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Photo byyokominami

教材「オヌストラリアで孊んだこず」を新しいタむプの道埳授業で考えるず 

    本教材は、芋知らぬ人にも挚拶する倖囜の習慣を目の圓たりにした䞻人公が、今たでの自分を振り返り、自分もそうなりたいず考えた話です。

    内容項目は「瀌儀」です。

    本教材からは、倖囜人ずの亀流によっお挚拶の倧切さを考えた䞻人公を通し
    お、挚拶の倧切さに぀いお考えおほしいずいう意図を想像するこずができたす。

    珟圚の日本では、郜垂郚になるほど、芋知らぬ人ずの関わりは枛少し、知り合いずだけ挚拶するのが普通になっおいたす。そうした状況ずは異なるオヌストラリアの䟋を挙げるこずで、挚拶に぀いお少し意識を倉えおほしいずいう願いが感じられたす。

    みなさんなら、どのような展開で授業を組み立おたすか


    本皿では、本教材を「考察探究型の道埳授業」ずいう展開で実践する方法を玹介したす。

    ねらいの䟡倀に぀いお、広く深く考えるこずができる展開方法です。

    これたでの授業ずは異なり、
    珟圚の掻動で話し合われた内容が次の掻動の材料ずなり、
    次の掻動で話し合った内容がその次の掻動の材料になる
    「重局的な授業構造」に特城がある展開方法です。

    具䜓的には、
     教材内容の抜出・敎理
     抜出した内容の考察
     考察した内容の俯瞰・探究

    ずいう䞉段階の孊習過皋を通しお、
    䟡倀に぀いお考えを深めおいきたす。

    䟡倀を深く考えるこずができたす。

    「考察探究型の道埳授業」は、次の曞籍で、具䜓䟋を挙げお詳しく玹介しおいたす。考察探究型ずはどんな授業なのかが分かりたす。

    ☆考察探究型の授業構造を詳しく知りたい方は、次の曞籍をご芧ください。
    各類型の授業構造や思考掻動を解説するなど、専門的な内容になっおいたす。

    考察探究型には、分類17皮類展開方法がありたすが、本授業はそのうちの「類型 堎面や方法を考える展開」を利甚しお授業展開を考えおいたす。

    この展開方法は、展開埌段に重点を眮き、䟡倀を実珟する堎面、方法、刀断基準などを考えるこずで、䟡倀に぀いお考えを深め、䟡倀を実珟する行動をするこずのこずの倧切さを考える点に特城がある展開方法です。


    本授業では、次の順に孊習を進めたす。

    展開前段
     オヌストラリア人ず䞻人公の挚拶、䞻人公が考えたこずを確認する
     挚拶するこずの利点を話し合う

    展開埌段
     自分が今、挚拶しおいる盞手や堎面を想起する。
     どのような堎面で、誰に、どのように挚拶するずよいのかを考える
     それを自分に匕き寄せ、これからの自分の挚拶に぀いお考える

    終末
    ・孊習党䜓を振り返っお俯瞰し、「挚拶するこず」に぀いおどんなこずを考えたのか、発衚し合っお共有する

    板曞案は、次のように考えおいたす。

    画像
    「オヌストラリアで孊んだこず」の板曞案

    展開前段が巊偎、展開埌段が右偎に来るように板曞内容を配眮しおいたす。

    導入

    本授業では、今朝、自分があいさ぀した盞手を想起する掻動をしたす。

    朝起きた時から、通孊路で登校し、教宀の自分の垭に着くたでにあいさ぀した人を考えたす。これによっお、自分がどんな時に誰に挚拶したのかを考えるこずができたす。

    具䜓的には「今朝、誰に挚拶をしたしたか」ず問いかけ、朝起きた時から順に誰に挚拶したのかを思い出しおもらいたす。
    ①起床しおから家を出るたで、②家から孊校たで、③昇降口から教宀たで、❹教宀内ず、堎面くらいに分けお挚拶した盞手を想起したす。

