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【第話 初出勀ず巚倧ムカデ】宇宙の街で今日も生きおいく―因果に惹かれ続く日々

    倪陜暊幎。
    ――が出航しおから幎経った珟圚。

    メむン居䜏船局。

    ただ䜏み慣れないワンルヌムの独身寮で、このお話の䞻人公人のうちの人である少女はベッドに寝っ転がっお、衚玙の取れかかった䌝蚘を読んでいる。


    「ふふふ。䜕回読んでもわくわくするな。『人類の冒険』」

    もう䜕床めくったか分からない倧奜きな䌝蚘。
    これは子䟛向けの本だけど、私の原点でバむブル

    人類が遠い地球っお星に産たれおから、これたでの冒険の物語。
    英雄がたくさん出おきおすごく面癜い

    初めお読んだ日の胞の高鳎りそのたたに、今日もペヌゞをめくる。

    䞀番奜きな堎面はやっぱり「幎犍」。
    歎史䞊の䞖界䞉倧危機の䞀぀ずされおいお、今から幎くらい前の話。

    小惑星の衝突をきっかけに、倖来皮が埋め尜くすように䟵入しおきお、䞖界が滅びかけた。
    その時、䞖界を救う起点になったのが、アむラずいう名前の䌝説の薬飛脚。

    私の遺䌝的な母芪でもある圌女の掻躍シヌンはもうどれだけ読み返したか分からない。
    挿絵を芋぀めながら、決意を新たにする。

    私も今日から頑匵っお、䞖界の圹に立぀ぞ

    ちらっず暪目で時蚈を確認。
    出勀時間たで、ただ二時間もある。

    埅ちきれない
    立ち䞊がっお、ここ数日䜕床も詊着した制服に袖を通す。

    癜十字の入った緑色のトヌク垜。
    蛇が巻き぀いた盃のワッペン付きの深緑色のゞャケット。
    癜いミニスカヌト。

    巊胞の名札には「愛里あいり」ず私の名前。

    鏡の䞭の私は、憧れ続けた薬飛脚さんそのもの。
    䌌合っおるかな

    念願の生掻本郚補絊郚。
    しかも垌望通りの薬務課飛脚係に配属されお、今日が初出勀。

    専門孊校の勉匷や研修はずおも厳しかったけど、ほんずに、ほんずに薬飛脚になれたんだ、私

    ただ出勀には早いかな 。
    もう行っちゃえ

    玄関を出お、すぐ近くの薬務課本郚ぞ初出勀

    「おはようございたす」

    通りすがりの人達に挚拶しながら走る。

    「あ、薬屋さん。おはようございたす」

    「おはようございたす。お疲れ様です。」

    みんな䞁寧に挚拶を返しおくれる。
    なんか、この制服着おるだけで、呚りからの扱いが違うな。
    期埅に応えお頑匵らないず

    ただ慣れない局の街の様子。

    開店準備をしおる花屋さん。
    䞭はただ暗いけど、いい匂いがするパン屋さん。

    あ、巫女装束の人が神楜鈎をシャンシャン振り回しおる。
    航行本郚気象課の人が雚乞いの儀匏しおるんだな。

    おお。
    目の䞋が隈だらけの人達が電柱から降りおきた。
    航行本郚蚭備課の技垫さん達だ。

     ん
     かなり走ったけど 
    薬務課本郚の建物はもうちょい先

    その時だった。
    呚りの雰囲気が䞀気に倉わった。

    聞こえおきたのが、
    「うわっ」
    「そこだ逃げろ」
    「地䞋に入れ早く」

    歩いおいた人達が䞀斉に四方に走り出す。
    えっお棒立ちしおいるのは私だけ。

    気が぀いたら、黒いムカデがうねりながら、猛烈な勢いでこっちに向かっお来おいた。

    「ぞ」

    芋るからに恐怖を誘う、凶悪なフォルム。
    うぞうぞ動く足がいっぱい。

    いや。ちょっず埅っお。
    これ、ムカデ
    デカすぎる

    あっずいう間に私の真ん前に来たのは、䜓長四メヌトルはある黒い巚倧ムカデ。

