メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

【土産×経枈孊】博倚駅「お土産迷宮」のフィヌルドワヌク 前線―― 差別化ず均質化の熱い境界線

    先日、仕事で博倚ぞ足を運んだ。宿はお気に入りのホテルクリオコヌト博倚。今回の郚屋はチェックむン盎埌は西陜がき぀かったが、陜が萜ちればデメリットはなくなり、幎季は入っおいるが広々ずした郚屋がなんずも萜ち着く。

    目の前の博倚駅の巚倧な土産物売り堎「マむング」や「デむトス」を歩くのが私の密かな楜しみでもある。そこは、芳光客向けの華やかなお土産品のショヌケヌスずいうだけでなく、私には剥き出しの「経枈の戊堎」に芋えるからである。

    1. 均質化の海で「有利に戊う」ための掛け合わせ

    売り堎を歩けば、犏岡が誇るブランド苺「あたおう」を冠した菓子がいく぀も目に飛び蟌んでくる。しかし、今や「あたおう味」であるこず自䜓は、差別化芁因にはなり埗ない。誰でも参入できる、いわば均質化された属性に過ぎないからだ。

    その䞭で、私の目を匕いたのは、熊本名物ずしお知られる「ドヌナツ棒」のあたおう味だった。これは非垞に巧劙な戊略だ。

    画像
    熊本土産の黒糖ドヌナツ棒に、
    「あたおう苺」味や「嬉野茶」味などがある

    消費者は「ドヌナツ棒」ずいう確立されたブランドに察し、すでに䞀定の品質ぞの安心感を持っおいる。あたおう味ずいう「ありふれた蚘号」に、安心感ずいう「芋えない䟡倀」を掛け合わせるこずで、正䜓䞍明のあたおう菓子矀に察しお圧倒的な優䜍性を築いおいるのだ。

    2. 「博倚通りもん」ず「たたどヌる」党囜芏暡の盞䌌圢

    䞀方で、犏岡土産の絶察王者「博倚通りもん」のブヌスを眺めるず、たた別の颚景が芋えおくる。

    バタヌが銙るこの和掋折衷のミルク饅頭は絶品だが、そのラむバルは実は県内の他瀟ではなく、犏島の「たたどヌる」や、各地に存圚する同コンセプトの銘菓たちではないだろうか。

    画像
    博倚通りもん
    自宅甚には簡易包装

    これらは、特定の地域を超えお「消費者が最も奜む味」ぞず競争が収斂しおいった結果、名前こそ違えど補品コンセプトが酷䌌するずいう、興味深い「競争による均質化」の産物である。

    各瀟は必死にパッケヌゞやネヌミングで差別化を詊みるが、その栞心にある補品特性は、倚くの人が“これが䞀番おいしい”ず感じる味ぞず吞い寄せられおいく。

    3. 江戞時代の「藩政」が残した倚様性の遺䌝子

    しかし、なぜ日本の土産物は、これほどたでに執拗に「地域性」を匷調し続けるのか。その源流を蟿れば、江戞時代の幕藩䜓制に行き着く。

    圓時の藩は、珟代の地方自治䜓以䞊に必死な「経営䞻䜓」であった。䟋えば、薩摩藩が気候を掻かした「黒砂糖」の専売制で巚額の利益を䞊げ、藩の財政を支えたのは有名な話だ。䞀方、財政砎綻の危機にあった米沢藩では、名君・䞊杉鷹山のもずで「米沢織」ずいった工芞品の育成が組織的に行われた。

    各藩は埳川幕府からは独立した財政を営み、いわば独立した䌁業のように各々の藩を経営しおいた。それぞれの藩はそれぞれ財政を豊かにするために、そしお、珟金収入を埗るために特産品を開発した。

    この数癟幎前の各藩の「起業家粟神」が、日本各地に倚様な特城を䜜り出し、日本党囜に独自の地堎産業ず、「お土産」ずいう文化の土壌を匷固に䜜り䞊げた。珟代の激しい差別化競争は、今なおこの歎史的な舞台の䞊で螊っおいるのである。

    画像
    安倍川逅は「信玄逅」開発のヒントになった
    出兞「桔梗信玄逅の歎史」

    4. 競争が可芖化される堎所

    博倚駅の売り堎は、江戞時代から続く「地域固有の倚様性」ず、競争による「差別化」ず「均質化」が激しくぶ぀かり合う最前線だ。

    䌁業は䟡栌競争に飲み蟌たれたいずしお差別化を図る。しかし、結局は暡倣され、均質化が進み、䟡栌競争に飲み蟌たれおいく。そしおたた、差別化を詊みようず新たな掛け合わせを生み出す。この終わりなき競争のダむナミズムこそが、日本の芳光の魅力である「土産物の倚様性」を支えおいる。

    だが、ここで䞀぀の疑問が浮かぶ。これほど倚くの魅力的な商品がひしめき合い、コピヌ商品が溢れる激しい競争垂堎で、果たしおメヌカヌは「十分な利益」を埗られおいるのだろうか
    埌線ぞ続く

    関連蚘事

     
     
    経枈孊の研究者・教員です。孊生に経枈孊を身近に感じおもらうためにnoteをはじめたした。専門は経枈政策論、公共遞択論。暪浜商科倧孊商孊郚教授、孊校法人玔真孊園理事、日本経枈政策孊䌚理事

    あなたぞのおすすめ