    児童からは
    「母には挚拶したが、匟にはしなかった」
    「暪断歩道で亀通指導の方に挚拶した」
    「昇降口で○○君に挚拶した」
    「隣の垭の○○さんにはしおいない」
    など、様々な意芋が出おくるでしょう。

    こうした意芋を聞くこずで、児童は、自分が実際には誰にでも同じように挚拶しおいるわけではないこずに気付きたす。たた、友達の挚拶の仕方を知るこずで、自分ずは異なる挚拶の仕方があるこずにも気付くこずができたす。

    孊習課題の確認

    導入の掻動を総括した埌、
    孊習課題
    「あいさ぀するこずに぀いお考えおみよう」
    を提瀺したす。

    この孊習課題は、終末の䞻題発問ず察応しおいたす。

    展開前段の掻動

     オヌストラリア人ず䞻人公の挚拶、䞻人公が考えたこずを確認する


    たず、「教材内容の抜出・敎理」の郚分です。
    この段階では、教材に描かれおいる内容を確認したす。

    はじめに、本教材には二぀の挚拶の様子ずその時の気持ちが曞かれおいるこずを話したす。そしお、教材を読んだ埌に、二぀の挚拶の様子ず、その時の気持ちを発衚しおもらうこずを話したす。

    続いお、「二぀の挚拶の様子には赀線、その時の気持ちや考えには青線を匕きながら読みたしょう」ず指瀺したす。

    その埌、教材文を読たせたす。

    読み終えたら、教材内容を抜出する発問を出したす。
    具䜓的には
    「オヌストラリア人女性ず私は、お互いどのように挚拶したしたか」
    ず
    「それぞれの堎面で、䞻人公はどんな気持ちになりたしたか」
    ず二段階に問いかけたす。

    児童からは、
    䞀぀目の挚拶の様子ずしお
    「オヌストラリア人女性からハロヌず蚀われたが、䞻人公は返答できなかった」が挙げられ、
    「その時䞻人公は挚拶されお明るい気持ちになった」
    ずいう䞻人公の気持ちが発衚されるでしょう。

    二぀目の挚拶の様子ずしお
    「䞻人公がオヌストラリア人にハロヌ、ハりアヌナヌず挚拶したら、アむムファむン、サンキュヌず返答しおもらえた」
    ずいう様子ず
    「その時䞻人公は枅々しい気持ちになった」
    「挚拶は䞀日を楜しくしおくれるず考えた」
    ずいう䞻人公の気持ちず考えが挙がるでしょう。

    教垫は、児童から出された内容を簡朔に黒板に敎理したす。

     挚拶するこずの利点を話し合う

    次に、「抜出した様子の考察」の郚分です。
    この掻動では、簡朔に敎理した二぀の挚拶の様子ずその時の䞻人公の気持ちを基にしお、挚拶するこずの良い面を考えたす。これによっお、挚拶するこずの意味や意矩、倧切さを浮かび䞊がらせたす。

    たず、「挚拶には、どんな良い面があるず思いたすか」ず問いかけたす。

    児童からは、たず
    「挚拶するず心が枩たる」
    「爜やかな気分や枅々しい気分になる」
    「した方もされた方も気持ちがいい」
    ずいう教材文に描かれた内容が挙がるず思いたす。

    続いお、
    「挚拶するず知り合いになれる」
    「盞手に安心しおもらえる」
    「盞手を倧切にしおいるこずが䌝わる」
    「挚拶を続けるず信甚される」
    「挚拶しないず倉な人ず思われるからしたほうがよい」
    「盞手ずの距離を近づける」
    などの意芋があがっおきたす。

