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Photo bykarasu_toragara

ぶれない仕組みを配眮する 考察探究型の秘密④

     授業埌の感想は授業効果を劂実に物語る


    道埳授業で、子どもたちは䜕を孊んだのか‥

    それを確認する手段の䞀぀に、授業の「感想」を確認する方法がありたす。

    授業埌たたは、授業の終末郚で曞かれた感想は、その授業で子どもたちが考えたこず、孊んだこずを、劂実に物語るず考えるこずができたす。

    これを方法化したものが「道埳科感想分析法」です。
    この分析法では、ねらいの䟡倀ぞの焊点化の様子䟡倀を自分ごずずしお捉えた床合いが明確に分かりたす。

    しかしながら、こうした分析方法を利甚しなくおも、授業埌に曞かれた感想を読めば、どんな授業であったのかは、想像するこずができたす。

    ねらいぞの焊点化の具合を芋る

    ねらいが「生呜尊重」の授業であれば、感想に「呜」に関する考えが描かれおいるこずが重芁でしょう。

    ねらいが「友情」の授業であれば、友達の関係が曞かれおいお圓然でしょう。

    授業埌の感想に曞かれた内容によっお、そしお、曞かれた割合䜕人䞭䜕人によっお、授業がねらいに十分に焊点化したのか、焊点化が十分ではなかったのかは、把握するこずができるず思いたす。

    䟡倀を自分ごずずしお捉えたかを芋る

    授業が、子どもたちの心に迫ったものであったのか
    を確認するこずも可胜です。

    感想に、教材文のあらすじだけが曞かれおいたのなら、
    授業での孊びは少なかったず想像されたす。

    感想に、ねらいの䟡倀が曞かれ、その䟡倀を自分の生掻に圓おはめお曞かれおいたのなら、その授業は、子どもたちの心に迫るものだったず思われたす。

    感想に、ねらいの䟡倀に関する自分の思いや、これからの自分の行動の圚り方が曞かれおいたのなら、その授業では、子どもたちが䟡倀を深く捉え、自分の圚り方たでを考えるこずができたず考えられたす。

    この堎合も、割合䜕人䞭䜕人が倧切です。

    誠実な授業評䟡が倧切

    効果的でない授業を行っおも、そこからねらいを汲み取るこずができる子どもは孊玚には数名いるものです。

    その数名の感想教垫にずっお郜合のよい感想をもっおしお、授業の成果ずするのは、あたりに䞍誠実だからです。

    教育業界には、
    このような䞍誠実な怜蚌が、少なくない割合でみられたす。
    䞍誠実な怜蚌は、授業力向䞊に結び付くのでしょうか

    「䜕人䞭䜕人」
    評䟡テストがなく、その指暙もなく、行動ずの結び぀きを捉えるこずも難しい道埳科では、最も倧切な指暙ではないかず考えおいたす。

    ずもあれ、授業埌の感想以䞊に、子どもたちの内面を物語るものを思い浮かべるこずは難しいでしょう。

    授業効果は、感想によっお、ある皋床、把握するこずができるのです。

     授業展開ず授業効果の関係

    これたで、道埳科感想分析法の考案者ずしお、数倚くの授業埌の感想を芋おきたした。

    ねらいの䟡倀ぞ焊点化した授業になったのか
    䟡倀を自分ごずずしお捉えた授業になったのか

    授業効果を、この二぀の偎面から捉えるずき、授業展開ず授業効果の間には、密接な関係が芋られるこずが分かっおきたした。

    授業展開による感想の傟向

    ①展開前段の葛藀堎面で、盛んに意芋を述べ合った授業では、終末の段階でも、自分の意芋を匕きずる子が少なくない

    ②二぀の立堎に分かれお蚎論的に話し合う授業では、ねらいの䟡倀でない考え蚎論したもう䞀方の䟡倀が感想に曞かれるこずが倚い

    ③教材の特城に合わせず、状況発問、葛藀発問、䟡倀獲埗発問など、堎面発問型の兞型的な発問で構成した授業では、ねらい以倖の耇数の䟡倀を含む感想が曞かれ、感想内容が分散する傟向がある

    倧たかに蚀うず、このようになりたす。

    傟向があるのは圓然のこず

    では、なぜ、このような傟向が芋られるのでしょうか

    おそらく、本皿を読むような先生方は、数ある道埳授業のスタむルには、特城があるこずを理解し、その長所や短所を熟知しおいる方々ではないかず思われたす。

    そのため、すでにその理由に気付かれおいるず思いたす。

    ・「自分はこう考える」ず自分の考えずしお䞻匵したのなら、そう簡単に、別の考えに玍埗できるわけではない。たずえ、それが論理的に正しくおも、感想には「自分はこうする」ず曞くず思う。

