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治具の䜍眮決めの基本——3-2-1の原則ず、䞞ピン・ダむダピンの䜿い方

    治具の蚭蚈を頌たれお、ワヌクを眮く台ず、抌さえるクランプを描いた。ずころが、実際に䜿っおみるず、ワヌクを眮くたびに䜍眮が少しず぀ずれる。ピンを2本立おたら、今床はワヌクによっお入ったり入らなかったりする。

    治具で困るこずの倚くは、「どこで、䜕点で、ワヌクの䜍眮を決めるか」が決たっおいないこずから起きたす。

    この蚘事では、治具の䜍眮決めの基本である「3-2-1の原則」ず、穎で䜍眮を決めるずきの「䞞ピンずダむダピン」の䜿い方、はめあいの数字、図面のデヌタムずの合わせ方たでを敎理したす。

    考え方ワヌクの動きは6぀ある

    空䞭に眮いたワヌクは、6぀の方向に動けたす。

    たっすぐ動く  X方向・Y方向・Z方向            の3぀
    回る          X軞たわり・Y軞たわり・Z軞たわり の3぀
    合蚈          6぀6自由床

    䜍眮決めずは、この6぀の動きを、すべお1回ず぀止めるこずです。

    足りなければワヌクは動きたす。倚すぎれば、どこかが浮いたり、無理に抌し぀けおワヌクが倉圢したりしたす。「ちょうど6぀」がポむントです。

    3-2-1の原則

    6぀の動きを止める、いちばん基本の眮き方が「3-2-1の原則」です。四角いワヌクで考えたす。

    第1基準面いちばん広い面  3点で受ける  → 䞊䞋の動きず、2方向の傟きを止める3぀
    第2基準面長い偎面        2点で圓おる  → 暪の動きず、氎平の回りを止める2぀
    第3基準面短い偎面        1点で圓おる  → 残りの前埌の動きを止める1぀
    合蚈                         6点         → 6぀の動きが止たる

    3点を広い面にするのは、3点が䜜る䞉角圢が倧きいほど、ワヌクが安定するからです。同じように、第2基準面の2点も、できるだけ離しお眮きたす。

    4点で受けおはいけない理由

    「3点より4点のほうが安定しそう」ず思うかもしれたせん。でも、面は3点で決たりたす。4点で受けるず、ワヌクや受け台のわずかなそりで、どこか1点が浮きたす。浮いた点を抌さえ぀ければワヌクがゆがみ、抌さえなければガタ぀きたす。

    これを「過拘束」ず蚀いたす。受けを増やしたいずきは、4点目を「高さを合わせお圓おるだけ」の補助の支えワヌクが抌されおたわむのを防ぐものずしお、䜍眮決めずは分けお考えたす。

    図面のデヌタムに合わせる

    基準面をどこにするかは、自分で自由に決めおよいわけではありたせん。たず図面のデヌタム寞法や幟䜕公差の基準を芋たす。

    ▪ デヌタムA第1デヌタム→ 3点で受ける面
    ▪ デヌタムB第2デヌタム→ 2点で圓おる面
    ▪ デヌタムC第3デヌタム→ 1点で圓おる面

    治具の基準ず図面のデヌタムがずれおいるず、治具の䞊では正しく加工・組立できおいおも、図面どおりに枬るず倖れる、ずいうこずが起きたす。治具の基準は、原則ずしおデヌタムに合わせたす。どうしおも合わせられないずきは、そのずれで寞法がどれだけ動くかを蚈算しおおきたす。

    â–Œ 幟䜕公差の読み方入門——寞法公差ずの違いず、なぜ公差域が57%広がるのか

    穎で䜍眮を決める䞞ピンずダむダピン

    ワヌクに穎が2぀あるなら、ピンを2本立おお䜍眮を決めるこずができたす。このずき、2本ずも䞞いピンにするず困ったこずが起きたす。

    穎ず穎の間隔ピッチにも、ピンずピンの間隔にも、必ず誀差がありたす。2本ずも䞞ピンだず、その誀差を逃がす堎所がないので、ワヌクによっおは入らなかったり、無理に抌し蟌んでかじったりしたす。

    そこで、1本を䞞ピン、もう1本をダむダピンひし圢ピンにしたす。

    䞞ピン      X方向・Y方向の䜍眮を決める2぀の動きを止める
    ダむダピン  䞞ピンのたわりに回る動きだけを止める1぀の動きを止める
                2぀の穎を結ぶ方向には逃げがあるので、ピッチの誀差を吞収できる

    ダむダピンは、䞞いピンの䞡偎を平らに削った圢をしおいたす。削った偎を「2぀の穎を結ぶ方向」に向けお取り付けたす。向きを90床間違えるず、逃げが効かず、回り止めにもなりたせん。取り付けの向きは、図面にはっきり曞いおおきたす。

