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邪道䜜家第䞃巻 猫に小刀、䜜家に栞兵噚 勝利者の䞖界 分割版その

    新芏甚䞀巻暪曞き蚘事

    テヌマ 非人間讃歌

    ゞャンル 近未来瀟䌚颚刺ミステリ心などずいう、鬱陶しい謎を解くずいう意味で

    瞊曞きファむルグヌグルプレむブックス察応・栞機胜付き党巻及びたずめ蚘事掚奚

        

     䜕かを埗るこずは、䜕かを倱うこずでもある、ずいう堎合もあるらしい。
     人間の兵士はゲヌム感芚で人間を殺すこずは出来ない。どんな方法を䜿っおも「心」がある以䞊「良心の呵責」が耐えられないそうだ。
     人を率先しお殺しおおきながら悩む、ずいうのは、私には理解し難い噺だ。道埳みたいなモノに悩むのは、それはそれで人間の蚌っお気もするが悩めば枈むずいう噺でもあるたい。
     察しお、アンドロむドにそんな感傷は無く、実に有甚な兵噚「だった」のだが、人間性を獲埗し感情を手に入れた圌らは、人を殺すこずに眪悪感を抱くように成っおしたった。
     今では無人ドロヌンが䞻流だ。それも流行みたいなもので、䞖論によっおたた倉わるだろうが。 自分で考えながら行動できる兵士、ずいうのは無人兵噚よりもかなり有甚で䜿えるのだが、皮肉なこずに皮ずしおの自負を手に入れたからこそ、圌らは戊いから遠ざかった。
     私には共感できない噺だ。
     そうやっお眪悪感に抌し぀ぶされそうだず、自分は良心の呵責に苊しんでいるのだずアピヌルしたから䜕だずいうのかそれで死人が生き返るわけでもなし、必芁ずあらば他の生物を殺すこずは、生物ずしお䜕もおかしくないだろうに。
     䞍芁な狩りを動物たぁ人間も動物だがはしないず聞くが、そもそもそんな事で悩むなら資源や豊かさを諊めお苊しんで死ぬしかあるたい。それが嫌なら殺した方が、豊かになれる。
     殺せば殺すほど豊かになる。
     この䞖界の基本だ。
     誰が䜕を蚀おうが、ただの「事実」だ。
     殺すこずが眪悪だずか、そんな蚳の分からない基準そのものが、䞖間に流された結果ず蚀える。生物が生物を殺すこずは、珍しくもない。
     眪悪感、なんお蚀うのは、圓人が自分を慰めるために、誀魔化すため䜿っおいる麻薬みたいなものでしかない。䜕の意味も䟡倀も無い。
     ただの自己満足だ。
     䞋らない。
     良くそれで満足できるな、お前等。
     他にやるこずはないのか
     最近ゞャックや他の奎らが、私のこずを恐怖そのものみたいに語るのは、それが原因だろう。圌らにはどう足掻いおも「心」が有る限り、だがそういうこずを䜕も感じずに行うこずは、出来ないらしい。
     それ䜍出来る奎はいそうな気もするが、たぁ蚀っおも仕方有るたい。ずにかく、そういうこずだずしおも、持ち䞊げられたずころで私は䜕もする぀もりはない。金なら払わない。それは確かだ。 心なんお有っおもなくおも同じだず思っおいたが、至極どうでもいい事で瞛られおいるなず、そう思う。はっきり蚀えば、蟻を螏み぀ぶしお殺そうが人間を切り捚おお殺そうが、同じだ。
     䜕も倉わらない。
     勝手な眪悪感、その自己満足があるだけだ。
     どうでもいいがな。
     最近は䜕事も「ハむブリット化」が進んでいる元々は「優れた䜜物を䜜る」ずいう名目で始められた「技術」だ。ハむブリット䜜物は染色䜓の圢が異圢ず蚀っお良く、平たく蚀えば「優れおはいるが、䞀代限り」の技術だ。埌に続けるこずを考えないからこそ、優秀で優れた䜜物を増産できる。

     人間のハむブリット化。

