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「文学フリマ」は創作の変態の巣窟。

「文学フリマって何?」

基本、話題についていけないことの多い私は、つい最近までそんな感じだった。

先日、創作について相談に乗っていただいているかぜの帽子さんが、「文学フリマ大阪13」にサークルで出店されると聞き、初めて、
「えーそれなら、行ってみたいなぁ」とぼんやり思った。せっかく隣の奈良県に住んでるんだし。

「そんなら創作仲間のターザヌさんも誘ってみようかな?」と脊椎反射で連絡。一緒に行けることに!

9/14(日) 13時頃、潮風を浴びながら会場入り。ものすごい人。
思ったより天井が高くて、なんとなくホッとする。笑

せっかく行くなら、帽子さん以外にも目当ての方がいたほうがいいかなと思い、事前に検索していたら、フォローしている碧魚まりさんが出店されていると知り、一番最初に向かう。

凛としたオーラのある、しかし柔らかで温かい雰囲気を醸す女性がいた。

私、読み方がわかっておらず、碧魚あおうおまりさんなのに、「へきぎょまりさんと読むのかと思い込んでいました」とお伝えしてしまう。イケてない……スミマセン……。

碧魚さんのことは、こちらのエッセイがきっかけでフォローした私。
最近読み返し、また泣いてしまったことを、お会いできたらお伝えしたい、と思っていたのにすっかり忘れていた。

こんな温かいまなざしで子どもに関わってくれる先生が増えたら、幸せな子どもが増えるよ……

そんな気持ちになれるエッセイを数多く綴られている碧魚さんが書いたもの。期待しかない。どんな作品だろう。
タイトルからしてもう泣きそうだ。

先生は副収入を得ることができないから、売り上げは子どもたちへの寄付にされるという。
どうにか碧魚さんの懐に入ってほしいのだが……

名前を聞いてくださったのに、
「あっ、えーと長橋……知子と言います……」と挙動不審な陰キャが出てしまう。そのせいでサインをお願いしそこねた。

まだ「はじめに」しか読めていないが、すでにうるっと来ている。読むのが本当に楽しみ。

【読みました】

モタモタしていたら、ターザヌさんとはぐれる。

はぐれたまま、こちらの詩集に出会う。
今回、詩集を買うつもりって全然なかった私。しかし、この絵に吸い寄せられた。そして著者の星野灯さんの柔和な雰囲気に魅せられて、気づけば「これ……いただけますか……」と言っていた。

このくじらさんの優しい表情に泣きそうになる。とっさに次男に見せたいと思った。

こんな出会いもあるんだなぁ。

ターザヌさんと無事再会。一緒にまた歩き出す。

こちらは写真と詩。北海道の消えゆく風景を収めているという。私の知らない風景ばかりだった。特に知床の写真の美しさよ。
道産子が買わないわけはなく、購入。

たとえ条件つきでも、
きみが好きと言われたら満更でもない。

ドケチな私は、「せいぜい使っても3000~5000円くらいかな。ちょっと考えながら買わなきゃね」と思っていたのだが、次のコーナーで「え、ちょっとそんな予算とか言ってる場合じゃないか」と思わされる方に出会う。

昭和の豪勢なラブホテルを撮影しまくり、壊されるところまでを写真に収めて本にしているという。
日本にはこんな素晴らしい文化があったんだということを、百年先まで伝えたいという、ちょっと失笑笑い泣きを禁じ得ない熱い想いを語ってくださった。もちろん買わないわけがなかった。

昭和レトロ好きとしてもたまらない。
那部亜弓さん、「愛欲空間ブックス」と書かれたはっぴを着てらした。カッコよかった。


その後、目に飛び込んできたのは「失恋マゾ研究会」の文字。

「失恋して、傷つきたい」

え?! わかる……
脊椎反射的に出店者の男性に話しかけた。

すごくにこやかな男性なんだけど、失恋して傷つくのが気持ち良いらしい。幸せそうなマゾ。なんかヤバいな、圧倒的親近感……

「幸せになりたいんですけどねぇ」とニコニコしながら応対してくださった。モテる雰囲気がないわけじゃないのに、フラれっぱなしらしい。なんか萌える。さては、あえてフラれそうな相手を選んでるんだな。

「……成就しちゃったら、こういう文学が生まれないわけですもんねぇ」
これからも彼が気持ちよい状態でいてほしいなと心から願った。

15時すぎから店番をしているという帽子さんをめがけて関西魂かにたまブースへ。初、生帽子さん。急に緊張する。

13名の方が書いた作品を収めている「猫」をお買い上げ。可愛い表紙。ずっと見ていられる。

その後ちゃっかり、帽子さんからサインをもらい、ターザヌさんと3人で写真なんて撮ったくらいにして。なんとよい日だろう。

しばらくして、会場を後にした。

その後、付近の商業施設「ATC」から眺めた景色。

……なんだろうな。
目に見える評価や、何らかの賞をもらうことを夢見ているけど、それだけを考えるとしんどい日もある。

文学フリマで出会ったのは、自分の好きなものをただ追求したり、伝えたい強いメッセージを持っていたり、いずれも自身の作品の持つエネルギーを信じている創作者たちだった。自分の作品を信じているということに何よりも価値がある気がした。

その魂に度肝抜かれたし、救われたし、憧れもした。こんな世界があったのか。そっち側に私も行きたい、と。

惹かれるものは惹かれるし、好きなものは好き。いいものはいい。

ビビッとくる本との出会いは、本屋さんだけじゃないんだ。「人」との出会いだもんな。
このタイミングでそれに気づけたことが、なんだか嬉しい。

なんか出してみたくなるね。
次は1月の京都か。
BLと恋愛とミステリーだったら、同じブースで出せないのかな。

気づけばターザヌさんと、創作について、心について、人生について、鳥貴族で4時間語っていた。まだまだ話し足りなかった。


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