
タレイラン編10 2026年7月7日
・・Rien ne surpasse la confiance née d'un cœur bienveillant.・・
(優しき心から生まれる信頼ほど
勝るものはないのです)
晩年のタレイランの手記の一節である
彼は、80を過ぎても
4歳から受けた曾祖母の愛情を
忘れる事はなかった

タレイランは、この貴婦人である曾祖母から
仏王ルイ14世が宮廷で輝き
愛人が寵姫となり政治も宮廷も華やぐ
そんな良きフランスの過去りし時代の空気を
貴婦人から吸収する
そんな貴婦人は、毎週日曜日
教会にミサに行く
タレイランは貴婦人に連れだってミサに行くのが
大好きであった
フランスの伝説の財務大臣コルベールの孫
ルイ14世の寵姫モンテスパン夫人の血を引く貴婦人
しかし彼女はこのシャレーでお高くとまっていない
貴婦人がミサに行くときは
大勢の紳士淑女が付き添い
そしてミサが終ると
貧しい人達一人一人と話をするのだ
幼いタレイランは
この曾祖母である貴婦人の
傍らに用意された小さな椅子に、ちょこんと座って
彼らの会話に耳を傾けた・・
・・Ces jours-là étaient comme un rêve.・・
(まるで夢のような日々であった)
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