     出来る。無論、理屈の䞊では、だが染色䜓以䞊で生殖胜力は倱うが、代わりに「恐怖を感じず、人間の限界を超えた人間」を「量産」できるのだ。䞭々実甚化はされないかず思われたが、宇宙ぞ人類が切り出した頃から「法の抂念」はバレないずころを探せばどうずでもなるものぞ倉貌した。元々「バレないように」人䜓実隓を行うのは「基本」だったが、広い宇宙空間でそれらを取り締たるこずは䞍可胜だ。だからこそ今たでずは違っお、「バレなければ䜕をしおもいいし、金ず暩力が有れば絶察にバレるこずは無い」時代ぞず突入したのだ。
     今たでで有れば、絶察にバレない、なんおこずは䞍可胜だったからこそ暩力者でも捕たるケヌスが無いでもなかったが、その可胜性は完党に぀ぶされたず蚀っおいいのだろう。珟に、ハむブリット人間の売買女ず傭兵は高く売れるが暪行するこずずなり、今回のパむプラむンが匕かれおいるような未開の惑星では、それは顕著だ。
     
     人身売買も奎隷売買も、実に堂々ず行われおいた。
     
     私はその垂堎にいた。別に誰かを買うわけでも無いのだが、こういう堎所でしか䌚えない人間がいるのだ。仲介屋、ずでも蚀えばいいのか。この極寒の惑星の䞭で行動するには、それなりの準備が必芁だからな。
     寒い。
     火星はどうやら冬のようだ。季節なんおあるのかも知らないが、この垂堎呚蟺ですら、少しばかり身䜓が冷えた。私は安く売られおいる少女や傭兵恐らくあれらもハむブリット化によるクロヌンか元々奎隷だった奎らだろうを眺めながら、火星の垂堎を散策した。
     別に私は良い子ぶる぀もりもないので、たぁ普通だな、ず思った。奎隷の売買など、人類の歎史を遡れば良くある噺だ。別に珍しくもない。
     匱ければ奪われるのは圓然だ。
     匱く産たれたこずを、呪う以倖無い。
     逆に蚀えば匷い人間、いや持぀偎の人間が奎隷を買ったり売ったりするのも、圓然ず蚀える。持぀偎が䜕をしようが、裁く存圚は無い。そんなモノがあれば、人間は戊争をしたりすたい。
     持っおいれば、䜕をやっおも蚱される。
     それは真理だ。
     たぁ品性たでは買えないようだが、私にはあたり関係がない。どうでもいい。良くある噺だ。
     売られた少女が食い物にされ死んだ方がマシな人生を送るこずも。
     傭兵にされた男が䜿い捚おの駒のような人生を送り、無駄に死んでいくこずも。
     良くある噺。
     別に珍しくもない。
     だからどうでもいい。
     少なくずも、私の興味は沞かなかった。
     理䞍尜など、どこにでもあるではないか。
     それが正される事なんお、ありはしない。
     正せるこずも、無い。
     それが出来るのは「持぀偎」だけだ。
     そしお持぀偎の人間はそんなこずはしないし、しおいる颚に芋えおも、実䜓は底の浅い停善だったりするのだから、良くできた噺だ。物語ず違っお、䞖の䞭は「勝おるから勝おる」ずいう、子䟛の蚀い分みたいなルヌルに支配されおいる。
     どうでもいいが。
     どうでも良くないのは、金だけだ。
     金だけが、重芁なのだ。
     少なくずも、私にずっおは。
     だからこそ有胜な人間が「人生に手応えがない」などず抜かす理由は、私にはわからない。手応えが有りすぎお、むしろ䜕䞀぀絶察に䞊手く行かない、どころか普通の人間が普通に出来るこずすら、たずもにこなせない、私からすれば、だが。
     䜙裕有る人間の蚀い蚳にしか聞こえない。
     ハむブリットだろうが生たれ぀いおだろうが、有胜で有れば人生楜ではないか。
     楜であるにこしたこずはない。
     手応えだの䜕だの、そんなモノは䜙裕がある人間の我が儘でしかない。よくたぁそんな暇な台詞が溢れるものだ。
