
【検証】地獄のスパイダーマントレーニング『Cindy』を1.5ヶ月やったら8セット→16セットになった
スパイダーマン好き、というよりもトム・ホランド好きなら知っているかもしれない『Cindy』というトレーニング。こいつがハチャメチャにキツイ。やること自体は超シンプルで
懸垂:5回
腕立て伏せ:10回
スクワット:15回
これらを20分間にひたすらこなしていく。
我らがトム・ホランドはこの20分の間に最高で27セットこなしている。
「27セットってことは、1分1セットちょっと。18セットくらいならいけるでしょ😎」
このときの俺は、本気でそう思っていた。
結果、初回は8セットだった。
最近筋トレを本格的にやるようになったし、もともと自転車をかなり漕いでいるのでそれなりに体力があると自負していた。そんな自信をバキバキのボキボキにへし折られることをこの時の俺はまだ知らないのであった…
実際にやってみた
そんなわけで意気揚々とやってみることにした。家や近くの公園に大きな鉄棒がないので、わざわざ数キロ離れた大きい公園まで自転車で直行。準備運動を入念に行う。広場を1周走って心拍も軽くあげておく。
文字通り準備ができた。SpotifyのMARVELベストを流して気分はアベンジャーズの一員。タイマーをスタートさせ、懸垂から始めていく。最初の3セットまでは余裕だった。アベンジャーズのテーマは流れて気持ちもかなり高ぶっていた。
しかし5セット目から途端に体が言うことを聞かなくなった。おまけにやっていた8月当時は気温が高く、ハチャメチャに暑かった。体力はみるみるうちに削れていき、喉の渇きはお茶を飲んでも飲んでも変わらなかった。あまりの暑さに近くのトイレでタオルを濡らし、濡れタオルを首からかけるもあまり効果はなく。
結果は8セット。
トム・ホランドの27セットに対して、わずか約30%。ここでトム・ホランドがどれだけ化物なのか、身を持って痛感したわけ。
最後の方なんて筋肉は動かないし、心臓はバクバクで本当に辛かった。こんな満身創痍でも10セットすら出来てない自分がマジで情けなかった。
2回目
1週間後、再びCindyに挑戦した。前回からの反省を活かし、暑さ対策の帽子を被りアップも入念にした。この日は前回よりもかなり暑かった。だが、記録を塗り替えてやるという気概は十分。
タイマーをスタートし、懸垂、腕立て、スクワットを順にこなす。先週よりも楽にできるぞ…!と己の成長を感じ、記録更新に期待がかかる。イヤホンからアントマンのテーマが流れ、スコットだって最初はダメダメだったけど、ちょっとずつ成長したからな…なんて思いながら自分を鼓舞する。
記録は7セット+腕立て2回で終わった。
ん?7セット?前回は8セットいけたのに?先週よりも記録が落ちて流石に萎えた。
なぜ回数が伸び悩んでいるのか
死にそうな体で自転車を漕ぎながら、どこか朦朧とした頭で考えてみる。一番の要因は暑さだ。前回は夕方にやって暑かったので、暑さがピークを迎える前に済ませようとお昼時にした。考えは良かったが、この日は特に気温と湿度が高くずらした意味がなかった。
そしてこの暑さを少しでも和らげようと、休憩中に少し離れたトイレまで水を被りに行っていた。冷静に考えてここで大幅なタイムロスが発生している。あとは序盤に飛ばし過ぎたのも良くなかったかも。
3回目
この日は珍しく一日を通して涼しかった。空も曇っており、日光によるデバフもなし。非常に整った環境だ。結論から言うと、9セット+腕立て6回まで記録を伸ばせた。
やはり5セットを超えると途端に体が重くなり、心拍も上がってしんどくなってくる。最後の2セットなんて、とにかく記録を更新しようとフォームを捨て、とにかく素早くこなしていた。
やはり体力を温存しつつ、いかに無駄な時間を減らすかが鍵だ。トイレの往復がなくなっただけでもかなり時間の余裕はできた。後はラストにどれだけ自分を追い込めるかというメンタルが物を言う気がする。
4、5、6回目
ここからは急に記録が伸び始めた。4回目は11、5回目は13、6回目は12セット、と安定して二桁セットをこなせるようになっていた。単純に筋肉や体力が付いてきた、というのもあると思うが無駄時間を減らし、なるべく休憩時間を短くして自分を追い込めるようになってきたのがでかい。
懸垂から腕立てに移行するときに、その場だと地面が土で手がかなり汚れるので、土がなるべくつかないエリアに移動していたのだが、この移動をなるべく早くするようにした。また、最初期はあまりにも暑すぎたので、ある程度日陰まで移動してからスクワットをしていたが、これも辞めた。
そして5回目から、アップの広場1周を辞めた。以前、元サッカー日本代表の丸山桂里奈が、ウォームアップ無しで試合に出て全然動けなかったと話しているのを聞いた。だからかなり入念にウォームアップをしていたけど、冷静に考えて家から数キロ自転車を漕いでるから十分じゃね?と。
少しでも体力をつけようと回を重ねるごとに走るスピードも上げていたが、これが記録更新には良くなかったらしい。自分の場合は
アップのメリット<アップのデメリット(失う体力)
となっていたので潔く辞めたが、これが良かった。
6回目は近くにいたクソガキたちに邪魔されたことがセット数減少の原因。俺に触発されたのか、急に懸垂をし始めて俺がスクワットを終えた後も使ってやがった。当然公園は俺のものではないので、先に腕立てやスクワットをして順番を待つわけだが、完全にこれでペースを乱された。
公園だと、時々こういうことがあるのでお金がある人はジムでやるとか懸垂バーを買って家でやったほうが絶対良い。暑さや寒さにも左右されないしね!
