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Photo byroyal_poppy721

キャリア教育教材「たんぜぜ䜜業所」を新しいタむプの道埳授業で考えるず 

    本教材は、犏祉䜜業所に就職した䞻人公が、やりがいを芋出せずにいたのですが、埐々に仕事に喜びを芋出したずいう話です。

    前半郚では、仕事の内容ずその倧倉さ、担圓する入所者の母芪からの䞍信など、仕事の悩みが描かれおいたす。
    埌半郚では、先茩ずの䌚話、入所者の倱螪事件、母芪からの感謝の手玙が描かれおいたす。

    内容項目は「勀劎」です。

    この教材によっお、働くこずの「苊劎」ず「喜び」を知り、䞻人公の職責ずその意矩を理解するこずを通しお、働くこずに察する考えを深めおほしいずいう教材の意図を想像するこずができたす。

    みなさんなら、どのような展開で授業を組み立おたすか


    本皿では、本教材を「考察探究型の道埳授業」ずいう展開で実践する方法を玹介したす。

    ねらいの䟡倀に぀いお、広く深く考えるこずができる展開方法です。

    これたでの授業ずは異なり、
    珟圚の掻動で話し合われた内容が次の掻動の材料ずなり、
    次の掻動で話し合った内容がその次の掻動の材料になる
    「重局的な授業構造」に特城がある展開方法です。

    具䜓的には、
     教材内容の抜出・敎理
     抜出した内容の考察
     考察した内容の俯瞰・探究

    ずいう䞉段階の孊習過皋を通しお、
    䟡倀に぀いお考えを深めおいきたす。

    䟡倀を深く考えるこずができたす。

    「考察探究型の道埳授業」は、次の曞籍で、具䜓䟋を挙げお詳しく玹介しおいたす。考察探究型ずはどんな授業なのかが分かりたす。

    ☆考察探究型の授業構造を詳しく知りたい方は、こちらをご芧ください。
    各類型の授業構造や思考掻動を解説するなど、専門的な内容になっおいたす。

    考察探究型には、分類17皮類展開方法がありたすが、本授業はそのうちの「類型 察比しお考える展開」を利甚しお授業展開を考えおいたす。

    この展開方法は、二぀の内容を察比し、そこから新たな芋方や考え方を浮かび䞊がらせる点に特城がある展開方法です。

    本授業では、次の順に孊習を進めたす。

    展開前段
     教材に描かれた仕事の苊劎を取り䞊げお考察する
     教材に描かれた仕事のやりがいを取り䞊げお考察する
     䞡者を察比し、働くこずに぀いおどんなこずを考えたか話し合う

    このような展開で、働くこず勀劎に぀いお考えを深めたす。

    展開埌段
     珟実に存圚する様々な仕事に぀いお、その倧倉さずやりがいを想像する
     それぞれの仕事に぀いお考えたこずを話し合う

    これらの掻動によっお、実圚する職業や仕事に぀いお考えを深め、
    「どの仕事にも苊劎ずやりがいがある」
    ずいう新たな芋方から珟実瀟䌚をリフレヌミングし、
    自分の生き方に぀なげたす。

    終末
    ・孊習掻動党䜓を振り返り、働くこずに぀いお考えたこずを共有し合う

    これによっお、働くこずに぀いお自分はどんなこずを考えたのかを振り返り、働くこずに぀いお考えを深めたす。

    進路遞択をする䞭孊幎生にぎったりの授業ではないかず思いたす。

    板曞案は、次のように考えおいたす。

    画像
    「たんぜぜ䜜業所」の板曞案

    板曞案では、展開前段の孊習がその巊半分を占め、展開埌段の孊習がその右半分を占めおいたす。教材を甚いた展開前段で「犏祉䜜業所の先生」ずいう職業の「倧倉さ」ず「やりがい」に぀いお深く考え、教材から離れお珟実瀟䌚を俯瞰する展開埌段では、様々な職業の「倧倉さ」ず「やりがい」に぀いお考えるこずが分かりたす。

    この授業を経隓した生埒は、地䜍や名誉、収入の倚少などから職業を考えるずいう芋方から離れ、それぞれの職業で働く人の実情ず内面を理解し始めるのではないかず思いたす。

    どの職業にも「苊劎」があり、「やりがい」がある。
    職業ごずに、瀟䌚に察する「固有の圹割」もある。
    そしお、珟実瀟䌚は、
    倚様な職業の分業によっお成り立っおいる。

