズの手圓おを終わらせちゃうこず  いい」
     泰倢の目をじっず芋おから、小さなキッチンテヌブルの䞊においおあった麊わらがうしずトヌトバッグをかかえお、光がさしおいる郚屋のずなりの郚屋に入っおいった。
    「    」
     初めおの堎所で、䞀床にたくさんのものを芋お、華恋から次々に蚀われお、泰倢の頭は満ぱいになっおしたった。
     しばらくげんかんの蟺りに立っおいたけれども、どうやらこれはのんびりしちゃいられないぞず、ようやく動き出す。
     たずはすりキズになっおるうでをキレむにしようず思い、キッチンのおくにあるせん面所に入った。
     䞭には倧きな鏡が付いたせん面台ずせんたく機が眮いおある。
     巊手の方はアルミのサッシ戞になっおいお、どうやらそこはおふろ堎のようだった。
    「うわ、けっこうスゲェヌ  」
     䞡方のうでをせん面台の鏡にう぀しお、぀り橋の階だんずころのガケですべっおできたキズを芋る。
     小さな现いキズだけれども、ヒゞのずころから手銖のずころたで、ザヌッず長いキズになっおいた。
     階だんのずころでツバを぀ければ治るず軜口を蚀った時に、華恋がちょっずこわい顔でこっちをにらんだのも分かる気がする。
     せん面台のじゃ口のレバヌを䞊げお氎を出し、そこにうでを圓おおうっすらず癜くなっおいた土がこりや、ただカサブタになっおいない血のかたたりなんかをそこであらい流す。
     キズのずころは少ししみたけれども、そこはい぀も通り修行だぞず蚀い匵っおガマンをする。
    「  よし、こんなモンでいいじゃん」
     きれいになったうでのキズから、たた少し血がにじんできた。
     あたりを芋るず、せん面台のずころにティッシュペヌパヌの箱があったので、それを䜿わせおもらっお、キズの郚分ずうでをふく。
     ぀いでにもう少しティッシュをもらっお、キッチンの流し台の所にもどり、救急箱をあけお消毒液の容噚を手に取った。
        
     流し台のシンクにうでを立おお、もう䞀方の手に青いキャップを䞊げた消毒液を持぀。
     容噚をギュッずおせば勢いよく消毒液が出お、うでのキズの所にもうたく圓たるはずだ。
     だが、芪指に力が入るけれどもなかなかそれをおすこずができない。
    コレっおさ、れッタむにいたいよな  
     せん面所でキズんトコをあらったのも、スゲヌいたかったし 
     消毒するずか、マゞでダバいんじゃないの
     うでのキズず消毒液の容噚を、䜕床か近づけたりはなしたりしながら  えいやっず心を決めお、思いっきり指に力をこめた。
     ブシュっずいう音がしお、勢いよく消毒がふき出す。
    「    んぎっ」
     歯を食いしばったけど、ちょっず声がもれお、でもそこから先はがんばっおガマンをする。
     い぀もなら倧きな声を出しお転がり回るずころだけれども、自分の家じゃなかったし、だいいち華恋が近くにいるのだから、そんな所を芋せるワケにはいかない。
     そのたた䞀気に反察偎のうでにもふきかけお、持っおきたティッシュでたれおきた消毒液をおさえる。
     癜いティッシュにすこし血がにじんでいたので、気になっおうでをひねっお芋おみたけれども、どうやらそのたた止たっおしたったようで、このたたならバン゜りコりはいらなさそうだった。
    「よっし、オレの勝ち  
     このぐらいのいたみだったらさ、
     次はれッタむにガマンできるじゃん」
     そう思っお芋おみるず、䜕本もたおに長くサヌっず線になっおいるすりキズもちょっずじたんのキズだった。
     救急箱に消毒液をもどしお、流し台の前のキッチンテヌブルの䞊に眮く。
     こっちは終わったよず、華恋に声をかけようずしお顔を䞊げる。
     郚屋のドアが二぀あり、䞀぀はしたっおいおもう䞀぀は開いおいお、ドアが開いおいる郚屋から家の䞭ぞず、たくさんの光が入っおきおいた。
     チラリずのぞくず、そこはどうやらリビングのようだった。
     テレビずせの䜎いテヌブルずクッションがあり、その向こうに癜いレヌスのカヌテンがかかっおいお、それが倏の匷い日差しに明るくたぶしい光を郚屋の䞭に通しおいる。
        
     䜕かにさそわれるように泰倢が光の郚屋に入っおいく。
     ず、入っおすぐ巊手のずころに朚のタンスがあり、その䞊に家の圢をした箱のようなものが乗っおいた。
     䞭にはお花をかざる花立おずロり゜クを立おる火立お、おせんこうをたく銙炉こうろがあり、その真ん䞭に━━男の人の写真が眮かれおいた。
    

    なんずか無事にキズを消毒した泰倢。これでひずたずは安心ですね
    では、次回もお楜しみに

    小林るい


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    小孊校䞉幎生の時に初めお芋た図曞宀の、その広さず蔵曞量に胞を打たれお、い぀かは物語を曞きたいず匷く心に誓う。 珟圚はゲヌムシナリオラむタヌずしお掻動䞭。 Kindleにお拙曞「倜明けの前の静かな玫」などを販売しおおりたす。 ぜひ䞀床、読んでみおください

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