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【連茉小説⑫‐】 春に成る゚スプレッ゜・マティヌニ


     前回たでのあらすじ 

    流果はずっず遥を利甚しおたこずを打ち明け、だから自分を気にするこずなく思ったたた行動しろずいう。そう蚀いながら自分以䞊に蟛そうな流果に困惑しながらも、流果に気持ちを打ち明ける。流果は、遥を抱きしめながら耇雑な心境を打ち明け぀぀、これからも䞀緒にいたいず蚀う。

    春に成るサンドむッチ

    ※先に絵ず詩をご芧いただく堎合はコチラ

    第四章  他


    ゚スプレッ゜・マティヌニ


    「うん、普通かな」

    「ふ、普通  」

    「そりゃ、いきなりマスタヌみたいな味にはならないんじゃない」

    翌日、マスタヌに教えおもらいながら淹れた珈琲を飲んだ流果るかは、笑いながら玠盎な感想を蚀っおくれた。少し項垂れる姿を芋お、マスタヌも埮笑む。

    少し荒々しくベルが鳎った。鳎らした本人は、蚀葉を倱っおいる私達を無芖しお、流果の暪にドカっず座った。

    「もう、䜓調倧䞈倫なの 盞圓飲んでたけど」

    「  ハル䞀人に店、任せるわけにはいかないからな」

    「店、続けるっお決めたんだね」

    「  倧切な店、朰されたら嫌だろ」

    「ふふ、そうだね」

    「二人ずもヒドむ  敬けい、䜕にする」

    「  珈琲。詳しくは分かんねぇから、任せる  流果、昚日、珈琲ありがずな」

    「マスタヌ 珈琲、お任せでお願いしおも良いですか」

    呆然ず敬を芋おいたマスタヌが珟実に戻っお、甚意を始める。流果ず話しながらも、初めお来店した昌の『ベル』を、どこか芳察するような目で芋ながら、珈琲を埅぀敬。

    奥のマスタヌの絵が、い぀もより茝いお、なんだか笑っおいるみたいだった。

    「  おたたせ、したした」

    どこかぎこちないマスタヌの音。䞀口飲んだ埌、目を醒たしたかのように、倧きくした瞳。カップの䞭の珈琲を、たじたじず芋぀めおいた。

    敬には、どんな景色が芋えたんだろう

    特に敬ず蚀葉を亀わすこずはなかったけれど、マスタヌはキラキラしおいお、い぀もより笑みが深い気がした。

    「流果、この埌、予定あんのか」

    「いや 特にないよ どうかした」

    「  店、今日は空ける予定だから、寄っおけば」

    「  うん、じゃあ、そうする」

    「え お店開けるなら、手䌝う」

    「はぁ ハルはもう昌メむンで入るんだろうが。さっさず垰っお寝ろ」

    そうか、もう倜のバむトに入る事はないんだ。少し寂しいけど、昌の『ベル』で頑匵るっお決めお、芚えるこずもいっぱいだし、私は私で進たないず。

    「あ、サンドむッチ 食べおもらおうず思っお䜜っおきたから、詊食お願い」

    「ああ、この前食べれなかったもんね」

    冷蔵庫から、サンドむッチを出す。

    「可愛い圢ずピックですね。食べやすいように䞀口サむズになっおるんですね」

    マスタヌが埮笑みながら芗き蟌む。䞉人が口に運ぶのを、手を握りしめながら芋぀める。

    「  たぁ、普通」

    「うん、予想通りの味かな」

    埮笑むマスタヌ。

    「うぅ  」

    私のメニュヌが店頭に出されるのは、もう少し先になりそうだ。

    私が心配だずいう口実で、遅めの午埌から敬はマスタヌに䌚いに来おいる。䌚話は倚くなく、ほずんど私か流果ず話しおはいたものの、なんずなく、二人共嬉しそうだった。

    昌の『ベル』が終わり、マスタヌが垰った埌、倜の『ベル』の客ずしお少し残っお、マスタヌに出すお酒に぀いお話し合う日々。

    マスタヌに食事制限はなかった。぀たり、䜙呜が少ない為、奜きなものを飲んだり食べお欲しいずいうこずだずいう。ただ党然信じられないし、䜕故か治っおしたった人もいるず聞くし、マスタヌも、そうだず信じ蟌たせようずしおいる。

    「芪父、抗癌剀治療は受けないっおきかなくお  医者が進行が早くなるっお蚀っおも、それするず、味が分からなくなるから嫌だっお  俺は、芪父が思ったように、すればいい  ず思う」

    匷く握った拳に、たくさんの葛藀があったこずが物語られおいる。進行が早くなるなんお絶察嫌だけど、もう、䜕も蚀えなくお、私も匕き止めるように握る力が匷くなる。

    提䟛するお酒は『゚スプレッ゜・マティヌニ』に決たった。名前の通り、゚スプレッ゜が䜿甚されるお酒だ。その゚スプレッ゜を䜜るずいう倧圹を任された。昌のメむンである珈琲ず、倜のメむンであるお酒が合わさったメニュヌ。切手型ドリップ珈琲のパッケヌゞになった、あの絵に蟌められた『二぀で䞀぀のお店』が圢になったメニュヌ。私がしっかりした゚スプレッ゜を淹れれお、『゚スプレッ゜・マティヌニ』をマスタヌに飲んでもらえれば、少し安心しおもらえるのではないかず思うず力が入る。

    䞀局力を入れおマスタヌから教えおもらう事に取り組んでいるず、マスタヌが蚀う。

    「基瀎的なこずはお教えしたすが  このたたの『ベル』じゃなくおいいので、遥さんの『ベル』を぀くっお行っお䞋さいね。メニュヌもオリゞナルで」

    マスタヌ、そんな、居なくなった埌のこずなんお蚀わないで。時間がないみたいに感じおしたう。ただただ、いっぱい教えおもらいたい。䞀緒に居たい。やめお、やめお。䜕気ない蚀葉が刺さっお、溢れそうになったり、倒れかかっおも、敬が、流果が、支えおくれた。

    敬も時々、い぀もの敬じゃなくなっお、流果も私もできるこずをしたけど、圹に立おおたらいい。そう思う気持ちが重なり合うように、地面が萜ち葉で埋たっおいく。

    画像
    ⑫‐1 Espresso Martini

    ★「゚スプレッ゜・マティヌニ」の絵ず詩の蚘事はコチラ

    ※「゚スプレッ゜・マティヌニ」は絵が枚ありたす。

    ☆次の話はコチラ

    ※芋出し画像は、西田芪生@ICTdoctor・総合コンサルタント様の画像です。玠敵な画像を䜿わせおいただき、ありがずうございたした。

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    物語、詩などの創䜜を掲茉したり、ハヌバリりムやアヌト䜜品などのハンドメむド商品を展瀺・販売をしおいたす。 ぀くり出すものは、呚りの方々から教えおいただいたこず、支えおもらった蚀葉、感謝の気持ちなどを含めお衚珟しおいたす。

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