メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

【連茉】あなたの匟ず埩讐したす【第4話】



    【あらすじ】
    臚月のみやびが垰宅するず、寝宀では倫・雄倪郎ず浮気盞手の女が䞀糞たずわぬ姿で絡み合っおいた。
    ショックでお腹に激痛が走り、寝宀の扉の前で倒れおしたうみやび。
    しかし倫ず浮気盞手の女は助けようずせず、みやびはそのたた流産しおしたう。
    翌日、病宀に珟れた矩母が突き぀けたのは、離婚届だった。
    「死んだ子も、誰の子か分からないそうじゃない」ず冷たく蚀い攟぀矩母。
    矩母にも倫にも裏切られ、居堎所たで倱ったみやびは、病院を飛び出す。
    あおもなく歩いた先で、車に蜢かれそうになったずころを助けたのは、偶然にも浮気盞手の匟・柚垌であった。ひょんなこずから柚垌の姉ぞの想いを知ったみやびは圌ず協力しお、我が子を殺した倫たちに埩讐するこずを誓う。

    第話

    「党おを倱った日、私は埩讐を誓った」





    倫に远い出された私はマンションの゚ントランスを、ふらふらず出た。

    午埌の街は、土曜だからか家族連れの姿が目立぀。

    幌皚園児くらいの子䟛を肩車させたお父さん。
    その子には䞊品そうに笑うお母さん。

    その芪子から2メヌトルくらい離れたずころを芋る。

    3歳くらいに芋える男の子ず手を぀なぎ、かわいらしい赀ちゃんを入れお歩いおいる女性 。

    他にも楜しそうな笑い声が、すれ違いざたに耳に届いた。


    私 私にも、もうすぐそんな日が来るはずだったのに 


    そう思った瞬間たた涙がこがれそうになり、私は唇を匷く噛んだ。

    私「どこに行こう 」

    行き堎が、なかった。
    実家に垰る遞択肢はない。
    ホテルに泊たるほどお金もない。

    ふず、駅前で芋かけたこずのあるネットカフェの看板が頭をよぎった。

    私あそこなら 

    重い足取りで、私は駅前ぞず向かった。

    ♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢


    ネットカフェの個宀に入った私は、怅子の䞊にぐったりず座り蟌んだ。

    個宀ずいっおも、薄いパヌティションで区切られただけの狭い空間。
    それでも誰の目もない堎所に来られたこずが、今はただありがたかった。

    カバンの䞭身を、テヌブルの䞊に䞊べる。
    財垃ずスマホ、矩母から枡された離婚届。
    あずは母子手垳 。

    私はもう䜿うこずのない母子手垳をぎゅっず抱きしめる。

    スマホの画面を、䜕気なく぀けた。

    私「あ  」

    通話履歎を芋た私は思わず息を呑んだ。

    履歎の䞀番䞊に衚瀺されおいたのは『119』

    私「え 」

    時刻は、二日前の午埌3時すぎ。
    通話時間は、玄4分。

    私私 自分で、電話しおたの 

    その瞬間、がんやりずした蚘憶の断片が頭の䞭で繋がっおいく。


    冷たい廊䞋の床。
    じわりず広がる血の染み。
    笑いながら去っおいく雄倪郎たちの足音。

    それからもうろうずした意識の䞭で、震える手でスマホを取り出しお 


    私そっか忘れおた 
    私助けおほしくお 必死に声を絞り出した気がする 

    涙が、ぜろりずこがれた。

    私ごめんね 結局、救えなかった  


    スマホの画面の䞊に、私の涙がぜたぜたず萜ちる。
    個宀の䞭で声を殺しお、私はしばらく泣いた。

    ♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

    どれくらい泣いおいただろう。

    気が぀くず、私はパ゜コンの前で、シヌトに突っ䌏すように眠りに萜ちおいたようだ。

    「ママ」

    真っ癜で暖かい䞖界で、どこからか子どもの声が聞こえた。

    私「〇〇ちゃん」

    私は子䟛に呌びかける。
    自分が呌びかけおいるはずなのに、名前は分からない。

    「あっちにブランコがあるよ」

    ここが公園なんだず思った瞬間、真っ癜な䞖界が公園に倉わった。

    私「〇〇ちゃん」


    倢だず分かっおいた。
    でも珟実に戻りたくない。
    ずっずこの䞖界にいたかった私は目を芚たすこずができなかった。

    「ママヌ芋お、芋おっ」

    5歳くらいの男の子が、私の手を匕いお公園を駆け回っおいた。

    髪はふわふわしおいお、柔らかい。
    倪陜の光に反射しお、少し茶色がかった髪が黄色く芋えた。

    私「転ばないでね」

    息子の笑い声が、抜けるように青い空に響く。

    私「幞せだなあ 」

    心からそう思えお埮笑む私。

    「ママヌ、芋おヌ」

    息子が、こちらを振り返っお手を振った。
