SNSでずっと見かける"ドクダミ"の韓国トナー、結局なにがいいの?と思ったら。Anuaのドクダミ77を薬剤師が成分表から読んでみました|ドクダミとCICAの違いと825円から
タイムラインを開くたびに、緑のパッケージの"ドクダミ"トナーが流れてくる——そんな人、多いと思います。韓国コスメの棚でもオンラインのランキングでも、ここ数年ずっと上位にいる一本です。
今日の東京は朝から雨で、日中も19℃前後。昨日まで28℃台だったのに、いきなり11月上旬並みの肌寒さです。こういう急な冷え込みの日は、肌もなんとなくゆらいで、いつものケアが少し重く感じたりします。「そろそろ、さっぱりした鎮静系のトナーが気になる」タイミングですよね。
私は現役の薬剤師で、売り場でもオンラインでも、つい成分表を先に見てしまうタイプです。先に結論から言うと、話題のドクダミトナーは「成分表のいちばん最初」を見るだけで、設計の大枠がわかります。そして、よく混同される「ドクダミ」と「CICA(シカ)」は、実はまったく別の植物です。今日はそこを、Anua(アヌア)の「ドクダミ77」を例に読み解いていきます。(更新日: 2026年9月26日)
なぜ今、"ドクダミのトナー"を毎日見かけるのか
まず「本当に話題なのか」から。ここは肌感ではなく、数字で確かめます。
Anuaの「ドクダミ77スージングトナー」は、LIPSのベストコスメ 化粧水部門で2023年2位・2024年1位・2025年3位と、3年連続で上位入賞しています。@cosmeのクチコミも6,000件を超えていて、韓国トナーの中では頭ひとつ抜けた存在です。美容メディアのVOCEでも「SNSで話題の韓国スキンケア」として繰り返し特集されています。
つまり「バズって終わり」ではなく、何年もランキングに残っている定番です。ラボの最初の記事でも韓国コスメの鎮静ケアとしてドクダミに触れましたが(以前の記事『猛暑とクーラーで肌がゆらぐ週末へ』)、そのころからずっと人気が続いています。ただ、ランキング上位=あなたに合う、とは限りません。ここからが成分表の出番です。
「ドクダミ77」の"77"を、成分表で読む
商品名の「77」。これ、何の数字だと思いますか。
答えは、中身の約77%がドクダミの"水"でできている、という意味です。全成分表示を見ると、いちばん最初が「ドクダミ花/葉/茎水」、2番目が「水」。ふつうの化粧水は、いちばん多い成分(=土台)が「水」であることがほとんど。それをドクダミの抽出水に置き換えているのが、この一本の特徴です。料理でたとえるなら、ただの水ではなく昆布だしで仕込むようなもの。ベースそのものを"ドクダミの水"にした設計です。
先頭(1〜2番目)
主な成分:ドクダミ花/葉/茎水、水
読み方のポイント:いちばん多い"土台"がドクダミの水。これが「77」の正体
中盤
主な成分:パンテノール ほか
読み方のポイント:プロビタミンB5とも呼ばれる、うるおいをサポートする定番成分
中盤〜後半
主な成分:6種のヒアルロン酸
読み方のポイント:分子量や形の違う複数のヒアルロン酸を重ねた"多重の保湿"設計
棚での見分け方はシンプルで、全成分の「先頭」を見るだけ。化粧品の成分表は原則として配合量の多い順に並ぶので、先頭に「〇〇水」「〇〇エキス」がきていれば、その植物を主役にしたい商品なんだな、と読めます。
念のためですが、ドクダミは化粧品の"素材"であって、これを塗れば何かが治る・消えるという成分ではありません。肌の上での働きがはっきり確かめられているわけでもない、というのが正直なところです(化粧品成分オンラインのドクダミエキス解説)。化粧品としての仕事は、うるおいを与えて肌を整えること。まずこの"土台を選ぶ"感覚で見るのがおすすめです。

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ドクダミとCICA(シカ)は、似て非なる"別の植物"
ここが今日いちばん伝えたいところです。「ドクダミ」と「CICA(シカ)」、なんとなく同じ"鎮静系の緑のやつ"だと思っていませんか。私も昔は正直ふわっと捉えていました。
でも成分表で見ると、はっきり別物です。
ドクダミ
植物の分類:ドクダミ科
成分表での表示名:ドクダミエキス/ドクダミ花・葉・茎水
ざっくりキャラ:日本でもおなじみの和のハーブ
CICA(ツボクサ/センテラ)
植物の分類:セリ科
成分表での表示名:ツボクサエキス/センテラアシアチカ〜
ざっくりキャラ:アジア原産、韓国コスメ定番の鎮静素材
CICA・ツボクサ・センテラアシアチカは、呼び名が違うだけで同じ植物(再春館製薬所の解説)。一方ドクダミは、まったく別の科の植物です。だから「ドクダミトナー」と「CICAトナー」は、"緑の鎮静系"という雰囲気は似ていても、中身の主役はぜんぶ別。棚で迷ったら、成分表の先頭がドクダミ系かツボクサ系か、で見分けられます。
CICA側の代表を一本挙げるなら、SKIN1004(スキン1004)の「マダガスカルセンテラ トーニングトナー」。こちらはツボクサエキスが主役です。ごく穏やかな角質ケア成分(PHA・グリコール酸)も配合されているので、"拭き取りも兼ねたい人"向け。ヒリつきが強い日は、こういう角質ケア系はいったんお休みして、肌が落ち着いてからにするのが私の考えです。
https://www.cosme.net/products/10222405/
CICAそのものをもっと知りたい人は、以前『SNSでよく見る"赤いCICAクリーム"、結局どうなの?薬剤師がDr.Gを成分表から読み解きました』でツボクサ由来の成分を掘り下げています。
どんな人に合う?合わない場合は?
