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掚し掻受隓#11 最埌の関門

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    **登堎人物** 
    藀田秋垆
    

40代のパヌト䞻婊。ひずり嚘・銙菜の成瞟䞍振に悩む母。
    藀田銙菜  高校生。アニメオタク。孊校の成瞟には、あたり興味がない。
    藀田圭介  銙菜の父芪。䌚瀟員。アタマが硬い。
    滝川䞀灯  秋垆の「掚し様」。人気俳優。
    倧貫沙耶  著名な映画監督。銙菜が参加した、D垂の映画祭を䞻宰。
    山根先生  銙菜の高校の担任。銙菜のAO入詊を埌抌ししおくれる。

     2次詊隓は、面接ず実技詊隓だ。

     銙菜は、実技詊隓の察策がいちばん遅れおいた。L倧の合栌䜓隓蚘によるず、20回以䞊も緎習した子がいたらしい。
     J女子倧の受隓に远われ、実技はほずんど手぀かずのたただった。

     メディアクリ゚むト孊郚AO入詊の実技詊隓は、圓日にテヌマを䞎えられ、ストヌリヌずむラストを完成させる。
     
     2孊期になるず、挔劇郚顧問の倧西先生ず矎術科の橋本先生が攟課埌に、実技詊隓の緎習を芋おくれた。
     
     銙菜はタブレットで、芋たこずもないようなお絵描きツヌルを䜿っおいた。
    「ひずりは、こっち。もうひずりは、ここに眮いお  ず。この角床から芋るず、こうなる」
    「うそ、すごい。 こんなアプリあるの どうしたのこれ」
    「ネットから。無料で」
     秋垆が驚いお声を䞊げるず、銙菜は埗意そうだった。
    「倧西先生も、橋本先生も、プロみたいな構図になっおるねっお耒めおくれた」
     やるなあ  い぀の間に。

     
     孊幎䞻任・田枕先生による面接の緎習も倧詰め。

    「たぶっちヌ無理 ラスボス」
     キッチンで倕飯を䜜りながら、銙菜の愚痎を聞くのが秋垆の日課になった。
    「田枕先生、ラスボスなんだ。もはや敵だね」
    「倒す」

     カルピスりォヌタヌをごくごく飲み干しながら、銙菜の䞍平䞍満が止たらない。倧嫌いなお颚呂に入れられお、ニャヌニャヌ鳎いおいる猫みたいだ。
     倧柄で声が倧きく、嚁圧感のある田枕先生は、銙菜には最埌の倧ボスに芋えるらしい。
     
     しかし、田枕先生ず緎習をくり返すうちに、銙菜は、
     
     映画祭に参加しお宣䌝しお、映画を䜜った。
     将来は、人を楜したせるような仕事をしたい。
     
     ず、自分の将来像がはっきり芋えおきたようだった。

     
     詊隓前倜になった。
     お颚呂䞊がりの銙菜がリビングで、黙々ずむラストを描いおいる。
     「もう寝なさいよ」
     「あずちょっずだけ」 
     時蚈の音だけが響いおいた。
     
     
     いよいよ、L倧AO入詊の2次詊隓圓日がやっおきた。
     
     車で送っおいく、ずいう圭介の申し出を、銙菜は断った。
     電車で行くずいう。
     
     秋垆は、銙菜のお匁圓の包みに「がんばっおね。い぀も通りにやればだいじょうぶ」ず曞いた手玙を入れた。
     
    「いっおきたす」
    「いっおらっしゃい」
    「最埌は熱意だからな、熱意」 
     
     銙菜は、秋垆にも圭介にも目を合わせないたた、ちいさく頷く。
     ひずりで駅たで歩いおいく銙菜に、ずヌっずずヌっず手を振った。
     銙菜は䞀床だけ振り向いお、手を振っおくれた。
     
     銙菜が入孊詊隓のためにL倧に行くのは、泣いおも笑っおもこれが最埌になるだろう。
     実技詊隓の緎習は、結局5回しかできなかった。
     それでも――。 
     
     銙菜の背䞭が曲がり角の向こうに消えおいく。
     秋垆はしばらく、その姿を芋送った。
     祈りを乗せお、銙菜のAO入詊は終わった。
     
     
     その数日埌、秋垆は東京行きの新幹線に乗っおいた。
     滝川䞀灯の映画の舞台あいさ぀に行くためだ。
     
     銙菜の合栌発衚たでただあず1週間あるが、どうしおも䞀灯に䌚いたかった。
     もう半幎以䞊、むベントに行っおいない。銙菜のために我慢しおいたからだ。
     
     銙菜のAO入詊がすべお終わった。ほっずするず、無性に䞀灯に䌚いたくなった。
     
     もしL倧孊の入詊が残念な結果になれば、幎明けのJ女子倧の䞀般入詊たで、ただあず3ヶ月ほど銙菜ずがんばらなくおはいけない。そう思うず、このタむミングしかないず思った。
      
     半幎ぶりに芋る䞀灯は、い぀も通り優しかった。
     笑顔を芋るず、この半幎の疲れがふっずほどけた。
     
     ありがずう、䞀灯くん。
     これでたたがんばれる――。
      
     日垰り匟䞞ツアヌから垰宅するず、銙菜が、
    「おかえり」
     ずニダニダしながら迎えおくれた。
     
    「ありがず。楜しかった」
    「いいけどお母さん。掚しがひずりだけだず危険だよ」
     
     銙菜の目が光った。
     
    「女性問題ずかでい぀消えるかわからんし。ほかにも保険かけずいたほうがいいよ」
    「保険ずか蚀わないで 䞀灯くんはスキャンダルずかないから」
     
     ほんずにこの子は―― しれっずずんでもないこずを蚀う
     
     腹が立ったが、合栌発衚たで぀かの間、母嚘の息抜きタむムだった。
     
     

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    咲

     
     
    嚘のAO入詊の実䜓隓や、倧阪・関西䞇博をきっかけに出䌚った文化䜓隓を綎っおいたす。 『行っおみたい』『やっおみたい』ず思える䜓隓を、本棚に本を1冊ず぀䞊べるような気持ちで、䞁寧に蚘録しおいたす。 誰かの毎日が、すこし楜しくなる蚘事をお届けできたすように。

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