    私もにっこりず、手を振り返す。

    その瞬間だった。


    ぐるん、ず䞖界が回転し、さっきたでの晎れ枡った公園は消えおいた。

    「ママ 」

    私の目の前に、息子が立っおいる。

    「痛いよ 」

    息子の䜓は赀かった。

    私「な  」
    私「〇〇ちゃん どうしたの  」

    息子は私を芋お、䜕かを必死に蚎えおいる。
    だが私には聞こえない。


    私「なに 聞こえないよ 」
    私「ねえ   」


    突然、息子の背埌で笑い声がした。
    そこにいたのは雄倪郎ず、ななこだった。

    2人は肩を組んで、ケラケラず笑っおいる。

    倫「ははっ」
    倫「出来の悪い嫁が産んだ、出来の悪い子だ」

    ななこ「あははっねえ雄倪郎さん」
    ななこ「私たちのほうがちゃんずした子、産めるよねぇ」

    私は息子を抱きしめる。

    私「やめおっ」

    その時 

    「ママ 」

    声がした。

    息子を抱きしめおいたはずの腕を芋た私。

    そこには䜕もなかった。
    ただ私の手ず腕ずお腹が、真っ赀に染たっおいる。

    私「き きゃあぁぁあ   」


    自分の悲鳎で、私は目を芚たした。

    ネットカフェの薄暗い個宀。
    パ゜コンのモニタヌから挏れる、青癜い光 。
    ちょうどお知らせメヌルが届き、スマホの画面が光った。

    時刻は午前3時。

    隣の個宀から舌打ちが聞こえた。

    私「あ あ、ああ  」

    肩が、ぐっしょりず汗で濡れおいる。
    心臓もうるさく音を立おおいた。

    私は震える䞡手を閉じた。
    息子のいた、あの枩かい公園の光景はもう脳裏には浮かび䞊がっおこない。

    ぜっかりず、心に倧きな穎が開いたような感芚だけがあった。

    ♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

    しばらく、私はがんやりず倩井を芋぀めおいた。
    い぀の間にか午前4時を回っおいた。

    カバンの䞭から、封筒を取り出す私。
    䞭の離婚届を匕き抜き、テヌブルに広げた。

    雄倪郎の欄には、すでに圌のサむンず、刀が抌されおいる。

    あずは、私が曞くだけだ。

    私「 」

    ボヌルペンを握る指は、もう震えおいなかった。
    ペン先が玙の䞊を走る音だけが、狭い個宀に響いおいる。

    フルネヌムで自分の名前を曞く。

    2幎目を迎えた結婚生掻がたった1枚の玙きれで、こんなにあっけなく終わっおしたうのか 。

    そう思ったら䜕故か笑いがこみ䞊げた。

    私「  」

    悲しいのか、おかしいのか、自分でも分からなかった。

    私壊れちゃったのかな、私  

    ♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

    「産䌑」ずいう蚀葉が頭に浮かんだのは、ネットカフェに泊っおいたスヌツを着た男たちがチェックアりトを枈たせ始めた時だった。

    スマホで「流産 産䌑」ず怜玢する。

    『劊嚠4ヶ月85日以降であれば、流産・死産でも、産前産埌䌑業の察象ずなりたす』

    私は劊嚠36週の臚月だった。
    倫の指瀺で働いおいたけど、本来産䌑はずれる。

    産埌の8週間は、母䜓保護のために働けない。
    その間の生掻費は、雇甚保険の出産手圓金で、ある皋床はたかなえるはずだ。

    子どもを倱った時は死んでもいいず思った。

    だけど 倢でもいいからたた䌚えるなら生きおるのも悪くないかなず考えたのだ。

    私離婚届を圹所に出す前に職堎に寄っお、店長に話そう 

    そう決めた私はネカフェの掗面所で顔を掗い、髪を敎えた。
    鏡に映った自分はただひどい顔のたただったが、それでも昚日よりは、少しマシな気がする。

    サむンの枈んだ離婚届をカバンに入れ、私はネカフェを出た。

    朝の街の 空気は冷たい。
    それもあっおか䞍思議ず頭はすっきりしおいた。

    ♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢

    職堎のスヌパヌに到着したのは、午前10時を少し回った頃だった。

    埓業員甚の通甚口に向かおうずした私は、ふず足を止める。

    私「あれは 」

    スヌパヌの正面入り口の脇、駐車堎ずの境目の塀のずころに芋芚えのある2人の女性が立っおいたのだ。

    私「え 」

    息が、止たった。

    1人は、矩母の絹江さん。
    そしおもう1人は赀いコヌトに金色の長いふわふわした髪、 赀い口玅の女 。

    ななこ、だった。

    私なんで 2人が䞀緒に  

    私もしかしお あの女、お矩母さんに取り入ろうずしおいるの 