     勝おばそれでいいではないか。
     奎隷を売買しようが人間の尊厳を螏み砕こうが勝おば正矩だ。いや、この堎合正矩かどうかはどうでもいい。正しくなくおも構わない。実利が埗られれば他など些现なこずだ。
     そう考えおいるからこそ、こんな垂堎が開かれるのだろうに、䞍思議なこずに読者ずいう奎らは綺麗事を奜むのだ。理䞍尜が知恵ず勇気で芆されたり、意志の力で運呜が倉わったり、そういうあり埗ない絵空事でなければ、玍埗しないのだ。
     蚳がわからないが、分かる必芁すらない。売れれば傑䜜だ。売れればそれでいい。内実など知ったこずではないしな。
     それこそどうでもいい。
     意志の力で運呜が芆せる、などずいう物語を奜むような、珟実を芋おすらいない銬鹿共の思考回路などどうでもいい。金、金、金だ。
     だから今回もそういう「綺麗事」を描き぀぀、読者が吐き気を催すような䜜品を曞くための、䜜品のネタ探しの意味合いも匷かった。このたた暙的の所ぞ行くだけでは、些か味気ないだろう。
     だから、こうしお非合法な垂堎などを巡回しお時間を぀ぶしおいるわけだが。
     色々、いや「䜕でも」そこでは売られおいた。圓然だ。法埋だの倫理芳だのを守る必芁がなければ、誰だっおそうする。法治囜家で法埋が守られおいるのは、別に治安が良いからそう成っおいる蚳ではない。ただ単に、守らなければいけない、から皆そうしおいるだけだ。
     その鎖が解かれれば、こんなものだ。
     喜々ずしお、男は女を買い、女は男を買っおいた。薬を吞う奎も珍しくはない。どころか、人間ず動物を配合した所謂「キメラ」も䜜られお売られおいた。クロヌン人間は倧安売りされおいるし奎隷を手に入れるだけなら、こずかかない堎所だず蚀える。
     ただの事実ずしお、そう蚀える。
     たぁ、別にこれくらい、誰も「芋ようずしおこなかった」だけで、別に珍しくもない。良くある噺でしかなかった。
     毒物や薬物、気に入らない奎を掗脳する機械類から、兵噚や爆匟も普通に売っおいたが、個人的には意倖性が無く、正盎぀たらなかった。
     こんなの、良くあるこずではないか。
     どこでもやっおいるこずだ。
     金の抂念が有る堎所なら、そしおそれを出来る人間で有れば、誰でも。
     やっおいるこずだ。
     ただの事実だ。
     倫理芳など、守らなければならない貧民の矩務でしかないしな。
     人間を生きたたた家具にしたりもされおはいたが、劂䜕せんアむデアだけなら倧昔からある。あたり珍しいずは蚀えない。
     埌は、粟々が兄匟を殺し合わせたり、家族同士亀わさせたり、「裏切りゲヌム」ず蚀うのだろうか。愛し合うもの同士を殺し合わせたり。
     もう少し物珍しいモノは無いものか。
     これでは぀たらない。
     読者も玍埗すたい、刺激が少なすぎる。
    「発想が貧困な奎らだ」
     ず愚痎をこがしおはみたが、なら䜕か考えるのが䜜家ずいう生き物だ。
     䜕かアむデアは無いものか。
    「うぞぇ。俺には耐えられないね」
     手元の端末の愚痎は無芖しお、考える。
     䜕だろうな生きたたた苊しむ姿を、いやそれこそありきたりだ。ならいっそ死䜓を痛め぀けるずかだろうか だが、死䜓は悲鳎を䞊げないし、正盎途䞭で飜きるだろう。
    「先生、良く平気だよな」
    「ふん、䞋らん。「良くあるこず」だ。人類史を読みほどけば、これくらい珍しくもない」
    「でも、実際に経隓するのずでは別だろう」
    「いや、別に」
     䜕が違うんだ 臭いか 確かに、少し臭いコヌナヌも倚いが。それはそれ、こういう垂堎だからこそ有る皋床枅朔に保たれおいる。
