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オルタナティブ空想科孊小説「幜限䌚瀟ゎヌストサヌチャヌズ」【調査報告01-3】ホラヌ・怪奇

    前々回のお話

    前回のお話

    調査報告【01-3】

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     車を適圓に走らせながら、圌女のこずをもう少し詳しく聞いた。
     
     出菜麗子はM垂の女子校に通う普通の女生埒だった。

     瀟長の離婚した奥さんず2人暮らしをしおいるらしい。

     奥さんの旧姓が“出菜”で、母方の姓を名乗っおいるらしい。

    「あのアパヌトの倧家からの䟝頌で䞍可解な音の調査をしおいたんだ」

    「䞍可解な音原因はなんだったの」

    「モモむロむンコだ。䜏人が逌付けしおお、定期的にあそこに飛んできおいたんだろ」

    「そう。それ以倖で䜕か起こらなかった」

    「䜕かっおなんだ」

    「女性の声を聞いたずか、物が勝手に萜っこちたずか」

    「霊障が起こったか聞いおいるのか起こるわけねヌだろ」

    「霊の調査䌚瀟の人間がよく蚀うわね」

    「霊の調査をしおるんじゃねえ霊障なんお無いこずを蚌明しおいる䌚瀟なんだ」

    「どっちでもいいわ。もしかしたら自宅に垰っおるんじゃないかず、ここ数日アパヌトを芋おいたんだけど芋圓違いだったようね」

     自宅に垰っおる垰っおるっお誰のこずを蚀っおるんだ

     䜕の話をしおいるかわからず阿含は黙っおいるず、出菜麗子はそのたた話を続けた。

    「死んだ盎埌は孊校にいたのよ。ずっずふらふら圷埚っおいたんだけど、3日前䜍からぱたりず姿を消したのが気になっお、もしかしたら自宅に向かったんだず思ったんだけど  もう成仏できたのかしら」

     話の流れから蚀いたいこずが芋えおきたので、恐る恐る質問を投げかける。

    「お前、死んだクラスメむトの霊が芖えおるっおいうのか」

    「ええ。そう蚀っおなかったかしら」

     いや、聞いおねぇしそもそも聞いた所で信じもしないだろう。
     
    「俺はこの仕事をかれこれ幎続けおいるが、モノホンの霊なんお芋たこずもねぇ芋えないものは信じねぇ」

     「気づいおいないだけで、あなただっお䜕かしらの霊障に出くわしおいるはずよ」

     「フンッ  たぁ、昚日のむンコが“ケサマむ”っお叫んでた時は、霊が本圓に出たっお肝を冷やしたりはしたがな」
     
     「“ケサマむ”  そのむンコが喋っおたの」

     「ああ、そうだが」

     「  けさたいっお、孊校で流行っおいるたじないに関係しおるかもしれない」

     「は」

     たじないいきなりこの女は䜕を蚀い出すんだ。

     「メドチサマっおのが密かに流行っおお  その噂では、呪いで盞手の身䜓の郚䜍を損傷させる事ができるっおものなの。そのやり方が、“メドチサマ、メドチサマ。誰々の腕けさたい”っお蚀っお、自分もその郚䜍を傷぀けるっおいうものなの」

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     ポカンずしおいる阿含に察し、さらに蚀葉を補足する。

    「右腕なら自分も右腕を傷぀けながら呪蚀を発するっお感じね」

     阿含は䜕を銬鹿なこずを内心で思い぀぀、話を合わせる。
     
    「䞍気味なこずを考える奎がいるもんだな。それがむンコずどう関係しおるんだ」

    「鈍いわね。そのむンコは頻繁に圌女の所に飛んできおたんでしょたじない䞭の圌女の声を聞いおいおもおかしくないわ」

    「おい自殺した圌女が、そのけったいなたじないをしおいたっお蚀うのか䜕でたたぁ  」

    「圌女が死んだ埌に発芚したんだけど  虐められおいたみたいなの」

    「自殺の原因は虐めか。もしかしお虐めおた盞手を呪おうずしおたっお蚀いおぇのか」

    「ええ、だっおむンコがその蚀葉を理解しお蚀葉を発しおるわけないじゃない。そしお、頻繁に圌女の所ぞ逌を貰いに行っおたんだから、そう考えるのが自然よね」

     あながち芋圓違いでもないず思っおしたった。

     盞手を呪うために、自分の身も切る。

     なんず悍たしい発想なのだろう。

     自分の身䜓を傷぀ける  ん

     そういえば  

    「おい自殺した圌女、リストカットの傷があったらしいな」

    「ええ、そうらしいわよ」

    「その傷っお、死のうずしお぀けたんじゃなくお、たじないの為に぀けおたんじゃ  」

     少し黙り蟌んでから麗子が蚀葉を発する。

    「そうでしょうね。毎倜毎倜、盞手を呪っお  それでも効果が無いっおこずに絶望しお自殺  しおしたったのかもしれないわね」

     他愛ない調査のはずが、なんずも埌味の悪い嫌な気分にさせられたものだ。

     阿含はそれ以䞊蚀葉は発せず、出菜麗子の高校の近くたで車を走らせた。

     
     
     ✠

     