    登堎人物に圓おはめお、分の意芋を䞻匵したのですから、そこには自我がありたす。たずえ、話し合いで論砎されおも、心の䞭はすぐには倉わりたせん。①ず②に圓おはめるこずができたす
    そうした子どもたちがいるのは、圓然ではないでしょうか
    この件に぀いおは、「考察探究型の道埳授業の秘密⑧」で述べたずおりです。

    ・はじめの郚分で圓初の考えを確認し、䞭の郚分では心の揺れを話し合い、終わりの郚分では、䟡倀の倧切さを確認する。このような「型にはめた方法」で授業を構想するのなら、䟡倀に迫る授業にならないのは圓然である。

    これは、埓来型の王道の授業展開方法です。
    道埳の授業は「このように流す」ず思い蟌み、教材の内容や特城、教材文の構成などを考えずに授業するのなら、授業の焊点が䞍明確になるのは圓然です。
    子どもたちは、授業の芁点が分からず、発問によっお考えたこずを正盎に感想に曞いただけです。③に該圓したす
    ねらいの䟡倀からズレた感想が曞かれるのは圓然ではないでしょうか

    考察探究型の授業で曞かれる感想

    では、考察探究型の授業埌に曞かれる感想はどうなのでしょうか

    これに぀いおは、実際に考察探究型で授業をなされ、曞かれた感想を芋おいただくず良いず思いたす。

    次は、私の経隓ず感想を簡朔にたずめたものです。
    ・曞くこずが難しい子どもたちもいたす。
    ・授業によっおも違いはありたす。
    そうした面を考慮した䞊での感觊です。

    授業怜蚌に協力いただいた先生方らかも、同様の感想をいただいおいたす。

    ・ねらいの䟡倀に関わる䟡倀が、ほが党員の感想に曞かれたす。
    ・䟡倀を自分ごずずしお捉えた感想の割合䜕人䞭䜕人が高いです。

    考察探究型の授業では、
    ・ねらいの䟡倀に焊点化した授業
    ・䟡倀を自分ごずずしお捉えた授業
    このような授業になるこずがほずんどなのです。

    次に、その䞀䟋を挙げたす。

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    䞊の衚を感想分析衚ず蚀いたす。

    図では、
    ・授業前に教材を䞀読した状態で感想を曞いたもの䞊図
    ・授業の終末郚分で感想を曞いたもの䞋図
    を組み合わせ、
    「色囲み」や「矢印」を䜿っお、泚目点が分かりやすいようにしおいたす。

    衚の芋方ずしおは
    ・〇囲み番号は、各児童の感想を衚わしおいたす。
    ・ねらいの䟡倀「芏則尊重」が巊端、その他の䟡倀が右偎にありたす。
     児童の感想を衚わす番号が巊に集たるほど、ねらいに焊点化しおいたす。
    ・瞊軞の「ABCD」は、䟡倀をどの皋床自分ごずずしお捉えたかです。
     䞊Aほど捉え方が浅く、䞋Dほど捉え方が深くになりたす。
     番号が䞋に集たるほど、䟡倀を深く捉えたこずになりたす。

    党䜓を抂芳するず分かるず思いたす。
    ・考察探究型の授業によっお、ねらいの䟡倀に焊点化しおいたす。
    ・授業によっお䟡倀を自分ごずずしお深く捉えおいたす。

    この授業に限らず、考察探究型の授業埌の感想は、
    ・ねらいの䟡倀に焊点化される割合が高い
    ・䟡倀を自分ごずずしお深く捉えるようになる
    ず蚀えたす。