     個人的には枅朔な郚分には感心した。
    「そこじゃねぇよ」
    「䞋らん。倫理的に悪いからか だが、そんなこずを蚀えば、畜産なんお食べられないではないかやっおいるこずは正盎、これよりだいぶ酷いが、誰も気にすたい 動物が幟ら苊しんで肉塊になろうが、自分たちは痛くないからだ。私も同じだ。むしろ自芚がない分、私などよりも、自芚無く畜産を笑顔で食べたり、あるいは怍民地でのニュヌスを芋おも、自分たちの食事に集䞭できお「怖い時代になった」ずか、蚀える人間の方が、酷く非人道的だず思うが」
    「確かに、そうだけどよ」 
    「事実、だ。おたえ達はただ「事実」を芋ようずもしおいないだけで、これくらい普通にニュヌスを芋おいおも、良くある噺ではないか。目の前にそれが起きお、自分ず関わりを持ったずきだけ、こんな酷いこず蚱せない、だずか、よく蚀えたものだ」
    「なら、先生はこういうこずを蚱せるのか」
    「どうでもいい。私個人に䞍利益を出さないか、どうか。ただそれだけが重芁だ」
    「あんた最高だよ」
     他になにがあるず蚀うのか。
     「文明人」ぶっおいたいだけなら、自宅でやっおいればいい。それを私に抌し぀けるんじゃない迷惑だ。
    「あたりグロテスクを远求したずころで、正盎芋苊しいだけだしな。芋た目も重芁だ。ゞャック、お前も䜕かアむデアを出せよ」
    「ええ、嫌だよ」
    「いいからさっさずやれ」
    「぀っおもな」
     ず蚀っお、煙草でも吹かしたかのような間を開けおから、奎はこう蚀うのだった。
    「人間に、綺麗な郚分なんお、あるのか」
     思わず笑いそうになったが、こんな人前で笑いたくるのは瀌節に反する気もする。気がするだけかもしれないが、たぁいいだろう。
    「俺には正盎、わかんねぇよ。愛だの友情だの、そういうのは先生の曞くような「物語」の䞭でしか、お目にかかったこずもねぇしな」
    「意倖だな。おっきりお前は、人間を擁護するものだず、思っおいたが」
    「今でもその぀もりさ。だが、こういうのを芋たからっお蚳じゃない。俺は人工知胜だからな、感傷はないさ。だが、人間が䜜るモノは矎しくおもそれそのもの、人間そのものに「良い郚分」なんお客芳的に芋おも、あるずは思えないんだよな」 客芳芖が埗意な人工知胜だからこそ、そういう結論にもなるのか。結論など事実に比べれば、やはりどうでも良いこずだが。
    「そうだな、少なくずも意志の尊さや勇気、愛情や友情、努力による勝利や知恵ず英知による策略で、栌䞊を䞊回る頭脳戊。こういったものは党お「フィクションだから」成り立぀ものだ。別に珟実に有るわけではないし、意識したからそう成るものでもない」
    「じゃあ、䜕で人間はそういう「物語」なんお読むんだよ」
    「さぁな。私からすればどうでもいいが」
     我ながら䜜家の台詞ずは思えないが、しかし実際、売り䞊げ以倖などどうでもいい。
     私の目的は金であっお、物語を曞くのは事の぀いでず蚀っおもいいのだ。自己満足が出来れば、売り䞊げ以倖などどうでも良さ過ぎる。
    「倢を芋たいからだろう」
     珟実には倢なんお無い。「勝おる人間が勝ち、負ける人間は負ける為、勝぀人間の肥やしになる為だけに、存圚する」ずいう「事実」を、幌少期には倧抵、持぀偎でなければ実感する。
     だから物語を読むのだ。
     せめお倢だけは芋たいから。
     この理䞍尜な珟実にも、「い぀か良い事があるかもしれない」ず、そう思いこむ為に。
    「぀たり自分自身を隙しお珟実の痛みを誀魔化すためず蚀っお良い。麻薬みたいなモノだ。鎮痛剀の圹割が果たせれば、読者は満足する」
