
考察探究型の道徳授業17「場面や方法を考える展開」とは…
私たちは、道徳を学ぶことで何を得るのでしょうか?
生きる上で大切にすべき価値を知ること、
価値の大切さを理解すること、
それを実生活にどう活かすかを考えること…。
これらは、単なる知識では終わらないものです。
実際に、私たちの行動、判断、そして日々の生活にどんな変化をもたらすのでしょうか?
道徳の学びにおいて、最も大切なのは、ただ頭で理解するだけでなく、その理解を実際の行動にどう移すかということです。
例えば、「他人を思いやる」ことの大切さを理解したとき、それを日常生活でどのように実践するかを考えることは、単なる学びを越え、実践することの価値を見出すことに繋がります。
「自然を大切にする」ことの重要性を考えたとき、その具体的な方法を考えることは、実行へのハードルを下げ、実践する可能性を高めるはずです。
そして、価値を実行して得られる感覚は、行動することの意義を深く実感させ、私たちを成長させていきます。
どんな方法で、その価値を実践することができるのか?
どんな場面で、それを実行できるのか?
その行動が本当に必要な時、どうやって判断するか?
行動するかどうかの基準はどこにあるのか?
道徳の授業において、このような問いを考えることは、ただの学びにとどまらず、私たちがどのように生きるか、どのように行動するかを根本的に考え直す貴重な機会ではないでしょうか?
本稿では、学んだ価値をどのような場面で活かせるのか、行動の基準をどう考えるかという視点を通じて、道徳教育における新たな展開の可能性を探ります。
この展開を通じて、道徳の学びが「ただの知識」から「実際に生きる力」へと変わっていく過程を共に考えていきましょう。
本項で紹介する展開パターンは、教材だけでは価値について深く考えることが難しい場合に使用する授業展開です。
展開前段では、教材に含まれる価値を簡潔に確認し、展開後段に重点を置いて、価値を実現する場面や方法、判断基準などを具体的に考えることによって、価値についての理解を深めます。
このように、価値をどのように具体化するかを考えることで、学びが実践的で意味のあるものとなります。
本書では、この展開方法を「場面や方法を考える展開」と呼んでいます。
展開パターンは、以下の通りです。
なお、展開前段(活動①②)については、「展開前段の基本的な学習の流れ」を活用します。
① 教材から価値に関係する内容を抽出する
*教材内容の抽出
② 抽出した内容から、含まれる価値を明確にする
*抽出内容の考察(価値の明確化)
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