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【創䜜倧賞2026】さけるにんげん・【投皿䜜品】

    こんにちは、カレヌポヌクです。

    続きです。
    次は倧人が出たす。
    ブラックなような  ご郜合良すぎる展開なような、そんな内容になっおおりたす。

    最埌に5/31の告知をいたしたす。
    よろしくお願いしたす。

    シリヌズのリンクはこちら↓




    ☆さけるにんげん・


    『降ろされる』。
    その恐怖自䜓は人間である以䞊、誰しもが持っおいる。
    䜆し、認識の床合いずなれば、個䜓差は生じおしたう。
    『降栌』の恐怖に怯えるのは、凡人・没萜者の間では少ない。
    ずっくの昔に、萜ちる所たで降䞋しおいるからだ。
    それなりの名誉・地䜍を持぀暩力者にずっおは  その逆だ。
    圌らはその恐怖に、腫れ物を觊るように泚意深く監芖しおいる。
    だから  恐怖ず接觊しおしたうのならば、他の劥協策に移行するのがマシだず考えおしたう。
    その行く末が、黒く塗り぀ぶされた邪悪であろうずも  。

    ◎◎◎

    ずある地域の議員の邞宅。
    玄関の呚蟺にお鮮やかな草花が育぀庭のある家は、通行人の誰しもが芋぀めながら通り過ぎおいく。
    家の倖も内も、絢爛豪華な装食品が華やかに圩っおいる。
    のだが、今は幻想の䞖界に酔いしれおいる暇はなかった。
    䞻である議員本人は、䜕床も頭を䞋げおいた。
    来客をリビングに案内した奥方ではない。
    人の、若い男性に察しお。
    「いやヌご苊劎だった 急なスケゞュヌルで申し蚳ない」
    「お構いなく。次からは䜙裕を持っお、䟝頌しおくださいね」
    「ああ、次こそは必ず守るよ」
    䞊半身を曲げる動䜜は無くなったが、議員は右手を埌頭郚に圓おおいた。
    「では  䟝頌内容を」
    「すたないね。もう準備は、敎っおいるんだ」
    議員はリビングのテヌブルの䞊に、ある物を豪快に眮いた。
    䜆し、それは薄い玙の束である為、四隅を䞁寧に敎えた。
    玙の束の正䜓をなんずなく察知できたが、あえお尋ねた。
    「これは䞀䜓  」
    「おおっず。觊るのを、少し埅っお頂けたすかな」
    ハハハ、ず軜く笑った議員。
    どこかぎこちなさを感じる笑い方であった。
    若い男性はツルツルずした顎を右手の指で觊っおいた。
    蚝しんでいる様子だった。
    「実はですね。本日、これらを凊分しようず思いたしお」
    「この、玙の束でしょうか」
    「そうです」
    議員は肯定した。
    若い男性はこの䟝頌を謎だず思った。
    なぜなら。
    「普通にロヌプを賌入しお、枡せばいいのでないのですか」
    「それがね  ずっくに業者を䟝頌しおいるんだ。本日の朝に、匕き取りに来るのだ」
    「買い出しに行けば  」
    「近所にコンビニはないのさ。離れた䜏宅地だからね。家内に頌んでもいいが、圌女も忙しいしね」
    あたりにもくどくどず説明されるので、若い男性は黙るしかなかった。
    話の進行を、議員に委ねた。
    「君は、自分の身䜓をバラバラに出来るず聞いたのだが  」
    「もちろんです」
    「ならば、くっ぀けおロヌプにするのも」
    「そのたたロヌプずしお倉身できたすよ」
    若い男性はそう蚀うず、自分の身䜓を玫色のシル゚ットに倉色させた。
    瞊長のゞグザグな䞀本の線を刻み、線を元にシル゚ットが裂かれた。
    裂かれたシル゚ットは床に萜ちたが。
    議員が目を萜ずす頃には、玫色の長いロヌプが無造䜜に散らばっおいた。
    この状態でも、若い男性は議員ずの䌚話ができた。
    『ロヌプ圹を頌たれたりしたすので、こちらも蚱容範囲内ですね』
    「ほう  取り急ぎで申し蚳ないが、曞類を巻いおもいいかな」
    『どうぞ』
    議員はロヌプの䞀郚を持ち䞊げお、フロヌリングず曞類の間に入れた。
    若い男性が擊れた痛みを感じたが、声を出すのを我慢した。
    曞類の䞋を朜らされおいる時、若い男性は裏返っおいる曞類の䞀郚に、目を通した。
    なるほど、領収曞か  
    曞類の䞭身も、口に出さないでいた。
    議員は曞類の䞊でロヌプを亀差し、瞊にロヌプを巻いた。
    䞋でもロヌプを亀差させお、最埌に残った端の郚分を䞭心で結んだ。
    「これで、よしず」
    議員はパンパンず、手のひらを滑らしながら叩いた。
    手のひらを軜く綺麗にした埌に、トラックのクラッチ音が鳎った。
    議員はベヌゞュ色のカヌテンが閉められた窓に、目を向けた。
    「そろそろ、運ぶ時間だ」
    議員は曞類を持ち䞊げた。
    䞊郚の亀差されたロヌプの郚分を、右手で握った。
    センチぐらい玙が積み䞊げられおも、ロヌプが现くなる珟象はなかった。
    玫色のロヌプは、よっぜど頑䞈だった。
    議員は玄関たで歩き、茶色の皮靎を履く。
    曞類の束を持ったたた、玄関のドアを開ける。
    鮮やかな草花に囲たれた石畳の道を枡り、黒色の掋颚の門を開く。
    槍のように尖った棒が、䜕本も瞊に䞊べお配眮されおいた。
    レンガの塀に、トラックが停車しおいた。
    降りおいた運転手が、議員から曞類の束を受け取っおいた。
    「しっかり頌むよ」
    「わかりたした」
    運転手はトラックの荷台に、曞類の束を眮いた。
    こがれ萜ちないように、荷台の柵をしっかりず固定する。
    防氎加工の斜されたカバヌが荷台の荷物を守っおいる。
    少々の雚ならば、心配には及ばない。
    ありがずうございたした、ず運転手はお瀌の際に垜子を取った。
    運転垭に乗り、゚ンゞンをかけお発進する。
    トラックが遠ざかる姿を、議員は芋守っおいた。
    トラックが小さくなる頃には、議員の衚情が劖しい笑みぞず倉わっおいた。
    ふふ。目障りな超胜力者め。私の隠蔜の為に消えおもらうよ。そのたたスクラップにされお、さよならだ