運命の7回目
これまでの反省を活かし、時間は人が少なく涼しい夜。家を出る前にバナナとチョコ一つまみしてエネルギーも補給しておく。いつも通りMARVELベストを流し、20分のタイマーをスタートさせる。
この頃にはフォームも意識できるようになり、純粋な運動強度自体が最初期より上がっているが、5セット程度難なくこなせるようになっていた。ひとまず第一目標の8セットをこなし小休憩。乾いた口と喉を潤しつつ、タイマーを確認するがまだ12分以上時間が残っている。
今までで1番良いペースでこなせている!
そう気持ちは高ぶるが、やはり10セットを超えると懸垂は次第に上がらなくなり、スクワットのペースも落ちてくる。
振り返ってみると最初期は筋肉の疲労よりも心肺機能が早々に限界を迎えていたが、ある時を境にそれが逆転して、心肺よりも筋肉の疲労が先にくるようになっていた。
12セットをこなして、再び小休憩。上がった息を落ち着かせながらタイマーを見るとまだ6分半ほどある。流石に18セットは無理そうだが、15、16セットならなんとかいけるか?
そうして最終目標を16セットに決め、再び懸垂に戻る。本当に体が持ち上がらない。2、3回は連続でできるが、それ以降はジャンプしてなんとかという感じ。腕立ても胸と腕に力が入らない。サクサク出来ていた7セットあたりが遠い昔のように感じられる。
そして息が絶え絶えになりながらスクワットをこなしているときに事件が起きる。ノイキャンのイヤホンを貫通してくるほどの女の笑い声が後ろから聞こえてきた。振り返ると夜の散歩を楽しんでいるカップルだった。その視線は明らかに俺を向いていた。
何を話していたかは聞こえなかったが、大方1人でめっちゃ息上がってるやついるんだけどwwwみたいなことを言ってたんだろう。そこまでは良かった。奴らは〇〇君のほうが凄いよね❤️と言わんばかりに腕立てをしている俺の背後で懸垂やら他の運動器具を使い始めた。
悔しいが確かに、彼氏の方は自分よりもしっかり鍛えられた肉体をしていた。ちゃんとジムに行っている筋肉だ。俺をいちゃつきのだしにしやがって…消えかけの火に特大の燃料が注がれた。
とうに限界を超えていた体を精神だけで無理やり動かす。目の前でいちゃつきやがったカップルへの怒り、ここで根をあげて諦めそうになっていた自分への怒り、そういうものをとにかくCindyにぶつけた。
ラスト2セットは良くも悪くもあのカップルのお陰で追い込めた。そうして、目標にしていた16セットを終え、再び懸垂をこなしていたところでタイマーが終了の時間を知らせた。
しんどすぎてしばらく動けなかった。気づけばあのクソ腹立つカップルは遠くの方へ消えていた。今にも倒れそうな体にムチを打ってなんとか帰路につく。ふと考えてみると最初は8セットしかできていなかったのにたった、1.5ヶ月で倍こなせるようになっていた。
もちろん最初はいろんな無駄があり、コンディションの差もあるから単純に筋力や体力が2倍になったとは言えない。それでも数字として明確に自分の成長が実感できたことが嬉しかった。

Cindy新規へ
20分ひたすらこなすのは本当にしんどい。
ただ、終わった後の達成感とか爽快感は結構良い。
似たトレーニングにHIITがある。20秒全力+10秒休憩のような形式が有名だが、HIITには様々なやり方がある。
Cindyとの大きな違いは、Cindyが「回数」を基準に進めること。個人的には、HIITよりもCindyの方がセット数という明確な数字が出るので、「あと○セットだけやろう」と目標を立てやすかった。そして何より、20分やり切った後の達成感が結構いい。
ただ、CindyよりもHIITのほうが心肺機能的なきつさは段違いに高い。時間が短い分とにかく全力で追い込むというトレーニングなので。Cindyのほうが一気に心肺に負担がかからず、セット数が目に見えて分かるのでモチベーションも上がりやすいのでやりやすいかも。
世の中を見渡すと初めてで18セットできたわwとか21セットできました💪という猛者がどうしても目についてしまうが、気にする必要はない。大概そういう人は元からかなり鍛えているので。
逆に筋肉がめちゃくちゃある人でも体力が先に底をついて、セット数が伸びなかったということもあるのがCindyの面白い所。
最初は8セットで「こんなの無理だろ」と思ったCindyも、1.5ヶ月後には16セットまで来た。27セットのトム・ホランドにはまだまだ遠い。
でも、少なくとも1.5ヶ月前の自分には勝てた。
これを見た人もCindyをやって一緒にスパイダーマンを目指そうぜ❗️
※サムネ画像は以下より引用