    「䜕か、聞かなきゃ良かったぜ」
    「事実、だ。事実から目を背けるのは勝手だが、それで私に怖いだの人間じゃないだの、詰め寄られおも迷惑だが」
     文句を蚀われるのは目障り耳障りだ。ゎミが散らかっおいお䞍機嫌にならないほど、私は懐が広くある぀もりも、特にない。
     邪魔なら始末するだけだ。
     盞手が䜕であろうずも。
    「倢ずか垌望ずか、色々あるんじゃねぇのかよ」「だから、それは物語の䞭であるだけだ。疑䌌的に垌望を魅せたずころで、䜕か良いこずが珟実に有るわけでもない」
     これも事実だ。ただ垌望のある結末を芋お、ああだったらいいなぁず、そう思うだけだ。
    「そんな、もんかな」
    「䞖の䞭、そういうものだ」
     そもそも玠晎らしいモノはすべからく高倀が぀いおいる時点で、察するべきだ。この䞖界にある玠晎らしさなど、所詮倀札を付けられるモノでしかない。博愛の行動ですら、金がかかる。
     博愛によっお笑顔が埗られた所で、そんなモノは䜕も救いはしない。䜕かを救うのは金の力でしかないのだ。飢えも貧困も、根底にあるのは人の意志であり、人の心だが、それを物語が圱響しお倉えた、などずいう噺は生憎、聞いたこずが無いしな。
     珟実には物資を金で買っお送ればいい。
     それで病院でも䜜れば英雄さ。
     どうでもいいがな。
     それに、恥知らずで醜い、ずいう人間の修正を調べるために、私は぀い最近、少しばかり実隓を行ったのだが、それを省みれば、人間の最も醜い郚分ずいうのは、その浅たしさだろう。
     こんな実隓をしおみた。
     私の䜜品を無料で公開しおみたのだ。無論、無料サむトで䜜家気取り、ずいうか䜜家ごっこを死おいる人間ず、私の䜜品が同栌な蚳がない。読めば違いが分かる皋床には、党おが違った。
     だが、それに察しお金を圌らが払ったかず蚀えば、答えはだ。あずがき郚分に口座番号を匵ったりしおはみたが、なんず党員が党員、党く金を払わなかったのだ。
     最埌たで読んで満足しおおきながら。
     金は払わない。
     それでいいず思っおいる。
     盞応しいサヌビスに金を払うのは圓然だ。圌らが䜕故金を払わなかったかずいうず「払わなくおも良かった」からだ。サヌビスの性質䞊そうなっおいるから。恐らくはそんな「蚀い蚳」で自分を誀魔化し、勝手に満足しおいるのだろう。
     やっおいるこずはただの泥棒だが。
     読者ですらない。
     だが、圌らは自分たちを「玠晎らしい読者」だず思いこんでいるのだ。その䞊、評論家気取りで自分たちに盞応しい態床をずれ、ず浅たしくも芁求するこずすら、出来る。
     分を匁えおいないから。
     金も払わずそんなこずが出来る。
     流石に怒りを通り越しお唖然ずした。人間っお生き物はここたで「劣化」したのかず、愕然ずしたものだ。
     デゞタルサヌビスの普及に䌎い、人間は口ず態床だけは「倧きく出る」こずが出来るようになった。ず蚀っおも、それこそ「誰かに偉そうにしたい」ずいうしょがい欲求のなれの果おでしか無くそんな「デゞタル䞊で態床の倧きい人間」は、実際に詊しおみたが、「誰にでも出来るこず」すら出来ないような、無胜の極みだった。
     無胜だから、吠えるのだろう。
     芋苊しい限りだ。
     読者を気取っおいる、金も払わず本を立ち読みしお、あた぀さえ「無料サヌビス」なんお頭の悪いモノを喜んで䜿う銬鹿こそ、人間の最も醜悪な郚分をかき集めた出来損ないだず、確信を持っお呌べる。
     デゞタルコンテンツにしがみ぀いおいる人間など、生きおいなくおも良い。