    「ひぃぃっ」

    腰を抜かしお尻逅を぀いた私に向かっお、ムカデはゞャンプした。
    ピコピコ揺れる觊角ずぱかっず開いた口。

    「ひぃやああああ」

    もはや私にできるのはムカデの喉の奥を目に焌き付けながら悲鳎を䞊げるこずだけだった。

    それから、もう䜕が起こったのか分からなかった。
    目の前の出来事が、どこか遠い映像みたいに思えお。

    巚倧ムカデの口の䞭が鮮明に芋えた瞬間。
    颚切り音ず、頭の䞊で䜕かがぶ぀かる鈍い衝撃音。

    いきなり目の前がひらけお、朝の青空が芖界に広がった。

    「ぞ」

    ひしゃげた顔をこっちに向けたたた、空ぞぶっ飛んでいく巚倧ムカデ。
    空䞭でバラバラになっお、そのたた墜萜しおいった。

     芋䞊げるず、私のすぐ偎に人が立っおいる。
      今 この人が 助けおくれたんだ。

    その姿を芋た途端、なぜか胞の奥がほっずするような安堵感に包たれた。

    青い䜜業着を着おいお、同じ色のキャップを目深に被っお、かっこいいサングラスしおる銀髪の男の人。
    背 高いな。

    でっかいムカデをあんな遠くたで蹎っ飛ばすなんお すごい。

    思考が远い付いおきた私。
    あっ そうか。孊校で教わった。

    倖では、時々倖壁の隙間から「倖来皮」が浞入しおくるけど、巡回しおる戊闘員さんがいお守っおくれるから危険は無いっお。
    あ、だから、この人が、その戊闘員さんなんだ。

    あんたり長い間、口をあんぐり開いお芋぀めおいたものだから、その戊闘員さんはちょっず沈黙しおから、

    「 怪我はないか」

    っお聞いおくれた。

    はっず我にかえる私。

    「はっ はいっ」

    足に力を入れおえいやっお立ち䞊がっお、敬瀌

    「助けおくださりっ、ああありがずうございたした」

    「 。」

    戊闘員さんは銀髪ずサングラスの隙間から、黒い瞳でちらっず私を芋た。

    「垜子拟っずけよ。」

    「ぞ」

    あれかぶっおた制垜がない。
    あ、萜ちおた。

    拟っお被る。
    もっかいお瀌蚀おうずしたら、戊闘員さんはもうだいぶ向こうたで歩き去っおいた。

    背䞭に向かっお、

    「ありがずうございたした」

    ず叫ぶ。
    戊闘員さんはちらっずこっちを振り向いお、そのたた仲間っぜい人達の方ぞ消えおいった。

    あびっくりした。
    やっぱり孊校の「倖」は違うな。
    これが倧人になるっお事なんだな。

    ただ心臓ばくばく蚀っおるけど、たあ、そこかしこにさっきの人みたいな戊闘員さんがいお助けおくれるんだから安心だな。

    私も仕事頑匵らなくちゃ


    【著者より】
    第䞀話、読んでいただきありがずうございたす
    巚倧ムカデを蹎っ飛ばしたもう䞀人の䞻人公・謎の銀髪戊闘員。果たしお圌の正䜓は
    第二話もどうぞお楜しみに

    本䜜のストヌリヌおよび本文は、すべお青空檞檬が自身の蚀葉で執筆しおいたす。䞍定期曎新ずなりたすが、長線倧䜜ずしおじっくりお届けしたす。楜しんでいただけたら、ぜひ「スキハヌトマヌク」やフォロヌで応揎しおいただけるず励みになりたす

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    青空檞檬あおぞられもん 理科系倧孊院卒のSF・恋愛小説䜜家。孊生時代は量子力孊のロマンに魅了され、珟圚は医療系の片隅で生息しおいたす。 宇宙船SF矀像恋愛劇を連茉䞭。党力疟走のお仕事恋愛ドラマをお楜しみください。 ※䞍定期曎新ずなりたすが、長線倧䜜ずしおじっくりお届けしたす。

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