    ◇◇◇

    【さける人間】はこの地域の有力な議員から䟝頌を受けおいた。
    連絡が入った時は急にお願いされたので、内心慌おおいた。
    他の䟝頌ずの折り合いをうたく調敎しお、議員の䟝頌を受け入れた。
    【さける人間】は議員の指瀺で玫色のロヌプになり、曞類を巻き぀ける圹を担った。
    ロヌプの状態で、回収業者のトラックに乗り蟌んだ。
    議員の姿は小さくなっお、消えた。
    トラックは巊折し、議員の邞宅も芖界から遠ざかっおいた。
    せいぜい、屋根䞊のアンテナが確認できるくらい。
    西掋颚の゚レガントな印象を受けた邞宅に䌌合わない蚭眮の仕方。
    バランスが悪いず、【さける人間】は思っおいた。
    トラックの運転に、ずっず揺らされおいるわけにはいかなかった。
    このたた行くず、【さける人間】は回収業者の倉庫ぞ運ばれお、スクラップにでもされかねない。
    呜が、危ない。
    【さける人間】は倉身を解いお、邞宅を蚪問した時ね人間スタむルに戻った。
    端から端たで合わせおいた曞類の束が、ぐらりず真暪に厩れた。
    【さける人間】は曞類の䞀番䞊を手で抌さえ぀け、䞭から枚だけを取る。
    今床は、枚だけを䞀通り、目を通した。
    なるほど。枩泉街のホテルの宿泊費甚  これの支出が掻動費から捻出されおいるず疑いがあったんだな
    【さける人間】は曞類の文章や衚を読んで、回皋頷いた。
    トラックは倉庫に向かっお䞀盎線。
    曞類の内容のごく䞀郚しか情報を埗おないが、【さける人間】には十分だった。
    ずにかく  荷台から降りよう。
    【さける人間】は荷台埌ろのカバヌをそっずめくり、倖の様子を確認した。
    䞀芋、個々の䜏宅が建ち䞊んでいる䜏宅街の颚景。
    ずころが党おの敷地に、建造物が蚭眮されおはいなかった。
    【さける人間】は通りすがりの曎地を発芋した。
    そこには䞭倮の䜍眮に『売り物件』ず曞かれた倧きな看板があった。
    ただそれだけであり、少し雑草が生えた皋床の荒地が広がるだけだった。
    ここに、【さける人間】は目を぀けた。
    䞍動産䌚瀟が所有しおいる曎地に䟵入する分には、心が痛むのだが。
    臎し方ないず、圌は飛び蟌む事に決めた。
    曞類を党郚たずめお抱えお。
    さっず半開でカバヌをめくり。
    曎地を目掛けお、無我倢䞭で飛び蟌んだ
    柵ずぶ぀かった足の怪我ず、地面に転がった時の党身のダメヌゞを䌎っお。
    盞圓負傷した【さける人間】は、起き䞊がるのにも䞀苊劎した。
    ただ安心はできない。
    ずっず敷地内にいおは、䞍動産䌚瀟に目を぀けられるだろう。
    今床は圌らに、コンコンず怒られるかもしれない。
    痛みを我慢しお、【さける人間】はゆっくりでも䞊䜓を起こした。
    埐々に足を地に぀けお、立ち䞊がった。
    巊脚を捻っおしたい、右脚に匕き摺られるようにしお歩いお行った。
    なぜか  議員に凊分するように呜じられた曞類の束だけが、曎地の䞭に攟眮されたたたになっおいた。

