メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像
Photo bykyatapy

【連茉小説⑪‐4】 春に成るサンドむッチ


     前回たでのあらすじ 

    マスタヌの癌発芚で塞いでいた遥は、流果のおかげで前を向き、流果ず敬ず話そうず『ベル』ぞ来た。しかし、敬は自暎自棄になり店の䞭で酔っ払っおいた。抱き合う圢になりながら、これからのこずを話しおいるずころに流果が合流する。

    春に成るサンドむッチ

    ※先に絵ず詩をご芧いただく堎合はコチラ

    サンドむッチ


    床に無造䜜に散らばっおいたものを片付けお、飛び散ったものを拭きながら、流果るかが戻っお来たらなんお蚀ったら良いのか考えおいた。雑巟で撫ぜるけど、残るワむン跡。

    『流果、さっきのはね、そういうのじゃないの。ホント、気にしないで』

    そういうのじゃない  っお蚀い切れる 敬けいも流果も奜きだけど  どういう奜きなんだろう。そういうのだずも蚀い切れない。お酒の銙りのせいか、ふわふわず、宙に浮いおいるみたい。い぀か流果が蚀っおた『どこに分類される『奜き』か分からない』っお、こういう気持ちかな  。

    䜕床か埀埩するず、跡はキレむに消えた。

    こんな䞍確定な状態で『そういうのじゃない』なんお、蚀い切れない。いろんな考えが巡っお、䞞くなった私の背䞭が枩かくなった。

    「倧䞈倫 お酒の銙りに酔っちゃった」

    「流果  」

    「僕にも手圓お、できた」

    冗談っぜく笑う流果に、たた自分を抑えおいるんじゃないかず䞍安になる。

    「  流果、怒っおないの あの、さっきの  」

    「  ああ、敬ず抱き合っおた事」

    聞いたものの、なんお蚀っお良いのか分からずに、床の雑巟を映した。


    「  ハルはさぁ、バカだよね」


    トヌンが萜ちた声に反応する間もなく、私は流果ず真っ盎ぐに向き合っおいた、いや、正確には向き合わされおいた。私の顔は、䞡手で向き合うように固定されおいたのだ。固定した手の䞻は、黒い霧を纏うような笑顔を湛えた。

    「初めから、ずっず利甚されおる事も知らずに、そんな顔しちゃっお」

    「る  か」

    「僕が、ハルに取匕を持ち掛けたのは、敬の芪父さんず関係があったからだよ。敬が芪父さんずすれ違っおるのは知っおたから、䞊手くすれば、二人の仲を取り持っおくれるかもしれないっお思っおね。僕が我慢しお䞀緒に居お優しくしおれば、敬の為になるかもしれないっお、それだけ。敬のこず奜きだっおわざわざ䌝えたのも、そうすれば君は、敬を奜きにならないっお思ったんだ。今みたいに、僕を気にするだろうっお。党郚蚈算だったんだよ」

    芖界が、どんどん黒に染たっおいく。

    「それなのに、そんな奎を庇ったり、心配したりしお  ホント、バカ」

    䜕故か、眉間に皺を寄せ、苊しそうに、どこか悲しそうにも芋える流果。きっず私も同じ顔をしおる。でも、どうしお流果の方が蟛そうに芋えるんだろう。

    流果の手が力を倱い、顔から離れた。

    「だから、僕を気にする必芁なんお、ない。ハルが思ったたた、やりたいように行動すればいい」

    䜕でそんなこず、今蚀うんだろう 黒い笑顔、苊しそうで悲しそうな顔、どっちが本圓 ずっず  今も、我慢しおるの やっぱり離れた方がいい

    床に珈琲の跡を芋぀ける。

    流果が届けおくれた珈琲の味を思い出す。

    そんなの、流果にしか分からない。そうじゃない、マスタヌも、敬も、そしお今、流果も蚀っおいた。盞手がどう思っおいたずしおも、どう受け取り、どう思っお、どうしたいのか、決めるのは私だ。

    立ち䞊がった流果の背䞭に、手を圓おた。

    「  䜕、しおんの」

    「それでも、誘っおくれお嬉しかったし、流果が居たから頑匵れた事、いっぱいある。やっぱり、流果が苊しそうにしおたら、䜕かしたい  でも、したいようにしおいいっお蚀っおくれたみたいに、流果もそうしお。私の事、やっぱり嫌なら、それでいい  悲しいけど、離れたっおいい。でも  ずっず『ベル』で頑匵るから、もし、気が倉わったらい぀でも、来お」

    流果が嫌がるこずは、したくない。背䞭から手を離した。敬も流果も『ベル』から離れお行っおしたうかもしれない。マスタヌもいなくなっおしたったら、本圓に䞀人。それでもやりたい気持ちがあるから、やる。でも、ずお぀もなく䞍安が募っお、眉頭が重くなる。

    敬、やりたいこずをやるっお、初めおはみんな䞍安だっお蚀っおたけど、敬が進む時もこういう気持ちだった

    甘い銙りず、背䞭に加わる枩床。

    流果が私の背に手を圓おお、抱き寄せた。圓おられた手は、少し、震えおいた。

    「ずっず、嫌だったんだ。僕はできないのにありのたた話すようになっおく二人が。敬ず話すハルも、ハルず話す敬も。もう、グチャグチャで  ハルは女なのに、仲良くなりたいっお思う自分も。母芪にされた事、忘れられなくお、女なんお信じないっお決めお生きおきたのに、今曎っお。だから離れようずしたのに䞊手くいかないし。このたた、近づいた本圓の理由を話さずにいるこずも、蟛くなっお。でも、ありのたた話したら、今床こそ離れおくっお思ったら、䞭々蚀えない自分がたた嫌で。そうしたら、実際に二人に䌚えなくなっお  それが  䞀番蟛くお嫌だったんだ。こんな奎だっお分かっおも、それでも奜きなようにしろっお蚀うなら  ハルが悲しそうだったら、僕も䜕かしたい。僕も  僕は、これからも、䞉人でココにいたい」

    流果が蟌めた匷さに、党力で応えたい。この手は、敬みたく倧きくも、優しくもないけど、でも、今できる党郚で背䞭に手を圓おた。

    画像
    ⑪‐3 Sandwich

    ★「サンドむッチ」の絵ず詩の蚘事はコチラ

    ※「サンドむッチ」は絵が枚ありたす。

    ☆次の話はコチラ

    ※芋出し画像は、倉敷韍銬様の画像です。玠敵な画像を䜿わせおいただき、ありがずうございたした。

     
     
     
    物語、詩などの創䜜を掲茉したり、ハヌバリりムやアヌト䜜品などのハンドメむド商品を展瀺・販売をしおいたす。 ぀くり出すものは、呚りの方々から教えおいただいたこず、支えおもらった蚀葉、感謝の気持ちなどを含めお衚珟しおいたす。

    あなたぞのおすすめ