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【第話 面前服甚ず制匏銃】宇宙の街で今日も生きおいく―因果に惹かれ続く日々

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    「聖子係長。新人さん、もう来たしたよ。䟋の子です。倧䌚議宀に通したした。ただ集合たで時間あるのに。」
    「ありがず。た、やる気があっおいいじゃないの。」

    今日月日は新人の配属日。

    薬務課専門孊校を卒業しお准薬剀垫の資栌を埗た人の子達が初出勀しお来る。

    係長が新任匏の挚拶をしないずいけないのに、あの人は今日も顔を出さない。

    たったく。
    たた私が代理

    生掻本郚補絊郚薬務課「飛脚係」が蚭立されたのはもう幎以䞊も前に遡る。

    圓時は、母星である地球を旅立っお幎䜙り。
    出航の理念も志も霧散し、䞖界䞭を乱惰な空気が芆っおいた。

    䞭でも深刻だったのが、䟝存性のある嗜奜薬物の䞖界的蔓延だ。

    䞖界が䞀床、滅びかけた。

    そこで圓時の政府は、倧胆で培底的な察凊をした。

    たず、䞭毒者を再教育斜蚭ぞ隔離。

    そしお党䞖界で医薬品を含むあらゆる合成薬物の補造、所持、䜿甚を犁止した。

    そしお䟋倖ずしお、医薬品は政府の管理する薬務課「補薬係」の工堎のみで補造され、薬剀垫又は准薬剀垫が患者本人に盎接亀付するこず。

    特に「第䞀皮」指定の薬物は面前服甚――目の前での服甚が矩務づけられた。

    ぀たり、飛脚係に所属する准薬剀垫が配達から服薬指導、そしお服薬の立ち䌚いたでをセットで行う。
    医薬品の配達先は倚岐にわたり、患者の自宅はもちろん、勀務先、倖出先の指定堎所などあらゆる堎所に及ぶ。

    さおず。
    係長代理ずしお、新人さんに挚拶しないず。
    倧䌚議宀に向かいながら、幎前に自分が歳の新人だった時を思い出しおみるが、もはや遠く霞んでいる。

    郚屋に入る前に、集たっおる新人達を隙間からちらっず芗く。

    あ、あの子ね。
    愛里っおいう、朝䞀番に来おた子。

    䌝説の薬飛脚・アむラの卵子から生たれた「嚘」。

    「母芪」譲りの才胜を存分に発揮しお、長距離走も短距離走も孊生蚘録を総なめしおるっお新聞で読んだ。

    䞉぀線みおさげにした深玅の髪。
    その䞊に乗った深緑色の小さな制垜。
    そばかす顔。

    思わず葉っぱの぀いた苺を連想する。

    倧倚数が黒髪ず茶髪の飛脚係であの掟手な赀毛。
    半端なく目立぀わね。

    有事の時に、前線でも目立っお良いんじゃないかしら。

    だっおあの子は、
    今幎の新人の䞭では唯䞀、軍籍があるから。


    ほぇぇ 。
    少しざわ぀いおいた䌚議宀が、聖子係長が入っおきた瞬間ピタッず静かになった。

    黒髪をビシッずショヌトカットに敎え、私達ずは違う圢の制垜――正真正銘の薬剀垫の蚌し――を被った女性。

    「おはようございたす。ようこそ、薬務課飛脚係係ぞ。係長代理の聖子です。」

    係長の声は凛ずしおいお心地よく響く。

    「飛脚係係は局から局を管蜄しおいたす。䞖界䞀の䞇人の人口を抱える局を含んでおり、忙しいですが、やりがいのある郚眲です。」

    係長は誇らしげに語る。

    「これからヶ月間の研修期間で、さっそく実際に配達ず服薬指導業務をしながら仕事を芚えおいっおもらいたす。たずは明日から週間。担圓の先茩に同行し、実際の業務を䜓感しお䞋さい。その埌は人で定期配送をこなしおいただきたす。」

    はぁ あの人が専門孊校圚孊䞭に最幎少で薬剀垫詊隓に合栌したっおいう聖子係長代理か

    「難関の准薬剀垫資栌を取った皆さんですが、実際の業務では戞惑うこずもあるず思いたす。遠慮なく担圓の先茩に盞談しおください。」

    私もい぀か、あんなになれるのかな。

    「では今から、制匏銃を貞䞎したす。蚓緎を積んだ皆さんは勿論ご存じず思いたすが、これは垂街譊備員が装備する機関銃よりも嚁力の高いもので、簡単に人の呜を奪うこずのできる凶噚です。匷盗に薬を奪われるこずはあっおはなりたせん。この銃の重みは、私達の責任の重さず考えおください。」

    人䞁ず぀、順番に拳銃を受け取っお腰のホルダヌに玍める。

    重い、冷たい金属の感觊。
    身が 匕き締たるな。

    それからは、䞻任さん達が叞䌚をしお、新人みんなで自己玹介をした。

    薬務課専門孊校は䞖界に校あるから、知っおる顔は人くらい。
    同期の子達の顔ず名前、早く芚えなきゃな。

    座孊研修のグルヌプは、
    ええず 高杉倏暹さん、蘭花さん、スミスゞョンくん、ワンチナ・アガサさん、モルド・スラッグくん、奏倪くん、カレン・マリナさん。

    その埌、就業芏則やロッカヌの確認したり。
    午埌には担圓の春菜先茩ず顔合わせしたり。

    ぀぀、私の仕事が始たっおいく。
    頑匵らなきゃ


    倪陜暊幎月日。
    喜び勇んで薬飛脚ずなった愛里。

    この日、圌女の「因果重力」が、呚りの光を曲げ始めた。


    【著者より】
    第二話、読んでいただきありがずうございたす
    愛里は無事に薬飛脚ずしおのスタヌトを切りたした。
    凛ずした雰囲気を持぀聖子係長代理。
    愛里にずっお憧れの存圚がたた䞀人増えたした。
    そしお支絊された制匏銃の重みが、これからの過酷な運呜を予感させたす。
    あの同期メンバヌの行く末は  
    第䞉話もどうぞお楜しみに

    本䜜のストヌリヌおよび本文は、すべお青空檞檬が自身の蚀葉で執筆しおいたす。䞍定期曎新ずなりたすが、長線倧䜜ずしおじっくりお届けしたす。楜しんでいただけたら、ぜひ「スキハヌトマヌク」やフォロヌで応揎しおいただけるず励みになりたす

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    青空檞檬あおぞられもん 理科系倧孊院卒のSF・恋愛小説䜜家。孊生時代は量子力孊のロマンに魅了され、珟圚は医療系の片隅で生息しおいたす。 宇宙船SF矀像恋愛劇を連茉䞭。党力疟走のお仕事恋愛ドラマをお楜しみください。 ※䞍定期曎新ずなりたすが、長線倧䜜ずしおじっくりお届けしたす。

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