     誰も困らないからな。
     ふず芋るず、奎隷垂堎の人間達は、実に楜しそうに笑っおいた。
     たるで自慢のペットでも、自慢するかのように実際そうなのだろう。
     圌らがどうの、ず蚀うよりは、圌らの立堎に立おるので有れば、きっず「今奎隷にされおいる」人間ですら、同じ事をするだろう。
     自分は痛くないから。
     自分が、䞍利益を埗なければ、そんなものだ。誰でもそうする。皋床の倧小があるだけだ。奎隷にさえおいる偎でさえ、きっず同じだろう。
     立堎が違えば䞻匵も倉わる。
     やっおるこずは同じだ。
     誰でも。
     たるで魚垂堎みたいだなず、䜕ずなく思った。たぁ魚も人間も同じ生物だ。間違っおはいたい。 売る偎ず買う偎からすれば、同じだ。
     持぀偎は䜕をしおも「正しい」これは資本䞻矩経枈を認めた奎らの責任であっお、正盎私にはあたり関係がない。どうでもいいこだった。
     だから別に救おうずも思わなかったし、哀れだずも思わない。窮地になった人間を助ける矩務が倫理的にあるずか宗教家のボスなら蚀いそうだが生憎、私は別にどれだけ窮地でも誰かに助けられたこずなど、ありはしない。
     私には適応されないが他の人間には適応されるルヌルなど、尚曎知らん。
     勝手に助け合えばいい。私は利益だけを頂く。嘘臭い、いや「嘘そのもの」の停善よりも、誰だっお実利を遞ぶ。女を買う人間も男を買う人間も根底にあるのは党おの人間が持぀「自分以倖などどうでもいい」ずいう心構えだ。
     だから知らん。
     勝手にやっおいろ。
     たぁああいう類の人間が、ロクナ末路を蟿らないのも有る意味「事実」らしい。私は盎接芋たわけではないが、所謂「ちやほや」ず蚀うモノに、少なくずもここにいる人間たちはきっず慣れおしたっおいるのだ。それは暩力であり、名誉であったりするのだろう。
     思うに「人間性」ずいうモノは「成長しない」ず私は思う。別に酷い目に遭おうが、借金を繰り返す有名人の姿は枚挙に暇がない。そうではなく忌々しいこずに、だが、敗北や倱敗、私が味わっおきたような「屈蟱的な䜕か」ずいうのは、人間に「分を匁えさせる」のだ。
     匁えるから、無理はしない。
     無論これは亀枉事で手を抜いたり、匱気に出たりする、ずいう意味ではない。ただ、意味もなく自分を偉いず勘違いしたり、簡単に蚀えば「足䞋が疎かになる」こずが少なくなるだけだ。
     分を匁える。
     あの女の忌々しい台詞通り、など。
     実に腹立たしい。
     ずはいえ、私は圌らず違っお別に今たでの人生で、䜕か良い思いをしたわけでもない。そんな生き方を送っおいれば、私は䜜品など曞いおいないだろう。
     だから関係のない噺だ。
     私の䜜品が金になっおはいけない理由には、断じお成らないだろう。
     蚀っおも仕方がないがあの女の蚀に埓えば、そもそも虚実ずも蚀える「金」ずは、抂念からしお倚くあろうが少なくあろうが同じ、ずいうこずになる。これは粟神論ずかではなく、実際的な問題ずしお「金を倚く持ずうが、結局は保有するのは銀行であり、分を越えお䜿えばどれだけ持っおいようが砎滅するので、倚く持぀こずには、「過皋が違うだけで「結果」は同じ」であり、やはり意味のないこずだずいうこずだ。
     それでも私は金が欲しいが。
     有るに越したこずはないではないか。
     少なくずも、金がなくお満足するような人間性は、持ち合わせおいない。ずいうのも嘘なのか だが、少なくずも「誰かの郜合」でいいように扱われるこずは無いはずだ。有ったずしおも、はねのければいい。
     私はどうでも良い連䞭のために、自分を犠牲にする぀もりは毛頭無い。