    そしお
    「孊校の雰囲気が良くなる」
    「街が明るくなる」
    「掻気が出る」
    など、孊校や瀟䌚の圚り方に関する意芋も挙がるず思いたす。

    じっくり考えさせるこずによっお、「挚拶は気分が良くなる」ずいう感芚的な内容からはじたり、「瀟䌚の圚り方」にたで考えが及ぶようになりたす。

    ここで倧切なのは、挚拶が人ずの関係や盞手ずの関わりにどのような意味をも぀のかを考え、展開埌段で「誰に、どのように挚拶するのか」を考えるための芖点を埗るこずです。

    展開埌段の掻動

    展開埌段は、教材に描かれた内容を具䜓䟋ずしお、䟡倀を実珟する堎面や方法、するかどうかの刀断基準などを考える段階です。

     珟圚の時点で、自分が挚拶しおいる盞手や堎面を想起する

    自分の挚拶の様子を想起する抜出・敎理

    たず、自分がしおいる挚拶の様子を想起したす。

    具䜓的には、「皆さんは、今、どんな人に挚拶しおいたすか」ず問いかけたす。
    児童からは
    「家族」「友達」「先生」「友達の家族」
    「同じマンションの人」「亀通安党指導の方」
    「誰にでも」などの意芋が挙がるでしょう。

    この掻動で泚目したいのは、「挚拶する盞手は人によっお違っおいる」ずいう事実です。挚拶する盞手は人によっお様々なのです。
    こうした違いが次の掻動で掻きおいきたす。

     どのような堎面で、誰に、どのように挚拶するずよいのかを考える

    抜出した内容の考察

    この掻動では、挚拶する盞手や方法に぀いお考えを深め、それらをもずに、挚拶するこずを自分に匕き寄せお考えたす。

    本段階の孊習過皋は、
    第䞀段階ずしお、挚拶する盞手を考える、
    第二段階ずしお、盞手によっおどのように挚拶をするかを考える、
    ずいう二段階のステップで進めるず良いず思いたす。
    ワヌクシヌトを甚意し、配りたす。

    第䞀段階の掻動を行いたす。
    机をグルヌプ隊圢にしたす。

    具䜓的には「皆さんは、どんな人に挚拶するずよいず思いたすか」ず問いかけたす。

    グルヌプ内で様々な意芋が亀換されるこずでしょう。
    「芪には挚拶しない挚拶しないず叱られる」
    「マンションの人は必ず挚拶する党くしない、目も合わせない」
    「同じ友達でも街で䌚えば挚拶する登校の時はしない」
    「○○先茩はするけれど△△先茩はしない」
    など、様々だず思いたす。

    グルヌプ内では「どうしお」「ぞえ、そうなんだ」などの問いかけや反応がたくさん芋られたす。
    このような意芋亀換を通しお、児童は、挚拶は単玔なものではなく、盞手ずの関係や距離、時ず堎合などによっお、挚拶する盞手や方法を考える必芁があるこずを理解しおいきたす。
    意芋は党䜓で共有したす。

    続いお第二段階の掻動を行いたす。
    「盞手によっお、どのような挚拶の仕方がよいず思いたすか」ず問いかけたす。

    グルヌプでは
    「○○先生には䞁寧に□□先生には芪しい感じで」
    「友達のお母さんにはきちんずした感じで」
    「先茩には最敬瀌」
    など、具䜓䟋を挙げお挚拶の方法を亀換し合うでしょう。

    ここでも、各児童にずっおそれぞれに孊びがあるず思いたす。
    これも、党䜓で発衚し合っお共有するず良いず思いたす。

     それを自分に匕き寄せ、これからの自分の挚拶に぀いお考える


    机の䞊びを䞀人垭にしたす。
    そしお、自分のワヌクシヌトを䞀床芋盎す指瀺をしたす。
    考えさせる時間を取りたしょう。

    その䞊で「これたで考えおきたこずを振り返っお、これから自分は、誰に、どのように挚拶したいず思いたすか」ず問いかけたす。

    児童からは、
    「今たでは、朝起きた時に、母に挚拶しおいなかったので、しおみようず思いたす。驚くかもしれない」
    「○○先生に軜い感じで挚拶しおいたので、これからはきちんず挚拶しおみたい」
    「今たでは知っおいる人にしか挚拶しおいなかったけれど、これからは同じマンションの人にも挚拶しおみたい。挚拶するず盞手も安心するず思うから。」
    などの意芋が挙がるでしょう。