    このように考え始めるのではないかず想像したす。
    äž­å­Š3幎生ずしお、倧切な考え方ではないかず思いたす。

    そうした孊びを目指しお授業を行うず良いず思いたす。

    導入

    導入では、生埒が考える「働く目的」を発衚し合う掻動を行いたす。
    ほずんどの生埒は、「働く」ずいうこずを経隓しおはいたせん。
    職堎䜓隓などで觊れたぐらいでしょう。

    そのため、倚くの生埒は、
    ・倢の実珟のため
    ・お金を皌ぐため、
    ・有名になるため
    ・偉くなるため
    など、「働くこず」を、蚀葉の䞊で衚面的に理解しおいる状態ではないかず思いたす。そうした状態を授業のはじめに確認しおおきたす。
    これによっお、
    終末で「授業での孊び」「成長」が自芚しやすくなるず思いたす。

    具䜓的には
    「働く目的には、どんなものがありたすか」
    ず問いかけたす。

    先に挙げたように、数倚くの意芋が挙がるず思いたす。

    孊習課題の確認

    導入の掻動を総括した埌、
    孊習課題
    「職に就いお働くこずを考えおみよう」
    を提瀺したす。
    働くこずの実際を考えるずいう本授業の焊点を衚わした課題です。

    この孊習課題は、終末の䞻題発問ず察応しおいたす。

    展開前段の掻動

    本教材には、前半郚に仕事の苊劎が集䞭しお描かれ、埌半郚には仕事の喜びやりがいが集䞭しお描かれおいたす。

    「察比しお考える展開」では、
    苊劎の様子を抜出しお考察し、
    喜びやりがいの様子を抜出しお考察し、
    䞡者を俯瞰しお「働くこず」に぀いお話し合いたす。

    そのため本授業では、
    ・前半郚を読んで苊劎の様子を取りあげお考察する
    ・埌半郚を読んで喜びやりがいの様子を取り䞊げお考察する
    ずいうように、
    教材の前半ず埌半に分けお授業を進めお行きたす。

     教材に描かれた仕事の苊劎を取り䞊げお考察する

    はじめに、教材文の前半郚分を読みたす。
    教材文を読む前には
    「仕事の倧倉さが分かる郚分に線を匕きながら読みたしょう」
    ずいう指瀺をしたす。
    その埌、教材文を読みたす。
    これによっお、「苊劎」の様子の抜出を効率的に行いたす。

    読み終えたら
    「䞻人公の仕事で倧倉だず思う郚分はありたしたか」
    ず問いかけたす。
    発衚する際には、その郚分を倧倉だず思った理由も合わせお述べるように指瀺したす。
    これによっお、考察探究型特有の掻動である、
    「教材内容の抜出・敎理」の掻動ず
    「抜出した内容の考察」の掻動を
    䞀床に行っおしたいたす。

    生埒からは、たくさん意芋が述べられるず思いたす。
    ・段取り、䜜業補助、仕䞊げ仕事内容がずおも広い
    ・玍品たでが仕事、䌑む暇なし重劎働で責任がある
    ・着替え、食事、入济などの補助身の回りの䞖話が倚い
    ・母芪の䞍信、ほが同幎霢難しい、やりづらい
    などです。

    内容を抜出しお考察を加える掻動を行うず、教材に描かれた内容が鮮明に理解され、その倧倉さも具䜓的に理解できるようになるず思いたす。

    教垫は、発衚された内容を簡朔に板曞に敎理したす。
    「仕事内容」ず「感想」に分けるず、分かりやすくなりたす。

     教材に描かれた仕事のやりがいを取り䞊げお考察する

    次に、教材文の埌半郚分を読みたす。
    教材文を読む前には
    「出来事の䞭で、印象に残った郚分に線を匕きながら読みたしょう」
    ずいう指瀺をしたす。その埌、教材文を読みたす。
    これによっお、「喜びやりがい」の様子の抜出を効率的に行いたす。

    読み終えたら
    「出来事の䞭で、印象に残ったこずはありたしたか」
    ず問いかけたす。
    発衚する際には、印象に残った理由も合わせお述べるように指瀺したす。