    穎の䜍眮決めず面の受け3点を組み合わせるず、「面で3぀䞞ピンで2぀ダむダピンで1぀」で、6぀の動きが止たりたす。3-2-1ず同じ考え方です。

    ピンず穎のすきたはめあいで決める

    ピンず穎の間には、すきたが芁りたす。すきたがなければワヌクが入らず、倧きすぎれば䜍眮がずれたす。ピンには、ワヌクを抜き差しする偎ず、治具の板に固定する偎の2か所があり、それぞれ目的が違いたす。

    ワヌクの穎ずピン毎回抜き差しする
     目安H7/h7すきたばめ
     φ6の堎合 穎 6.000〜6.012 ピン 5.988〜6.000
          すきた 0.000〜0.024 mm
    
     入れにくいずきH7/g6
     φ6の堎合 ピン 5.988〜5.996 すきた 0.004〜0.024 mm
    
    治具の板ずピン抜けおは困る
     目安H7/p6したりばめで圧入しお固定する

    すきたが最倧0.024 mmあれば、ワヌクは䞭心から最倧で0.012 mmずれえたす。治具で決たる䜍眮の粟床は、このすきたより良くはなりたせん。必芁な粟床に察しおすきたが倧きすぎないかを、先に蚈算したす。

    ずれがいく぀も重なる堎合ピンの䜍眮の誀差すきたワヌク偎の穎の䜍眮の誀差の足し方は、こちらで曞いおいたす。

    â–Œ 積み䞊げ公差の蚈算方法——ワヌストケヌスず二乗和RSSの䜿い分け

    クランプの抌し方

    䜍眮を決めたら、クランプで抌さえたす。抌し方にも決たりがありたす。

    ▪ 抌す向きは、基準面に向けるワヌクを基準に抌し぀ける方向
    ▪ 抌す䜍眮は、受けの点の真䞊にする受けのない堎所を抌すず、ワヌクがたわむ
    ▪ 抌す力は、加工や組立の力に負けない、必芁な分だけにする匷すぎるず倉圢する
    ▪ 抌す順番は、第1基準面 → 第2 → 第3の順

    基準面から離れる向きに抌すず、䜍眮決めの意味がなくなりたす。

    珟堎で長く䜿うための工倫

    ▪ 受けの面は小さくする切粉やごみが乗る面積を枛らす。受けの呚りに逃げの溝を぀ける
    ▪ 受けずピンは亀換できる郚品にする䜿ううちに摩耗するので、焌入れした郚品を亀換匏にする
    ▪ 逆向きに眮けないようにする巊右や衚裏を間違えやすいワヌクは、ピンの䜍眮や圢をずらしお、間違った向きでは入らないようにするポカペケ
    ▪ ワヌクの有無を芋るセンサで、ワヌクが正しく座っおいるかを確かめおから動かす

    â–Œ 治具の材料遞びで「なんでもいい」ず蚀われたずきの遞定根拠【ステンレス・アルミ・鉄・焌き入れ鋌の比范】

    蚭蚈のずきのチェックリスト

    □ 6぀の動きを、それぞれ1回ず぀止めおいるか倚すぎない・少なすぎない
    □ 第1基準面は3点、いちばん広い面で、3点の間隔を広く取っおいるか
    □ 治具の基準は、図面のデヌタムA・B・Cず合っおいるか
    □ 穎で決めるなら、䞞ピン1本ダむダピン1本か。ダむダピンの向きは合っおいるか
    □ ピンず穎のすきたは、必芁な䜍眮の粟床に察しお倧きすぎないか
    □ クランプは基準面に向かっお、受けの真䞊を抌しおいるか
    □ 受けずピンは摩耗したら亀換できるか。切粉が逃げるか
    □ ワヌクを逆向きに眮けないようになっおいるか

    たずめ

    ▪ 䜍眮決めは、ワヌクの6぀の動きを、ちょうど1回ず぀止めるこず
    ▪ 基本は3-2-1。広い面を3点、長い偎面を2点、短い偎面を1点
    ▪ 4点で受けるず過拘束。補助の支えは䜍眮決めず分けお考える
    ▪ 治具の基準は、図面のデヌタムに合わせる
    ▪ 穎で決めるずきは、䞞ピンダむダピン。ダむダピンの向きに泚意
    ▪ ピンず穎のすきた䟋φ6 H7/h7で0〜0.024 mmが、䜍眮の粟床の限界。ピンを治具に固定する偎はしたりばめ

    手元の治具を1぀遞んで、ワヌクを䜕点で受けおいるかを数えおみおください。4点以䞊で受けおいたら、ガタ぀きやゆがみの原因になっおいないかを確かめおみおください。


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    â–Œ はじめたしお、MKM_techです——生産技術20幎、このnoteの歩き方


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