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イミツキ 閑話(21.1話) 書簡

    窓の外では、キタラとチミケップが、雪だるまを作っていた。
    その姿を横目に、シンワは机に向かい筆を取った。

    ――

    拝啓
    冬晴れの候、
    御方におかれましては、つつがなく日々を過ごされていることと拝察いたします。

    神都が平穏を保っていると聞き及び、
    遠き地より、安堵いたしております。
    こちらは雪深く、夜明けには足跡すら残りません。

    道中、一人の子を保護いたしました。
    当初は人を強く恐れ、触れようとすれば身を固くしておりましたが、
    時を経るにつれ、こちらの動きを目で追うことが増えました。
    言葉は交わせずとも、こちらの所作には反応を示します。

    現在は、その子と共に暮らしております。
    獣を狩り、火を起こし、食を用意し、
    湯を沸かし、夜を越す。
    近隣の街と、最低限の往来もございます。

    剣を振るう機会は、以前より減りました。
    刃は変わらず手元にありますが、
    近頃は研ぎ、整える時間の方が長くなっております。

    今後の行き先は、未だ定まっておりません。
    しばらくはこの地に留まり、身の振りを考えております。

    末筆ながら、
    御方の身の安寧を、遠くより願っております。

    敬具

    ――

    シンワは筆を置き、静かに息をついた。
    窓の外では、小さな影が走り回っていた。

    小さな影からは、聞き慣れない高い音がした。



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    普通に働きながら、休みの日に小説書いてます。 映像、舞台問わずエンタメ好き。 趣味で舞台に立ったり、脚本書いたり。

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