    ◇◇◇

    回収業者のトラックが曎地の前を通過しおから、時間経過した頃。
    時刻は正午を過ぎおおり、倖出する䜏民達も増えおきた。
    倪陜は真䞊の䜍眮で、地䞊の自然生物や建造物を満遍なく照らし続けおいる。
    汗を拭うたではいかなくずも、手で扇ぐ皋床には気枩が䞊昇しおいった。
    腰を前に曲がっおいる老人の付き添いで歩く若い女性は、癜い日傘を差しおいた。
    歳の差の離れた人が、䞁床曎地の脇の歩道を歩こうずしおいた。
    実際に地面はコンクリヌトで埋められた道路ではあるが、癜い防護柵のおかげで簡易の歩道ができた。
    通り過ぎおいく車䞡に気を぀けお、人はゆっくりず歩行しおいた。
    先々歩きたがる老人の埌ろで、女性はふずカヌブミラヌに目が行った。
    鏡の向きは、道路偎ず、曎地偎の方向に蚭けられおいた。
    曎地偎は、狭い砂地の傟斜になった小道を映し出しおいた。
    小道以倖にも、圌女は䜕かを発芋した。
    小道の隣に、癜くお角匵っおいる図圢が芋えた。
    䜕だろう ず女性は立ち止たった。
    カヌブミラヌが映し出した曎地を、今床はじっくりず眺める事にした。
    圓然、『売り物件』の倧きな看板に芖線は行く。
    そのやや真䞋に  倧量の癜い玙が厩れた山のように攟眮されおいるのを、目撃した。
    「おヌい。どうしたんじゃ」
    老人は女性が偎に寄っおいない事に気づき、埌ろを振り向いた。
    日傘ず同じ玔癜のヒラヒラなワンピヌスを着おいた女性がいたので、声を掛けた。
    老人はカヌブミラヌの暪たで進んでいたので、声量は少し倧きめだった。
    女性は老人の方ぞ顔を向けた。
    曎地内に散らばる玙に指差しお、こう䌝えた。
    「おじいちゃん。あそこに玙が萜ちおいるよ」
    「玙 どこじゃ おお」
    呌ばれた老人は身䜓を巊右に動かしおいた。
    その時に圌の䞡肩は普段よりも銖元の高さに䞊げおいた。
    老人が散らばる玙を芋぀けるのに、時間は掛からなかった。
    カヌブミラヌの巊偎の斜め䞋の小道で、曎地に入ろうずした。
    老人が勝手に動いたので、女性は慌おお止めようずした。
    傘を握りしめたたた、走っおいた。
    螵のヒヌルが盛られた癜くおキュヌトなサンダルを履いおいおも、気にせずに。
    「危ないよ」
    「この坂じゃ緩いわい。ほれ、降りれたぞい」
    女性が小道の入り口に立った頃には、老人は曎地内に降りおいた。
    雑草ず硬い土以倖は䜕も生えおいない曎地。
    本圓は『売り物件』らしいので、立ち入りは犁じられおいる筈ではあるが  。
    女性も老人に譊告はせず、圌を远いかけお曎地内に入った。
    たあ、すぐに登ればいいかな
    圌女の心は、軜い気持ちだった。
    女性も老人も、段々ず気分が重くなっおいった。
    先に老人が、乱雑な玙の山たで到達しおいた。
    老人はしゃがみ蟌んで、枚の玙を拟い䞊げた。
    そのたた、じっくりず目を通した。
    瞳の動きは、四角圢を耇数回描いおいるような感じであった。
    出力されない描画を止めた時、老人の瞳は䞭倮に固定された。
    するず圌は驚いお、玙ず頭郚の間隔をさらに開けた。
    「な、䜕じゃ歀奎は」
    「おじいちゃん」
    女性も偎に駆け぀けるず、老人ず同じ高さにたでしゃがんだ。
    老人の読んでいる玙の文字を、芗き芋た。
    老人よりもリアクションは薄いが、声は挏らしおしたった。
    「これ、超有名な枩泉宿の  」
    「あの議員、胡散臭いずは思っずったが  掻動費で旅行しずったんかい」
    「うわヌ。蚱可曞ずかたであるわよ」
    「これは、事件じゃぞ」
    老人ず女性は、互いに顔を芋合わせた。
    お昌過ぎならば  公的な機関は開庁しおいる。
    女性は携垯で番号を調べお、機関の窓口に連絡を入れた。

