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学力UPのために空海の秘法「虚空蔵求文持法」を試した高校生。35年後の答え

    観照人

    3ヵ月前、
    「25年前、私は気功に失敗した① ― 学力アップのために、空海の秘法『虚空蔵求聞持法』を試した高校生」
    という記事を書いた。

    はっきりいって、最初はそこまで読まれていなかった。

    しかし、4月末頃から突然伸び始めた。
    私の記事の中では、赤丸急上昇といっていい。

    誰かの大きなマガジンに載った訳でもない。

    気が付けば、私の記事の中で歴代4位の閲覧数になっていた。

    何が起こったのかは分からない。
    もしかして、受験生が読んでいるのかも、まさかね。

    結局、何かの理由でNoteのアルゴリズムに拾われ、露出が増えたとしか考えられない。

    ただ、個人的にはかなり好きな記事だ。
    面白い失敗談になっていると思うので、読まれているのは嬉しい。


    さて、今回は、
    その記事の高校時代から35年後、
    虚空蔵求聞持法についての今の考えを書いてみたい。

    高校生だった私は、学力を上げたかった。

    成績は伸びない。
    だから、
    「普通の努力以外になんかいいアイディアないかなー。」
    と思っていた。

    小学生の頃から精神世界には興味があった。

    超能力、瞑想、気功。
    そういうものに強く惹かれていた。

    そして、弘法大師空海の「虚空蔵求聞持法」を知った。
    虚空蔵菩薩の真言を100万回唱えることで、強大な記憶力を得る修法。

    今考えると、かなり危ない高校生である。

    しかし、当時の私は真面目だった。
    大学受験前、記憶力向上を目指して、虚空蔵真言を唱え続けた。

    結果。
    1000回程度で諦めた。

    未だに記憶力は普通レベルである。

    この話は実話だ。


    その後、私は50代になった。
    未だに、精神世界への興味は持ち続け、
    実践している。

    気功。
    ヘミシンク。
    瞑想。
    太極拳。
    太極剣。


    30代の頃の話である。
    三浦関造のヨーガの本を読んだ。

    記憶の限りでは、
    「強い呼吸操作に頼り過ぎると、身体と精神の均衡を崩す可能性がある」
    というようなことが書かれていた。

    だから、
    過度な呼吸法ではなく、「オーム」を唱え、静かに三昧へ入る方法を推奨していた。

    その時、私は妙に納得した。

    「ああ、虚空蔵求聞持法も、
    複雑な方法でもない。
    単純に真言を繰り返すことで意識を集中させ、
    三昧へ入る行なのだろう。」

    そう思った。


    その後、私はヘミシンクや瞑想をするようになった。

    すると、過度な呼吸操作をしなくても、変性意識状態に入れることが分かってきた。

    もちろん、深さには差がある。
    少なくとも、静かに意識が変化してゆく感覚は確かに存在した。

    その頃から、私は少し考えるようになった。

    もしかすると、
    虚空蔵求聞持法とは、
    「真言によって変性意識状態へ入り、意識を極限まで集中させる行」
    なのではないか、と。


    しかし一方で、
    「虚空蔵求聞持法では、息の続く限り真言を唱える」
    という話も聞いた。

    もしそうなら、それは呼吸操作とも言える。


    結局、
    今の私にも、明確な答えはない。

    高校生の頃の私は、
    「真言を唱えれば、頭が良くなるかもしれない」
    と思っていた。

    50代になった今は、少し違う。

    虚空蔵求聞持法とは、単純な能力開発ではなく、
    「意識を一点へ集中させ続ける行」
    なのだろうと思う。

    そして、35年経った今も、私はまだ、
    「意識とは何か」
    という探求を楽しんでいる。

    (おわり)


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    心と身体の関係に興味があり、瞑想や身体感覚の探求を続けています。小学生から瞑想、ヘミシンク20年。太極拳・太極剣も実践中。工学系エンジニア、海外在住や転職、離婚再婚などいろいろ経験しながら、日々の気づきを綴っています。

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