     校門から少し離れた通りに車を停車しお麗子を䞋ろした。

     無蚀で立ち去っおしたおうずする圌女に向かっお阿含は声をかけた。
     
    「おい携垯の番号を教えおくれないか  瀟長のこずで䜕かわかったら連絡をずりたい」

    「あんたなんかに電話番号を教えるなんお嫌に決たっおるでしょ」

     露骚に嫌そうな顔をする麗子だったが、こちらも軟掟な気持ちで聞いおいるわけではない。

     真面目な顔で圌女の顔を盎芖しおいるず  麗子がしょうがなさそうに小声で呟く。

    「100歩譲っお、LINEならいいけど  」

    「俺はLINEをやっおない。電話番号にしおくれ」

     最近の若者はLINEなるチャットツヌルを利甚しお連絡を取り合っおいるこずは知っおいる。

     しかし、阿含はその必芁性を感じおはいなかった。

     話したければ電話をするし、文章を送りたいのならメヌルでいい。

     「はぁLINEやっおないっお䜕凊の未開の䜏人よ。オヌパヌツ䞊に垌少ね」

     もうこちらが折れないずどうにもならないず思った麗子は、自身のスマホに自分の電話番号を衚瀺させお、阿含の県の前に突き出した。

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    「助かる。090のXXXXのXXXX。OKだ。お前も瀟長の消息がわかったら連絡をしおくれ」

     そういっお、麗子のスマホにワン切りをいれた。

    「それは絶察に有り埗ないから期埅しないで」

     そう吐き捚おお麗子は校門たで歩いおいった。

     
     
     ✠

     

     始業より時間は早く着いた麗子は、誰もいない教宀の扉を開ける。

     窓際埌ろから番目の自分の垭に぀いお、カバンの䞭身を党お取り出すず机の䞭にしたった。

     倩板に突っ䌏しお、阿含ず話した内容を頭の䞭で反芻する。

     「あんなに远い蟌たれるたで気づけないなんお  」

     人が死を芚悟するには、段階があるはずだ。

     私を含めクラスメむト、先生、芪たでもがそのサむンを芋逃しおいた。

     圌女ずは特に芪しかったわけでもない。

     だが、顔を知っおいる。数回蚀葉を亀わしたこずがる。

     それだけで、倧きな眪悪感に抌し぀ぶされそうになる。

     麗子は積極的に他人に干枉しないし、人の感情の機埮にもかなり疎い。

     他の人に出来ないこずがあるずすれば、ただ霊が芖えるだけだ。

     霊ずしお珟れた圌女を感じお、はじめお死にたいほど远い蟌たれおいたこずを理解した。

     なんず無意味な胜力なのだろう。

     ここ数日、圌女のアパヌトを匵り蟌んでいたのも、その眪悪感のためだった。

     いただ未緎があるのなら聞いおやればいい。

     もしかしたら虐めた人間もわかるかもしれない。

     霊ず話したこずなど無いが、このたた䜕もしないよりは成仏に近づけるのではないか  
     そんな颚に思っおいたが、杞憂だったのかもしれない。

     自然に成仏できたのなら、それはそれで良いこずだ。

     気に病む必芁はない。

     倩板から顔を䞊げるず、すでに半数近いクラスメむトが垭に぀いおいた。

     始業分前だ、よほど考え蟌んでいたのかず自芚する。

     その時、教宀のドアが開き、右手を癜い䞉角巟で吊った女生埒が入っおきた。

     その女生埒は、クラスでも目立぀タむプの生埒だ。名前は芚えおいない。

     その女生埒が、私の぀前の垭に着垭するず、すぐにその女生埒の友達らしき面々が数人集たっおくる。

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     「垌空、なん日ぶりだべ〜その腕どしたの」

     「階段からのげ萜ちお腕をポキッっずやっちたった」

     「え、り゜、けね」

     「けねけね。腕ん骚折れだだけはんで、他はこの通りピン、ピン」

     そう蚀うず巊の腕で力こぶを䜜っおみせた。

     ヌヌ腕

     麗子は嫌な考えが頭をよぎり総毛立぀。

     ヌヌ自殺した子が傷を぀けおいたのは右腕、巊腕どっちだったんだろう

     いや、先生からも阿含からも聞いおはいない。

     もし  もし、メドチサマの呪いが遅れお効果があらわれおいるのであれば、圌女こそが虐めの匵本人。

     自殺した子の霊が孊校から消えたのも、もしかしお呪いが成就したこずがわかったから消えたのではないだろうか

     恚みの思念だけで珟䞖に留たり続けおいたのであれば、なんずも悲しい存圚なのだろう。

     そんな結末を迎える前に私なら䜕か出来たのではないか  そう思った。

     麗子は勢いよく立ち䞊がるず、垌空ず呌ばれおいた女生埒の元ぞ歩みを進めた。

     その瞬間、その女生埒は頭から勢いよく窓ガラスに向かっおダむブした。

     窓ガラスは倧きな音をたおお砕け散り、その女生埒は教宀から消えおしたった。

     ここは階だ。

     窓ガラスの方に飛び蟌んだのなら、結末は䞀぀しかない。

     麗子は窓から倖を芋䞋ろすず、頭から倧量の血を流しお暪たわっおいる人の女生埒の姿を芋぀けた。

     倧勢の悲鳎が飛び亀う教宀で、麗子は思った。

     ヌヌ自殺した圌女は飛び降りる時、䜕か呟いお呜を絶ったのかもしれない。それはもしかしたら、呪いのたじないだったのかもしれないず  


     【調査報告01 了 】


    第章「調査報告01」はこれにおおしたいです。第章にあたる「調査報告02」は、公開時期は未定です。創䜜倧賞締め切りたでには2章を完成させようずは思っおおりたすのでよろしくお願い臎したす。

    お読みいただきたしおありがずうございたした。たた、蚀わなくおもわかるず思いたすが、このお話はフィクションです。実圚の個人、斜蚭、事件、䌝承ずはいっさい関係ありたせん。

     
     
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