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泰倢たいむのお話92

    ← ◆前のお話ぞ


    初めおの堎所にやっおきお、呚りの様子に興味倧爆発の泰倢です
    それでは、どうぞ

    
     門のずころの階だんのコンクリヌトは、そのたたアパヌトの䞀階に぀づいおいお通路みたいになっおいた。
     现長くなっおいるその通路の、建物の方には郜合で四぀のドアがあっお、それぞれのドアの暪には、鉄の栌子が぀いたくもりガラスのたどず、絊湯噚の癜い機械がセットになっおすえ぀けられおいる。
     通路ずは反察偎の方に倪陜があるので、この通路があるずころは党郚が日かげになっおいお、日差しの熱さがなくなりすずしかった。
     門から入っおすぐの所にあるゆう䟿受けをパタンずさせおのぞきこみ、華恋かれんが䞭を確にんをしおいる間、泰倢たいむが頭をクルリクルリずしながら、その四぀のドアの前にある通路を手前からおく、おくから手前ぞ行ったり来たりする。
    ━━これが華恋ちゃんカヌサかぁ。
     なんかさ、友だちがいるマンションず䌌おるけどさ、
     こっちの方がさ、ずヌっず明るくお広い感じがするじゃん
     泰倢の䜏んでいるずころでは、あたり芋ない建物だった。
     孊校や孊習スクヌルの友だちは、だいたいマンションや団地に䜏んでいるか、䞀぀ひず぀で建っおいる家が集たっおいるような所に䜏んでいお、泰倢は家が集たっおいる方だった。
     華恋の家は、その䞭で比べればマンションや団地に䌌おいるけども、あっちの方はもっず階数があっお、党おコンクリヌトでできおいお━━そしおこれは、泰倢がそこに䜏んでいる友だちの家に行った時にい぀も思うこずなのだけれども━━なんずなく冷たくお、颚が通らなくお、党郚が暗くおしめっおいる感じがする。
     それに比べお華恋の䜏んでいるアパヌトは、ずなりがちゅう車堎ずいうのもあるのだろうけれども、日かげになっおいるのに光はたくさん入っおくるし、颚もよく通りぬけるし、ずっおも気持ちがいい感じがする。
     泰倢が䜏んでいるのはいろんな建物がたくさん集たっおいる郜䌚で、高いマンションや団地でも倪陜の光や自然の颚はあたり入っおこなくお、だからあんな感じに暗くお冷たいのかもしれない。
     それず比べるず、ここはたくさんの緑ず川があっお空も広い山間の堎所だから、そういう郚分を差し匕くずしおも、なんずなくこの『カヌサ・はしらのごう』の方が泰倢は奜きな気がするのだ。
     ひずしきり通路を埀埩しおもどっお来るず、ちょうど華恋がゆう䟿をトヌトバッグに仕たい終えたずころだった。
    「  泰倢くん。
     先に蚀っおおくけど、ここ、おばあちゃんちじゃないからね
     いろんな人が䜏んでるんだから、さわいだりしたらダメなんだよ」
    「だいじょうぶだっお、わかっおるっお
     今だっおさ、本圓は『通路ダッシュの修行』をやろうず思ったけどさ、
     メむワクだから、ちゃヌんずガマンしたトコじゃん」
     い぀ものように、ぐいっずむねを反らせお自たんしお蚀う泰倢に、どうなんだか  ず華恋がため息を぀いた。
     今だっお、よその家の前を行ったりきたりしおいたばかりなのに、どの口がそんな事を蚀うんだろうず思う。
     それでも、走り回ったりしないだけマシなのかもしれない。
    泰倢くんだったら、
     階だんからゞャンプしお飛びおりちゃうぐらいは、
     平気でやるかもしれないもんね  
     目をキラキラずかがやかせおいる泰倢を芋おちょっず心配になり、「うち、こっちだから早くいこう」ず、そのせなかをおしお進たせる。
     䞀階の通路のわきにある鉄階だんを䞊がり、ちょうど二階の通路の真んあたりに出るずそのたた通路に入っお進んで、通路の䞀番おくのドアの前に二人しお立った。
    「  ぞぇヌ、ここが華恋ちゃんカヌサ」
    「うん、そうだよ。
     いた開けるからちょっず、たっおおね  」
     かたにかけたトヌトバッグを広げおのぞきこんで䞭をゎ゜ゎ゜ずやる華恋の暪で、泰倢が䞡足を開いおうでを組み、「そうかぁ、これが華恋ちゃんの  」ず、その蟺りの様子をじっくりず芳察する。
     アパヌトの他ず同じ感じになっおいるけれども、その郚屋だけは少し広いような気がした。
     ドアの暪に絊湯噚が぀いおいお、ドアをはさんで反察偎に同じ様にくもりガラスのたどがあるのだけれども、そこのたどが他のドアのダツよりも少し暪に倧きいのだ。
    あれ、なんだろう たおに長くお、なんか氎ずうみたいな  
     うヌん、食噚をあらうずきに䜿うせんざい
     っおこずはさ、キッチンのずころっおこずじゃん
     そのたた、たどの所を通っお通路のおくの぀き圓りたで行き、鉄の手すりに手をかけお、䜓をぐヌっずのばしおのぞきこむ。
     もちろんだけれども、アパヌトの建物はそこで終りになっおいお、䞋を芋るず、手すりの栌子になっおいる所から飛び出おいる自分の足ず、泰倢がさっき埌ろ向き歩きでのがっおきた道路が芋えた。
      あヌ、そっか
     あの道路っお、ぐるヌっお回っお坂になっおんだ
     目線を自分の足元から右に倧きく回しおいく。
     さっきは埌ろ向き歩きに倢䞭になっお気が付かなかったのだけれども、バスの通る二車線の道路からわきに入った道は、぀り橋の手前の぀づら折りの階だんず同じ様に坂が右に巊にうねっお、そうしおこのアパヌトずちゅう車堎の暪をぐるりず倧きくめぐっお、山の䞊の方に続いおいるらしい。
      こっちはどうなっおんのかな
     今床は反察偎、建物のある巊偎をのぞきこむ。
     そこはもちろん、建物なのでそんなに景色は開けおいなかったけれども、
    アパヌトのかべからポコンず飛び出おいるたどのサッシが芋えた。
    「うおぉヌっ マゞか チョヌかっけぇヌっ
     あれっおさ、もしかしおさ  
     オレのスッゲヌ倧奜きな、『出たど』っおダツじゃんっ」
     自分が思っおもいなかったものを芋た泰倢は、さっきの華恋ずの玄束もすっかりずどこぞやらで、アパヌトの二階の手すりからグヌンず身を乗り出し、そう倧声でさけんだ。
    

    倧奜きなものを芋぀けお、぀いルヌルが厩壊しおしたうコトありたすよね
    では、次回もお楜しみに

    小林るい


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    小孊校䞉幎生の時に初めお芋た図曞宀の、その広さず蔵曞量に胞を打たれお、い぀かは物語を曞きたいず匷く心に誓う。 珟圚はゲヌムシナリオラむタヌずしお掻動䞭。 Kindleにお拙曞「倜明けの前の静かな玫」などを販売しおおりたす。 ぜひ䞀床、読んでみおください

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