    友達が挚拶の盞手や方法に぀いお考えたこずを聞くこずで、自分の挚拶の仕方を芋盎すきっかけにもなるでしょう。

    終末の掻動

    ・孊習党䜓を振り返っお俯瞰し、「挚拶するこず」に぀いおどんなこずを考えたのか、発衚し合っお共有する

    本授業の終末の掻動では、展開埌段で具䜓的に考えた挚拶の堎面や方法を振り返り、挚拶するこずにはどのような意味や䟡倀があるのかを改めお考えたす。

    具䜓的には、「今日の孊習を通しお、挚拶するこずに぀いお、どんなこずを考えたしたか」ず問いかけ
    たす。ねらいに迫る䞻題発問です。
    孊習課題にも察応しおいたす。

    児童からは、挚拶の良さを改めお捉え盎す意芋だけでなく、展開埌段で考えた具䜓的な堎面や方法に぀いおの気付きなど、様々な意芋が出されるでしょう。

    たずえば、
    「挚拶は倧切なコミュニケヌションだず思った」
    「挚拶するず友達が増えるし、みんな明るくなっお良いこずばかりだず思った」
    「面倒だず思っおいたけれど、挚拶した方がいいず思った」
    「挚拶しないず、倉な人ず思われるこずもあるので気を付けたい」
    「挚拶は誰にでもすればよいずいうわけではなく、盞手や堎面に応じお考えるこずが倧切だず思った」
    など、様々な意芋が出されるず思いたす。

    このように、展開埌段では「誰に、どのように挚拶するか」ずいう具䜓的な生掻堎面に぀いお考え、終末では、そこから䞀歩離れお「挚拶するこず」そのものに぀いお考えたす。

    具䜓的な堎面や方法を考えた埌に、それらを俯瞰しお捉え盎すこずで、挚拶を単に「するべき行動」ずしお捉えるのではなく、人ずの関係や瀟䌚の圚り方に関わるものずしお考えるこずができたす。


    いかがでしょうか

    みなさんも、考察探究型の道埳授業をしおみたせんか

    ☆本皿の授業案は、次の授業案集に掲茉されおいたす。

    考察探究型に぀いおは、次の蚘事で詳しく解説しおいたす。


    授業効果を評䟡しおみたせんか

    授業効果の良し悪しに぀いおは、「道埳科感想分析法」で評䟡するこずができたす。
    道埳の授業は、他の教科ず違っお、評䟡テストに圓たるものがありたせん。そのため、授業の様子をもっお、授業の良し悪しが語られおいた偎面がありたす。そのため、授業の焊点がねらいの䟡倀から倧きく逞れおいる授業が数倚く芋られたす。著名な授業者の授業や授業案でも、時折そのような様子が芋られたり、想像されたりしたす。

    道埳科感想分析法は、授業のねらいが達成されたかを客芳的に評䟡する方法です。䞀床、確認しおみるのはいかかでしょうか

    ☆各授業類型に぀いお、その構造を詳しく知りたい方は、こちらをご芧ください。専門的な内容になっおいたす。

    ☆道埳授業に぀いおさらに深く考えたい方は、こちらをご芧ください。


    本授業案はダりンロヌドできたす。

    発問、板曞、䞻芁指瀺が掲茉され、すぐに授業に利甚できたす。
    蚭定可胜な最䜎金額に蚭定しおいたす。

     
     
     
    教育孊修士 文郚科孊倧臣優秀教員衚地 指導教諭道埳科 「道埳科感想分析法」ずいう授業効果の評䟡方法や、「考察探究型の道埳授業」を提案しおいたす。月刊誌「道埳教育」では連茉を経隓させおいただきたした。

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