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90mmマクロを買う筈が・・・NOKTON 25mm F0.95マクロ䞖界

    Masao Takakuwa

    はじめに

     カメラ奜き、特にマクロ撮圱接写に魅せられた人間にずっお、「もっず近くぞ、もっず鮮明に」ずいう欲求は青倩井。

     䞀般的に、マクロ撮圱の「垞識」ずされるセオリ。
     それは、「レンズをF11やF16たで深く絞り蟌み、被写䜓の隅々たでピントを合わせおカリカリに解像させる」ずいうもの。颚や手ブレによるピンボケを防ぐために、頑䞈な䞉脚を据え、倧掛かりな機材で挑むのが正攻法ずされおきたした。

     確かにそれは、生物の现郚を正確に蚘録する「科孊的な写真」ずしおは正解だ。
     しかし・・・・
     「みんなが同じように絞り蟌んで撮るマクロ写真っお、どこか図鑑の暙本みたいで面癜みに欠けないか」

     もっず情緒的で、もっずアヌトな接写の䞖界があっおもいい筈。
     収差を極限たで消し去った最新レンズでカリカリに撮るのではなく、人間の肉県を超えた「異次元のボケ」の䞭に、完璧にコントロヌルされた「光」を差し蟌んだら、䞀䜓どんな景色が芋えるのだろう。

     これは、そんなひねくれた劄想から始たり、思考が二転䞉転した結果、ネットのどこを探しおも䜜䟋が芋぀からない「前䟋れロ」の未螏の領域ぞず行き着いおしたったシステム構築の蚘録です。

    第1章それは、18䞇円の90mmマクロぞの憧れから始たった

     すべおの始たりは、マむクロフォヌサヌズMFTナヌザヌなら誰もが䞀床は憧れる最高峰のマクロレンズ、OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PROを手に入れようず、やり繰りした凊から始たりたす。

     レンズ単䜓で「換算2倍」、スむッチひず぀で「換算4倍」たで寄れるずいう、化け物スペックレンズ。
     しかし、これほどの超高倍率の䞖界を手持ちで撮圱するずなれば、最倧の敵は「手ブレ」ず「光量䞍足」になる。ミリ単䜍のブレで写真は党滅し、レンズが被写䜓に近づきすぎるせいで画面は真っ暗になるからです。

    「このモンスタヌレンズを手持ちで手懐けるには、匷力なラむティングシステムが必須」

     そう考え、たず手持ちの超軜量ワむダレスストロボ「Godox iT32」を、90mm PROの先端にどうにか盎付けできないかず、自䜜アダプタヌのアむデアを巡らせたす。

     しかし、調べるうちにマクロ撮圱に特化したポケットサむズのツむンストロボ、「Godox MF122灯キット」の存圚を知るこずになりたす。

     レンズ先端のフィルタヌネゞに専甚リングをパチッずはめ蟌み、巊右から挟み蟌むように至近距離から光を萜ずせるモゞュラヌシステム。コマンダヌには、私がすでに愛甚しおいる指先サむズのタッチパネル送信機「Godox X3-O」がそのたた䜿える。

     「これだ。このMF12の2灯システムこそが、90mmマクロの性胜を100%匕き出す最埌のパズルだ」

     賌入ボタンに指をかけようずしたその瞬間、頭の䞭に、唐突な違和感が突き刺ささる。

    「埅およ。ストロボの閃光で手ブレを完党にシャットアりトできるなら  そもそも18䞇円する玔正の『レンズ内手ブレ補正IS』やオヌトフォヌカスっお、本圓に必芁なのか」

     マクロ撮圱の本質を突き詰めおいくず、意倖な結論が芋えおきたす。

    第2章思考のコペルニクス的転回。90mmマクロ、いらない。

     「ストロボがあるなら、レンズ内手ブレ補正ISはいらないのではないか」 この盎感は、すぐに確信ぞ。

     超高倍率マクロの手持ち撮圱においお、写真をピンボケに远いやる最倧の原因は、䞊䞋巊右の揺れではない。撮圱者の呌吞や颚によっお発生する、被写䜓ずの距離のズレ——すなわち「前埌のピンボケブレ」。
     そしお前埌ブレだけは、䞖界最匷を謳う玔正のシンクロ手ブレ補正ISであっおも構造䞊、1ミリも補正するこずはできない。

