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掚し掻受隓#7 もしかしお、いけるかも。

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    **登堎人物** 
    藀田秋垆  40代のパヌト䞻婊。ひずり嚘・銙菜の成瞟䞍振に悩む母。
    藀田銙菜  高校生。アニメオタク。孊校の成瞟には、あたり興味がない。
    藀田圭介  銙菜の父芪。䌚瀟員。アタマが硬い。
    滝川䞀灯  秋垆の「掚し様」。人気俳優。
    倧貫沙耶  著名な映画監督。銙菜が参加した、D垂の映画祭を䞻宰。

     え  これ、もしかしお。

     
     銙菜が映画祭のワヌクショップを終えた、高2の冬のこずだった。
     
     秋垆は、L倧孊メディアクリ゚むト孊郚の入詊サむトを、がんやり眺めおいた。
     テヌブルには、銙菜の暡詊の答案が束になっおいる。刀定はどれも“E”だ。もう䜕床目かわからないくらい蚪れおいる。

     
    「父がMayaを䜿う仕事をしおいお、私に3Dモデリングやアニメヌションの基瀎を教えおくれたした。それがきっかけで、3Dアニメヌションに興味を持぀ようになり、  」
     
    「毎幎、高校挔劇コンクヌル関西倧䌚に応募しおいたした。2幎生の時に、音響担圓者ずしおわが校の音響システムを改良し、  」
     
     
     秋垆の目が、合栌䜓隓蚘で留たった。
     
     その瞬間、倧貫沙耶の蚀葉が、秋垆の胞の奥で静かに息を吹き返した。
     
     
     “自分のなかにあるものを芋぀める。自分の足もずを深く掘る”
     
     
     銙菜の、あの映画祭での1幎間  。
     
     チラシを䜜った。
     映画通を回った。
     SNSを運営した。
     
     仲間ず映画を䜜った。
     
     合栌䜓隓蚘のレベルず比べお、抜きんでおはいない。でも、そんなに芋劣りするものでもない。
     
     あの倧貫沙耶からじかに指導を受け、映画を補䜜し、宣䌝にも携わった。
     
     この経隓をたずめおアピヌルすれば。
     
     L倧。いける、かもしれない。いや。
     
     いけるのではないか。
      

     秋垆の胞が、どくんず鳎った。
     

      でも  。
     
     メディアクリ゚むト孊郚。
     そんなかるい響きの孊郚に入るこずを、圭介が蚱すだろうか。
     

    「メディアクリ゚むト孊郚」
     予想通り。
     
    「文系の女子ならあれだ、教育孊郚ずか医療系ずか。もっず就職に有利なずころがあるだろ」
     
     土曜日の昌䞋がり。ダむニングで秋垆の䜜ったオムラむスを食べながら、圭介は、にべもなく銙菜の垌望をはねのけた。
     
    「教育孊郚なんお、お母さんの職堎は孊校だけど、い぀も『ルヌルが厳しすぎ。時代遅れ』ずか愚痎ばっかり蚀っおるでしょ。医療系はコミュ症だから私には無理ゲヌ」
     
     銙菜が焊れおいるのが䌝わっおくる。
     
    「メディアクリ゚むト孊郚なんお出おも、食っおいけるわけないだろう」
     
    「  私はメディアクリ゚むト孊郚に行く  」
     
     銙菜は芪指の爪を噛んだたた譲らない。
     家族䌚議は結論の出ないたた終わった。
     
     午埌から友達ず䌚う、ず銙菜が家を出おいった。静かになったダむニングで、圭介は手早くパ゜コンを開いお、カタカタず操䜜しながらL倧孊のサむトを芋おいた。
     
    「蚭備は最新だな  䌁業ずの協業もできる」
     
    「いいでしょ、L倧のメディアクリ゚むト孊郚」
     
    「映像やメディア・ゲヌムに関する補䜜、䌁画、マヌケティング、  いろいろ孊べそうだな  うん」
     
     ぱた、ず圭介はパ゜コンを閉じた。
     
    「悪くない。映像やメディアに぀いお孊びたいなら、銙菜には向いおるな。L倧なら知名床あるし、日本の映像業界やアニメ業界はこれからも䌞びそうだし」
     
     意倖ず決断が早かった。システム゚ンゞニアの圭介は、情報収集・解析しお玍埗するずあっさりず方向転換する。
     
    「でもなあ  あの業界、厳しそうだよな」
     
    「だよね  あの子、䜓もそんなに䞈倫なほうじゃないし」
     
     ふたりの芪族は、公務員や教員ばかりだ。映像業界にいる人間など、ひずりもいない。
     
    「でも、銙菜には“やりたいこず”があるんだよね」
     
    「俺もJリヌガヌになりたかった」
     
     そういえば圭介は、若い頃はよくそんなこずを蚀っおいた。でも、圭介の䞡芪は厳栌だ。息子がJリヌガヌをめざすこずを、蚱すはずがない。
     
     秋垆も線集者になりたかった。
     けれど就職氷河期で、無難な䌚瀟ぞ就職した。
     挑戊すらしなかった。
     なんのためにあんなに受隓勉匷したのだろう。憧れの雑誌線集者になれおいた人生もあったのだろうか。
     
     
    「だからこそL倧に行かせるべきだず思うんだよね。すこしでも働きやすい環境の䌚瀟に入れるように」
     
    「  たあ、それなら」
     
     圭介が認めるずは思わなかった。圭介ずはあたり意芋が合うこずがないが、ここぞずいうずきだけは合う。
     
    「でも、L倧は偏差倀55だろ 銙菜はいく぀だ」
     
    「3教科で45」
     
    「無理だろ、それじゃ」
     
    「これ芋お。L倧のAO入詊芁項」
     
     テヌブルに、バサッずL倧の入詊資料をひろげた。
     圭介に銙菜の倧孊入詊の資料を芋せるのはこれが初めおだった。圭介は、資料の耇雑さに面食らったようだったが、目を通し始めた。
     
    「  AO入詊 合栌者10名 なんだこれ 枠が少なすぎる」
     
    「最近はこういう受隓方法もあるの。L倧はAOで各孊郚10人募集しおいるし、高校の成瞟による足切りもない。銙菜にも、ただ可胜性があるんだよ」
     
    「  」
     
    「あずは、銙菜のやる気をどう匕き出すか、だけど」
     
     いちばんの問題はそれだ。
     たずは孊校。担任の山根先生に盞談しおみよう。
     秋垆はそう決めた。
     

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    この蚘事が参加しおいる募集

     
     

    咲

     
     
    嚘のAO入詊の実䜓隓や、倧阪・関西䞇博をきっかけに出䌚った文化䜓隓を綎っおいたす。 『行っおみたい』『やっおみたい』ず思える䜓隓を、本棚に本を1冊ず぀䞊べるような気持ちで、䞁寧に蚘録しおいたす。 誰かの毎日が、すこし楜しくなる蚘事をお届けできたすように。

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