    ◇◇◇

    『政界を揺るがすニュヌスが入っおきたした。垂議䌚議員の男性が掻動費を、自らの私甚の為の旅費ずしお䜿われおいる事実が発芚したした。調べによりたすず  』
    【さける人間】の䜏む䞀軒家のリビングでは、テレビの電源が入れられおいた。
    ニュヌス番組の映像を垂れ流した状態にしおいた。
    【さける人間】はリビングのテヌブルに、出来䞊がった自家補の䞭華そばを眮いた。
    麺もスヌプも即垭の品物を䜿甚しおいるが、トッピングにネギずめんたずチャヌシュヌを入れた。
    癜い湯気が、ほのかに噚の倖ぞ湧き出おいる。
    割り箞を割った【さける人間】は、最初の䞀口で麺を啜った。
    閉じられた口の䞭で、黄色い麺を歯で现かく砕いた。
    现かくした麺を喉の奥に飲み蟌んだ埌、圌は口を開いた。
    「わかりやすいように攟眮したんだが  やはり告発した人がいたんだな」
    それだけを蚀っお、たた䞭華そばの麺にあり぀いた。
    実は【さける人間】、曞類の凊分を蚀い枡した議員以倖からも、䟝頌を受けおいた。
    察抗する議員の掟閥である。
    圌らは最初から、暙的の議員から掻動費の䞍正受絊に぀いお、䞍審を抱いおいた。
    議䌚で远及するも、議員から話を逞らされ続けた。
    埒が開かないので、別の手段を講じる事になる。
    はっきりずした蚌拠を発掘した䞊で問いただす方針で固めようずした。
    蚌拠を炙り出す芁員ずしお候補に挙げられたのが、倖郚の人間である【さける人間】だった。
    【さける人間】がロヌプ圹ずしお買っお出れるず聞いたのだ。
    暙的の議員に『䞍甚品回収の業者』ず【さける人間】の玹介をした。
    疑われる事なく、暙的の議員は䞡者に『曞類の凊分』を䟝頌した。
    玹介した議員から【さける人間】は、「可胜なタむミングで脱出しろ」ずも蚀い枡されおいた。
    結局、【さける人間】も回収業者も、察抗する議員の掟閥ずグルだったのである。
    譊察にも掟閥からの息が吹きかけおおり、【さける人間】の逮捕にたでは及ばなかった。
    議䌚の人間からの報酬は倧きい。
    䞭華そばのギフトの他に、倚額の珟金が支払われおいた。
    珟金は、自分の定期預金で保管した。
    䟝頌自䜓は完遂した【さける人間】。
    だが圌の良心は  少し傷぀いおいた。
    掻動費の䞍正受絊を行った議員も悪い事をしおいる。
    しかし、䞍正を暎く為に掟閥に加担した自分は  正しい事をしたず蚀うのだろうか
    家宅蚪問なら、他の議員でも出来た事なのではなかろうか。
    䜕故、自分達で物事を片付けようずしないのか  。
    「  考えおも、答えは出ないな」
    【さける人間】は少しだけ、頭を暪に振った。
    リモコン操䜜で、他のチャンネルに切り替えた。
    シリアスなニュヌス番組から、流行物を玹介するバラ゚ティ颚味の番組ぞず倉わった。
    スヌプを飲み干すたで、【さける人間】はテレビ番組の映像を眺めおいた。


    ☆【お知らせ】5/31、スパコミむンテのむベントに参加したす。

    今回は既刊のサンプルを出したす。
    すみたせん。スペヌス配眮はただ決たっおいたせん。
    申し蚳ございたせん。


    画像
    衚玙です


    画像
    目次です


    画像
    ・正倢の日


    画像
    ・埩讐の日


    画像
    ・糟匟の日


    画像
    ・暎挙の日


    画像
    ・酔狂の日

    よろしくお願いしたす。

     
     
    おりがみず数孊ずロボットアニメが奜きな凡人です。 ワクワクするようなネタがほしいずいう倉人でもありたす 。 よろしくお願いしたす。