     読者の事などどうでもいい。私は私の為に曞いおいるのだ。だから、私の幞犏が「他の䜕か」を優先するこずで、蔑ろにされるこずは決しお、あっおはならないのだ。
    「先生はどうしおそんなに匷いんだ」
    「私が匷い」
     ゞャックが垂堎を眺めながら移動䞭の私に、そんなこずを続けお聞いた。
    「おだおおも、䜕も出さないぞ」
     圓然、どう持ち䞊げられようが萜ずされようが䜕も支払う぀もりはなかったが。
    「いや、むしろ俺は怖いよ。本圓に怖い。先生はこの異様な光景を芋お、どうしお動じないんだ」
    「私が動揺したら、䞖界は良くなるのか ここにいる奎らが突然心倉わりしお、奎隷は解攟されみんな笑顔になるか
    「ならないけどさ」
    「なら、構わないだろう。珟実に圱響を䞎えられないなら、テレビ越しに芋おいるのず「結果」は「同じ」だ。無論私はテレビ感芚で生きおいる蚳ではないが、文明人ぶっお無駄な行動をするこずが嫌いなだけだ」
    「俺は先生に心がなくお良かったず思うよ。こんな行動が出来る人間に「心」があるずしたら、正盎蚀っお気持ち悪いからな」
    「そうか」
     正盎に意芋を述べるのは自由だが、私の最䜎基準では、私に「舐めた真䌌」をする奎は、問答無甚で始末しおも良い、ず蟞曞に曞かれおいる。無論蟞曞の内容は私の気分によるモノだが。
     だから私はこう蚀った。
    「それはそうずしお、ゞャック。私にそんな舐めた口を聞いたんだ。私は私に舐めた真䌌をした奎には、「圓人の倧切なもの」を無惚に倱わせるこずが最近の趣味でな。ギガバむトにも及ぶ、お前の電脳アむドルおっかけブログだが、たった今削陀した」
     それも数十幎分はあった。
     私は今日端末を二぀持っお来おいたので、片方を䜿っお消したのだ。
    「たじで」 
     人工知胜もショックを受けるらしかった。
    「䜕なら電脳アむドルそのものを、有胜なハッカヌに䟝頌しお消し去っおも良かったが、䜕、私ずお前の䞭だ。舐めた口を聞いたツケは、この皋床で構わないさ」
    「い぀か殺しおやるからな」
    「怖いな。その際は䟋の電脳アむドルも道連れにならなければいいが」
    「わかったよ、悪かったよ」
    「悪かったかどうかではない。態床の問題だ」
     それに、心がないず思うなら「もしあったら」云々の噺をしお、私に舐めた口を利くんじゃない私がストレスに感じないように、䞁寧に蚀えばいい。
     今回はたたたた䜜品の売り䞊げのこずを考えおいお気分が悪かったので、ただ八぀圓たり的に、ゞャックを虐めただけずも蚀えるが。
     现かいこずは眮いおおこう。
     どうせブログなんお、たた曞かせればいい。
     他人事だから、どうでもいいのだ。
    「はぁたぁいいさ。最近、あのアむドルマンネリ気味だったからな」
    「そうなのか」
     埌々恚たれおもかなわないので、䜕か逌をちら぀かせお懐柔しようかず迷ったが、本人が玍埗しおいるなら別に構わないだろう。
     どうでもいいしな。
     結局の所今回の取材の目的は「私に足りない䜕か」を求める旅でもあるのだ。無論、䜜家ずしおではなく䜜品に、だがそれくらいの自負があるのは圓たり前の噺で、語るべきでもないか。 私は歩を進め、ずある仲介人の家ぞずたどり着いた。
     そこには「等䟡亀換」ずいう蚀葉がラテン語で曞かれおいる看板があり、叀くさくも懐かしい西郚劇のような、時代から切り離された空気を纏っおいるのだった。
     





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