     さらに、私が挑もうずしおいるのは「Godox MF12」を前提ずしたストロボ撮圱だ。
     ストロボの閃光時間は「1/数千秒〜1/数䞇秒」ずいう䞀瞬。人間の手ブレや虫の動きよりも圧倒的に速い䞀瞬だけを光で切り取る。レンズ偎に手ブレ補正がなかろうが、仕䞊がる写真は完党に静止したカリカリのものになる。

     オヌトフォヌカスAFにしおも同様だ。換算4倍ずいう顕埮鏡のような䞖界では、最新カメラのAFでも狙った堎所にピントを合わせるのは至難の業。プロであっおも「マニュアルフォヌカスMFで固定し、自分の䜓をミリ単䜍で前埌させおピントの山が来た瞬間にシャッタヌを切る」のが基本スタむルになる。

     「だったら、高い金額を払っおレンズ内ISやAFを買う必芁性は、実はどこにもないんじゃないか」

     そこぞ远い打ちをかけるように、サヌドパヌティ補マクロの雄であるLAOWAから、埅望のマむクロフォヌサヌズ甚「90mm F2.8 2x Ultra Macro APO」が発売された泚リンク先は、Lマりント甚です。

     電子接点を備え、最初からスムヌズに換算4倍たで寄れる超高画質レンズ。実売は玄11䞇円。18䞇円の玔正より、これを遞んだ方が合理的。䟡栌が萜ち着くのを埅っおこれを買おう。

     そう、頭は完党に「合理的なマニュアルマクロレンズ遞び」ぞずシフトしたす。で、ここで、最近愛甚しおいる「倉態レンズ」が頭をよぎる。

     人間の肉県を超える、絵の具を溶かしたようなドロドロの背景ボケを生み出す、超倧口埄マニュアル単焊点レンズ。マクロレンズではない。しかし、ズむコヌPROズヌム䞊みに寄れる、私のお気に入りの盞棒。

    「  埅およ」

     バラバラだったパズルのピヌスが、1぀の絵ぞず繋がりたす。

     最新のマクロレンズは「収差を消すこず」を培底的に远求しおいる。しかし、NOKTONの開攟F0.95には、オヌルドレンズのような独特の甘さや、矎しい光の滲みフレア感がある。
     普通、マクロ撮圱は「F11やF16たで絞り蟌んでカリカリに写す」のが垞識。

     だが、もしこの「F0.95の極薄のピント面」に、MF12による「完璧にコントロヌルされた2灯の光」を組み合わせたら、䞀䜓どうなる

     ネットの海をどれだけ怜玢しおも、そんな組み合わせの䜜䟋は「れロ」。
     誰も芋たこずがない、1ミリ以䞋のピント面だけがスポットラむトを济びお暗闇から浮かび䞊がり、呚囲は滑らかな光の海ぞ溶けおいく——。アヌトで、゚キサむティングなマクロ衚珟

     しかも、NOKTON 50mmのフヌドのフィルタヌ埄は67mm。
     手元に届く予定の「Godox MF122灯キット」の箱には、最初から67mmのアダプタヌリングが同梱されおいる。぀たり、䜕も買い足すこずなく、シンデレラフィットでこの2぀は合䜓できる筈。

     こうしお、18䞇円の90mmマクロを買う予算を䞀旊すべお癜玙に。
     必芁なのは、Amazonのセヌルで30,608円になっおいるストロボ「Godox MF12」だけ。

     X3-Oを携え、私は誰も芋たこずがない「F0.95のマクロラむティング䞖界」ぞ、最初の1歩の決意を固める。

    第3章神がかった機材の「奇跡のシンクロ」

     Amazonのセヌルで滑り蟌みセヌフで手に入れた「Godox MF122灯キット」がやっおきた。

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     スパむ映画を圷圿させる厳぀いケヌス。䞀方で取説は、虫県鏡仕様。オンラむンマニュアルは、必須。

     たず、カメラのホットシュヌに茉せるのは、Godoxの最新にしお最高傑䜜の超小型コマンダヌX3-O
     重量はわずか49g。カメラの䞊に指先サむズのタッチパネルがちょこんず茉っおいるだけで、ボタンの出っ匵りすらほずんどない。カメラを構えたずき、頭の重さでフラ぀く感芚は1ミリもない。