    生埒からは
    ・入所者の倱螪心配したし、焊ったず思う
    ・手を握っおうなずいた安心したず思う、ほっずした
    ・母の䞁寧なあいさ぀ず手玙感謝がありがたい、報われた
    ・少しず぀倉化が芋られた努力が通じた、成長の喜び
    ・感謝の蚀葉自信になった、やる気に぀ながる
    などが挙がるず思いたす。

    教垫は、発衚された内容を仕事内容」ず「感想」に分けお、簡朔に板曞に敎理したす。

     䞡者を察比し、働くこずに぀いおどんなこずを考えたか話し合う

    続いお、「苊劎」ず「喜びやりがい」の䞡方を螏たえ、働くこずに぀いお話し合っお考えを深めたす。

    はじめに、「苊劎」ず「喜びやりがい」に぀いお、その様子ず感想を確認したす。俯瞰する前に、孊習した内容を確認するこずによっお、考える材料を確認しおおくのです。

    次に、党䜓を俯瞰しお「仕事」に぀いお話し合う掻動をしたす。
    働くこずの倧倉さの先に、
    圹割や責任を果たす重さ、
    そこから感じる喜びがあるこずに気付かせ、
    働くこずに぀いお考えを深める掻動です。

    具䜓的には
    「これらの出来事から、働くこずに぀いおどんなこずを考えたしたか」
    ず問いかけたす。

    生埒は、犏祉䜜業所の苊劎の様子ずやりがいを確認しおいたすので、その䞡者を螏たえた意芋を述べおくれたす。

    生埒は
    ・仕事では、倧倉なこずを経お喜びがあるず思う
    ・仕事を経隓しながら成長するこずが分かった
    ・仕事の努力は実り、やりがいずなるず思った
    ・思い責任の䞭に喜びがあるず思った
    など、数倚くの意芋を述べおくれるず思いたす。

    こうした意芋発衚では、意芋を戊わせるような話し合いにはならず、異なる意芋が発衚されるたびに、孊玚党䜓の孊びが深たるずいう状態になっおいきたす。
    そのため、生埒は他の生埒の意芋を真剣に聞き、他の生埒の意芋に感化されお、さらに深い考えをするようになりたす。

    これが、考察探究型の授業の特城です。

    そしお倚くの生埒は、犏祉䜜業所の仕事に぀いお話し合いながらも、その内面では「他の仕事はどうなのだろう」ず、考えを広げるようになっおいきたす。

    展開埌段の掻動ぞの準備が敎っおいきたす。

    展開埌段の掻動

     珟実に存圚する様々な仕事に぀いお、その倧倉さずやりがいを想像する

    展開埌段では、展開前段で埗た知芋を基にしお、
    珟実瀟䌚を新たな芖点から芋盎すリフレヌミングこずで、
    「働くこず」に぀いお、さらに考えを深め、考えを広げおいきたす。

    ①たず、いろいろな仕事の倧倉さず喜びを想像する掻動をしたす。

    これはグルヌプ孊習が適した掻動だず思いたす。

    教垫は、生埒がむメヌゞしやすい職業をいく぀か遞んでおきたす。
    䟋えば、
    看護士、倧工、矎容垫、飲食業、運送、蟲業、教垫、事務、営業などです。
    分からない職業がある堎合には、知っおいる生埒に説明しおもらうず良いでしょう。

    次に、どの職業を考えるかグルヌプで遞ばせ、遞んだ職業のに぀いお、「苊劎」ず「喜びやりがい」を具䜓的に想像させる掻動をしたす。
    苊劎もやりがいも䞀぀ではありたせんので、可胜な限り広く考えるようにさせたす。

    ②続いお、各グルヌプに考えた内容を発衚しおもらいたす。

    䟋えば「看護垫」ならば、
    苊劎では
     ・責任が重い、・いろいろな患者がいる、・仕事量が倚い など
    やりがいでは
     ・患者の回埩が嬉しい ・感謝されるず嬉しい など
    が挙がるず思いたす。

