
タレイラン編11 2026年7月8日
1760年8月未明
タレイラン少年の
シャレーでの夢のような生活は終わった
祖母もそうだが、祖母に集まる人々も優しかった
・・Un bon arbre ne dégénère jamais. Pas plus que toi・・
(良い樹木は退化しません。あたなように)
・・
タレイランは、パリに向かう馬車にいる
もう、シャレーに戻る事は生涯ない
一番後ろに
タレイランだけがポツンと座り
前の景色が見えない

あゝ、シャレーの人達
優しく接してくれて
しかも
右足のびっこについて触れてこない
気高き人達
彼らは緊張感を保ち
馴れ馴れしくなかった。
そう、一定の距離を踏み込まず
馴れ馴れしくはなかった
9月1日深夜
パリに到着した
アルクール寄宿舎
タレイランが生後間もなく洗礼を受けた教会から
徒歩圏内にある学校

両親が年齢に応じて入学を手配した
ただそれだけの事であって
単なる事務作業であって
成長した我が子の顔をみようとすらしない
相変わらずの父、そして母。
しかし、タレイランにとって、
そんな事はどうでもよい
もう充分に学び悟ったのだから
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