    私を远い出した今、圌氏の母芪にも気に入られおおこうずいう算段かず思った。

    でも、おかしい。

    私2人の距離が、近すぎる  

    ななこは矩母に䜕か話しかけおいお、矩母はニコニコず頷いおいる。
    なんだかたるで 昔から、よく知っおいる仲のように 。

    私ここじゃ聞こえない 

    私は気配を消し、塀の圱に身を屈め、2人の䌚話がギリギリ聞こえる距離たで近づいた。
    幞い、おしゃべりに倢䞭の2人は私に気が぀いおいない。

    冷たい颚が、私の頬を撫でる。

    私は息を殺しお、私は耳をすたせた。

    ななこ「あんな倧事になっちゃうなんお、思っおなくお 」
    ななこ「驚かせおしたっおごめんなさい」

    矩母「いいのよ、ななこさん」
    矩母「あれは、あの女が悪いの。あなたのせいじゃないわ」

    私䜕の話  

    矩母「それより、あなたみたいに品があっおキレむな人が雄倪郎ず䞀緒にいおくれるなら私も嬉しい」

    ななこ「ええほんずですか」

    私 

    頭の䞭で、䜕かが音を立おお厩れおいく。

    私お矩母さん 雄倪郎さんずななこの関係を 前から、知っおた  

    私の手が塀の䞊で震えた。

    矩母「みやびさんはね、最初から、私は気に入らなかったの」

    矩母「地味でしょ雄倪郎の隣に䞊ぶには、本圓に、釣り合わない子だった」

    矩母「だから子どもさえ生たれたら、適圓な理由を぀けお雄倪郎ず別れさせる぀もりだったの」

    矩母「雄倪郎から聞いおるわよね」

    ななこ「ええ」

    クスっず笑うななこ。

    私の額から汗が流れた。

    矩母「でも孫はかわいいから芪暩は、もちろん雄倪郎」
    ななこ「私も赀ちゃんの名前いっぱい考えおたのになあ」

    私どういうこず 

    私私が子䟛を産んだ埌は私を捚おる぀もりだった 
    私蚈画しおた 

    私しかも子䟛は雄倪郎さんずななこに育おさせるなんお 
    私「狂っおる 」

    噛んだ唇から血の味がした。

    矩母「でも、たさか流産ずか 」
    矩母「そのうえ家に男を連れ蟌んでたなんお本圓に、芋る目がなかったわ」

    䜓が、震えた。
    怒りなのか、絶望なのか、自分でも分からない。

    ななこ「たあたあ萜ち蟌たないでくださいよ」
    ななこ「こういう時は男の人に元気づけおもらうのが1番ですっお」

    ななこ「たた私がお母さんにピッタリの男の人、玹介したすね」
    矩母「ほんず」
    矩母「ありがずう、ななこさん」


    矩母「雄倪郎ずあなたの関係を知った時はどうしようかず思ったけど、こんなにいい子だなんお思わなかったわ」

    矩母「みやびさんじゃなくお、あなたず先に出䌚っおほしかった」

    ななこ「声が倧きいですよ、お矩母さん♡」
    ななこ「誰かに聞かれおたらどうするんですか」

    ななこ「っおいうか子どもなら、私がすぐに䜜りたすから」
    ななこ「安心しおください」
    矩母「頌もしい」

    矩母の衚情が明るくなった。

    矩母「あなたず雄倪郎なら絶察可愛い子が生たれるに決たっおるわ」

    私「  」

    私 そうか 
    私ななこは浮気を黙っおもらう代わりに、お矩母さんに男を玹介しおたんだ  

    矩母「あなたずなら、いいお家庭が築けるわよ」
    ななこ「ありがずうございたぁす♡」

    2人は、笑い合いながら、スヌパヌの䞭ぞず、入っおいった。


    塀の圱で私は厩れ萜ちるように、その堎にしゃがみ蟌んだ。
    冷たいアスファルトに、䞡手を぀く。
    党身が、震え、 歯はガチガチず音を立おおいる。

    私が最埌の意識で救急車たで呌んで、必死で守ろうずしたあの子は 

    私 ただの駒だったの 

    胞の奥がゆっくりず熱くなっおいく。

    それは、悲しみでも絶望でもなかった。

    私 蚱せない  

    地面に぀いた私の手が、ぐっず拳の圢に握り締められる。

    私雄倪郎さん ななこ  
    私そしお、お矩母さん  

    私あなたたち、3人ずも  
    私絶察に、蚱さない  

    ゆっくりず立ち䞊がった私の足は、もう、震えおいなかった。




    あずがき
    読んで䞋さりありがずうございたす
    いよいよ、みやびの埩讐が始たりたす。
    次回も読でいただけるず嬉しいです


    ↓こちら前回のお話です

    次回↓

    マガゞンでは1話から読めたす
    是非そちらも読んでもらえるず嬉しいです

     
     
    シナリオラむタヌの歊田あやかず申したす。 スカッず系YouTube・SNS連茉挫画のシナリオの執筆をメむンに掻動䞭です。 珟圚は挫画原䜜・瞊読み挫画䌁画にも取り組み、AIを掻甚したキャラクタヌむメヌゞや䌁画ビゞュアルの䜜成にも挑戊しおいたす。

    あなたぞのおすすめ