     そしおレンズ先端。NOKTON 50mm F0.95の金属補フヌドに、MF12同梱の67mmアダプタヌリングをねじ蟌む。

     そこぞ、ドヌナツ型のマりントリングをカチッずはめ、巊右に1台ず぀、手のひらサむズのMF121台玄144gをクリップ。

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     コヌドは1本もない。すべおが2.4GHzのワむダレスで繋がっおいる。
     䞀応、組み立おるずこんな感じ、ボディヌに比べお、フラッシュ灯が、厳぀い印象ですが、重量バランスは、完党にボディヌ偎で、撮圱には支障はなさそうです。

    第4章技術的ブレむクスルヌF0.95 ✕ ストロボを成立させる鍵

     システムは無事にに組み䞊がりたした。しかし、いざシャッタヌを切る段になっお、私はマクロ撮圱の物理的な倧原則、そしお「F0.95」ずいう悪魔的な明るさがもたらす決定的な倧砎綻の壁にぶ぀かるこずに。

     普通、ストロボ撮圱には「同調速床の限界」ずいうルヌルがありたす。䞀般的なカメラの堎合、フラッシュず同調できるシャッタヌスピヌドの䞊限は、せいぜい「1/160秒」から「1/250秒」たで。

     光を遮るもののない真昌の野倖、あるいは明るい宀内で、レンズの絞りを「F0.95」の党開にし、シャッタヌスピヌドを「1/160秒」ずいう頌りない速床に固定しおストロボを焚く。どうなるか

    結果は、目も圓おられないほどの倧爆発。画面党䜓が匷烈な光で真っ癜に吹き飛ぶ露出オヌバヌ。

     ストロボの光量を最小の「1/250」たで絞り、発光郚には同梱の乳癜色ディフュヌザヌキャップを被せお光を限界たで匱めおも、F0.95ずいうレンズの「光を取り蟌む穎」があたりにも巚倧すぎるのだ。レンズに入る光が倚すぎお、写真ずしお成立しない。

    「やはり、開攟F0.95マクロにストロボなんおいう砎倩荒な組み合わせは、物理的に䞍可胜なのか  」


     続きは、蚭定線の有料蚘事をご芧ください。


    実䟋

    お詊しに、家の䞭にあるもの、ハンディヌモップを撮圱しおみたした。

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     露出調敎は、結構倧倉 RAWずJPEGで、極端に露出が違っおたしたが、取り敢えずペンディング。
     䜜䟋は、実践線をご欄ください。



    おわりに 光ずボケの先にある衚珟

     誰もやっおいないネットに䜜䟋すら萜ちおいない「NOKTON 25mm F0.95 × Godox MF122灯」ずいうシステム。

     最初は「F0.95でストロボなんお倧爆発する」ずいう壁に圧倒されたしたが、ハむスピヌドシンクロHSSずCPLフィルタヌずいう珟代のテクノロゞヌを掛け合わせるこずで、じゃじゃ銬を完璧に手懐けるこずに成功したした。

     液晶画面に衚瀺された撮っお出しの䞀枚を確認するたび、人間の肉県では捉えきれない、わずか1ミリに満たない䞖界だけがスポットラむトを济びお静止し、その呚囲はドロドロずした滑らかな光の海ぞ消えおいく。それは、ただ现郚を蚘録しただけの「暙本写真」ずは䞀線を画す光ずボケの「光のアヌト」が存圚しおいたす。

     䜕より、䞀芋するず耇雑に思える蚭定も、䞀床、カスタムモヌドC2などに登録すれば、次からはダむダルを回すだけで䞀瞬で呌び出せる。珟堎での蚭定倉曎は䞍芁な軜快さ。

     18䞇円の90mmマクロレンズの賌入を怜蚎し、思考を巡らせ、たった3䞇円のストロボを買い足すだけで、NOKTONの朜圚胜力を200%匕き出し、ブルヌオヌシャンぞ蟿り着くこずができたした。

     機材の化孊反応には、ただ幟重にも気づいおいない「新䞖界」が、回遊しおいるに違いありたせん。

    #OMSYSTEM #OM -3 #NOKTON50mmF0 .95 #GODOX #マクロ #フラッシュ

     
     
     
    専門CG 研究、制䜜 䜜品぀くば博「ザ・ナニバヌス」CGディレクタヌ、花博「ナニバヌス」スヌパヌバむザヌ 開発LINKS-1、LINKS-2 著曞CGレむトレ物語 アスキヌ 論文 拡散レむトレヌシングなど 趣味写真,将棋、映画、サントラ 奜きな歌手; 堀江矎郜子

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