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KJourney | 世界一幸せな仕事@メキシコ プラヤ・デル・カルメン 🇲🇽

学校には、番頭がいた。名前はフランク。初老の少し前。
なんと、マヤ人!
それを知った時、「マヤ人てまだいるの?!」と思わず言ってしまった。考えてみれば、なんと失礼なことか。

「俺の村はみんなマヤ人だぞ」
「えええ!ひょっとして、マヤ語を話すの?」
「もちろん、みんなマヤ語だ」

てっきりはるか昔に途絶えているものと思っていた。実際には、文明としては滅亡しただけで、人も文化も言語も生きていたのだ。

そんなフランクは、いつも元気で笑顔で優しい。そしていつも学校のドアを入ってすぐの場所に座っている。まさに番頭。

メキシコのこと、学校のこと、生活のこと、ちょっとしたこと、何を聞いても教えてくれる。何をお願いしてもやってくれる。フランクがいれば安心だ。そしてフランクはいつもそこにいる。いつもそこでみんなを迎え入れ、送り出してくれる。その度に笑顔で声を掛け合う。

「オラ!」
「コモエスタ?」

みんなフランクのことが大好きだ。

ドアを入ったところにはいつもフランクが座っている

スペイン語のコースは月〜金の1週間単位で組まれており、毎週誰かしらが卒業となるため、毎週金曜は送別会になる。

夕方から食堂でみんな集まり、卒業生が卒業証書をもらってスピーチをするセレモニーがある。その後はフランクがモヒートを作ってくれるカクテルパーティとなり、最後はテキーラのショットを何杯か煽って締めてから、街のクラブに繰り出すのが恒例。クラブにはフランクも一緒にいく。

そんな、みんなで街へ歩いている時のこと。

「コージ、コモエスタ?」
「ビエン!フランクは?」
「ムーイビエーーーン!!」
「あはは、楽しそうだね」
「毎週金曜はパーティさ、超楽しいよ!」

フランクはいつも生徒たちとの交流を心から楽しんでいるのが伝わってくる。みんながフランクを大好きなだけじゃなく、フランクもみんなが大好きなんだ。
なんてことない話をしたり、親切をしてみんなの喜ぶ顔を見るのが、楽しくて嬉しくて仕方がないんだ。

「世界中から生徒たちが集まってくる。金曜にはこうしてみんなとパーティだ。最高に幸せだよ」
「毎日楽しくて、週に一度はそんな幸せを感じられるなんて、良い仕事だね」
「そうさ、これは世界一幸せな仕事だ!」
そうフランクは笑顔で言った。

自分の仕事を世界一幸せな仕事だと迷いなく言えるって、なんて素敵なことだろう。

この会話のすぐ後、フランクの少し猫背の愛らしい背中

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