成分の設計がわかったところで、「で、私はどっち?」に答えます。
さっぱり重ねて、ゆらぎがちな季節の土台を整えたい人 → ドクダミ77系。水っぽいテクスチャで、重ねづけしてもベタつきにくいのが韓国トナーらしいところです。
CICA(ツボクサ)派で、ザラつきも一緒にケアしたい人 → SKIN1004のようなツボクサ×穏やかな角質ケアのトナー。ただし肌が敏感に傾いている日は避けて。
とにかくまず"ドクダミが自分の肌に合うか"を確かめたい人 → 後述のプチプラどくだみ化粧水から。
合わない可能性についても正直に。植物エキスは種類が多いので、過去に特定の植物で肌が荒れた経験がある人は慎重に(次の章のパッチテストを)。赤み・かゆみ・ヒリつきが続くときは、化粧品でどうにかしようとせず皮膚科へ。これは成分がどうこうではなく、肌が「今は攻めないで」と言っているサインです。

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迷ったら、この順で試す
高い韓国コスメから入る必要は、まったくありません。私がすすめる順番はこの3ステップです。
1. まずパッチテスト。腕の内側に少量、1〜2日。問題なければ顔へ。
2. "ドクダミが肌に合うか"は、プチプラで確かめる。実は日本にも昔ながらの「どくだみ化粧水」があります。ここでドクダミそのものとの相性を見てから、話題のトナーに進んでも遅くありません。
3. 夜のケアに、さっぱりの一本として重ねる。化粧水の前でも後でも。冷え込む季節は、攻めるより整える日を増やすイメージで。
「話題だから」ではなく「成分表を見て、自分の肌の今日に合わせて」選ぶ。どこで買っても、この順番なら迷いません。
今日の棚チェック
きょうのテーマ「ドクダミトナー」を、価格帯を分けて2本。どちらも成分表の先頭が"ドクダミ"です。
ドクダミ77 ヒアルロン スージングトナー | Anua(アヌア) — ドクダミの水を土台に、パンテノールと6種のヒアルロン酸を重ねた"さっぱりなのに保湿は多層"設計。話題の一本をまず試したい人に。区分は化粧品。
価格: 250mL 2,650円(税込・執筆時点) / 入手先: ブランド公式オンライン・韓国コスメ取扱店
どくだみ化粧水(新玉ローション) | 地の塩社 — 日本の定番プチプラどくだみ化粧水。どくだみエキスに甘草などの植物エキスを合わせた化粧品で、500mLの大容量だから顔にも体にも気兼ねなく。まず"ドクダミとの相性"を確かめたい人の入口に。
価格: 500mL 825円(税込・執筆時点) / 入手先: ブランド公式オンライン・ドラッグストア等
きょうの空と肌メモ
きょうの東京は朝から雨で、日中も19℃前後。昨日の28℃台から一気に11月上旬並みまで下がりました(tenki.jp)。急な冷え込みは、肌がゆらぎやすくなる合図です。雨で紫外線は弱めなので、今夜は攻めるケアよりも、うるおいでやさしく土台を整える日に。あすは一転して25℃以上の夏日予報。この寒暖差が続くので、肌も"落ち着かせる"モードでいきましょう。
季節の変わり目のゆらぎについては、以前『いつもの化粧水が急にしみる人へ。秋のゆらぎ肌は"落とす・鎮める・守る"で選べば迷いません』でも詳しく書いています。合わせて読むと、今日のトナー選びがもう少し立体的になるはずです。
みなさんが「これはリピートしてる」という鎮静系の一本、韓国コスメでもプチプラでも構いません。コメントで教えてください。次の棚チェックの参考にします🧴💊✨