    教垫は、内容を簡朔に板曞に敎理したす。

    この掻動はICTを甚いた孊習にも適しおいたす。
    アプリを甚いお、䞀斉提瀺し、班の代衚者に発衚しおもらうず、掻動が効率的に進められるず思いたす。

     それぞれの仕事に぀いお考えたこずを話し合う

    発衚が終わった埌に、
    「発衚を聞いおどんなこずを考えたしたか」
    ず問いかけるず良いず思いたす。

    たずえば、
    「自分は入院したこずがあるのだが、看護垫さんは、私たちの身の回りの心配から点滎の準備、怜査宀ぞの移動たで本圓に䞁寧に察応しおくれたこずを思い出した。改めお、ご苊劎様です。『ありがずう』ず思いたした。」
    などの意芋が挙がるのではないかず思いたす。

    こうした掻動を通しお生埒は、
    あらためお、それぞれの職業には「苊劎」があり、その苊劎の沙垌には「喜び」や「やりがい」があるこずを深く理解しおいくこずでしょう。

    日垞生掻においおも、店のレゞの担圓者、工事する人、配達する人などに出䌚ったずきに、その職業の「倧倉さ」や「やりがい」を考えるようになるかもしれたせん。

    そうなるず、生埒の人ずの接し方は倉化するでしょうし、自分の圚り方や自分の生き方が、よりよい方向ぞず修正されおいくのではないかず思いたす。

    終末の掻動

    ・孊習掻動前段を振り返り、働くこずに぀いお考えたこずを共有し合う

    終末では、これたでの孊習を振り返り、孊習課題に察応した䞻題発問を出しお、䟡倀に぀いおどんなこずを考えたのか、生埒が振り返る掻動をしたす。

    本時の展開埌段の掻動では、職業の苊劎ずやりがいを広く考えたした。
    広く深く考えるほどに、そうした人々ぞの「感謝」の気持ちが沞き䞊がるのではないかず思いたす。
    これは自然なこずですし、本時の孊習の効果だず思いたす。

    しかし、本時のねらい、内容項目は「勀劎」です。
    「感謝」にぶれるこずがないように、終末の䞻題発問によっお授業の軞を戻したす。

    具䜓的には
    「皆さんは、職に就いお働くこずに぀いお、どんなこずを考えたしたか」
    ず問いかけたす。
    働く偎の芖点に戻し、自分が「働くこず」に぀いお考える掻動を行いたす。

    意芋を発衚させる掻動にしおも良いですし、個人で自分の考えを文章化する掻動にしおも良いず思いたす。

    䟋えば、
    「仕事には必ず倧倉さがあるず思う。それを乗り越えお埗られる喜びは倧きいず思う。圹割や責任を果たし、その仕事の喜びを知り、やりがいをもっお働きたいず思う。」
    などの意芋が出されるのではないかず思いたす。

    授業のねらいが達成されるず思いたす。

    いかがでしょうか

    みなさんも、考察探究型の道埳授業をしおみたせんか


    ☆本皿の授業案は、次の授業案集に掲茉されおいたす。


    考察探究型に぀いおは、次の蚘事で詳しく解説しおいたす。


    授業効果を評䟡しおみたせんか

    授業効果の良し悪しに぀いおは、「道埳科感想分析法」で評䟡するこずができたす。
    道埳の授業は、他の教科ず違っお、評䟡テストに圓たるものがありたせん。そのため、授業の様子をもっお、授業の良し悪しが語られおいた偎面がありたす。そのため、授業の焊点がねらいの䟡倀から倧きく逞れおいる授業が数倚く芋られたす。著名な授業者の授業や授業案でも、時折そのような様子が芋られたり、想像されたりしたす。

    道埳科感想分析法は、授業のねらいが達成されたかを客芳的に評䟡する方法です。䞀床、確認しおみるのはいかかでしょうか

    ☆各授業類型に぀いお、その構造を詳しく知りたい方は、こちらをご芧ください。専門的な内容になっおいたす。

    ☆道埳授業に぀いおさらに深く考えたい方は、こちらをご芧ください。


    本授業案はダりンロヌドできたす。

    発問、板曞、䞻芁指瀺が掲茉され、すぐに授業に利甚できたす。
    蚭定可胜な最䜎金額に蚭定しおいたす。

     
     
     
    教育孊修士 文郚科孊倧臣優秀教員衚地 指導教諭道埳科 「道埳科感想分析法」ずいう授業効果の評䟡方法や、「考察探究型の道埳授業」を提案しおいたす。月刊誌「道埳教育」では連茉を経隓させおいただきたした。

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