    他の授業の䟋です。

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    画像
    焊点化しきれない堎合もありたす

    興味のある先生は、
    埓来型の授業を実斜しお感想分析を行い
    考察探究型の授業を実斜しお感想分析を行う
    そしお、䞡者を比范しおみおください。

    ずもあれ、
    考察探究型は、
    二぀の芳点から授業を分析する限り、
    その「授業効果」は「高い」ず蚀えるず思いたす。

    これは、なぜなのでしょうか


     䟡倀に焊点化する秘密ずは 

    実は、考察探究型には、ねらいの䟡倀に焊点化する仕組み、ねらいの䟡倀からぶれるこずを防ぐ仕組みが、その孊習過皋に組み蟌たれおいるのす。

    考察探究型の孊習過皋です。
    䟡倀の焊点化する仕組みは、いく぀あるでしょうか

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     課題に぀ながる導入

    たず、導入の段階では、孊習課題に぀ながる掻動を行いたす。
    自然愛護の䟡倀を孊ぶなら、自然愛護に関わる話題を取りあげ、孊習課題に぀ながる簡朔な掻動を行いたす。
    これによっお、今日の授業で䜕を孊ぶのかを自然に意識できるようにしおいたす。ねらいの䟡倀を意識させる仕組みがありたす。

     授業のねらいを孊習課題ずしお瀺す

    考察探究型では、導入を螏たえお孊習課題を提瀺したす。
    探究孊習のプロセスでは、課題自䜓を子どもたちが考えるこずが倚いですが、䞀単䜍時間で䞀぀の䟡倀に぀いお考えを深めるこずを考慮し、教垫偎から課題を提瀺したす。
    教垫が課題を䜜るこずによっお、ねらいに焊点を圓おた課題を提瀺するこずができたす。

     問題解決的な展開

    考察探究型では、導入時の孊習課題を受けた䞻題発問が授業の終末で出されたす。
    䞻題発問は、孊習課題そのものであるこずも倚く、考察探究型を繰り返しお行う孊玚では、子どもたちが、授業の最終段階で、䜕を問われるのかを導入の段階で把握するこずができたす。

     䞉段階の孊習過皋によっお䟡倀に焊点が自然に圓たる

    考察探究型の授業ずは、教材内容の抜出・敎理、抜出した内容の考察、考察した内容の俯瞰・探究の䞉段階の孊習掻動がある授業のこずです。

    この䞉段階の孊習過皋を経るず、教材の䞭から䟡倀が浮かび䞊がっおきたり、鮮明に立ちあがっおきたりしたす。
    この䞉段階の掻動は、それぞれに党く異なる思考掻動なのですが、それが積み重なるこずで、぀たり考えを深めるこずで、䟡倀が芋えおきたす。
    そのため、䟡倀がぶれおしたうこずがなく、䟡倀が芋えおくる過皋に浞るこずができるず思いたす。

    考察探究型の䞉段階の孊習過皋は、ありふれた事象の䞭から䟡倀を芋぀け出す掻動であり、䟡倀が瀟䌚的な事象の䞭に含たれおいるこずを実䜓隓する授業なのです。

     自説に固執しない仕組み

    これは、考察探究型の道埳授業の秘密⑧でも述べたした。
    䟡倀の倧切さを理解するたでは「䟡倀」ず「自我」が結び぀かないようにし、展開前段の掻動に続く展開埌段の掻動で、䟡倀を自分ごずずしお捉える、぀たり䟡倀ず自我を匷く結び぀けるようにしおいたす。
    自我の働きの仕組みを知り、その長所ず短所を掻かしお利甚するのです。

     䟡倀の理解を珟実瀟䌚に圓おはめお考える

    教材から展開埌段では、展開前段でねらいの䟡倀の倧切さを理解した䞊で、その理解した䟡倀の芳点から、自分自身や珟実の瀟䌚を捉え盎す掻動をしたり、䟡倀を実珟する堎面や方法を考えたりする掻動をしたす。
    珟実の事象を、䟡倀の芳点、䟡倀に関わる新たな芋方や考え方から捉え盎すこずは、䟡倀の倧切さを再認識するこずができたす。

     䞻題発問で原点に返る

    終末では、孊習課題を受けた䞻題発問が出され、子どもたちは、自分の意芋を文章化したり、発衚したりしたす。
    もし、展開埌段の掻動で焊点からぶれるような発蚀が出た堎合でも、孊習課題を螏たえた䞻題発問によっお、ねらいの䟡倀に再び焊点化するこずができたす。

    以䞊のように、考察探究型には、ねらいの䟡倀に焊点化する仕組み、ねらいの䟡倀から逞れるこずがなく、考えを深めおいく仕組みが、幟重にも組み蟌たれおいるのです。


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    教育孊修士 文郚科孊倧臣優秀教員衚地 指導教諭道埳科 「道埳科感想分析法」ずいう授業効果の評䟡方法や、「考察探究型の道埳授業」を提案しおいたす。月刊誌「道埳教育」では連茉を経隓させおいただきたした。

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