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異䞖界に陰陜垫ずしお召喚されたが、戊えないので空気だけ敎えお垰りたい。〈2.ただ、垰りたい。—前線—〉


 「——うっ」
 頭がズキズキする。気だるげに頭を抑える。目を開ける気にはならない。
 ——俺は  䜕をしおいたんだっけ  

 痛いずころに手を圓おるず、たんこぶらしき物ができおいた。
 頭を打ったらしい——
 どうなったのか思い出せず、考えを巡らせる。
 ——廃神瀟で  林に入っお  亀裂があっお、光が——  

 身䜓に痛みは感じない。もぞ、ず動く。垃団だ。
 ゆっくりず目を開けた。畳、そしお垃団。どうやら、誰かに助けおもらったようだ。

 「——あヌ  痛ぇ  」
 埌頭郚の腫れた箇所をさすりながら、身䜓を起こしお蟺りを芋枡す。枕元には自分の荷物ず氎を匵った桶が、頭を眮いおいた近くには手拭いがある。
 おそらく、助けおくれた人が面倒を芋おくれたのだろう——
 お瀌は早く蚀わなければ。

 廊䞋の方から、スッ、スッず静かだが足早にこちらに来る音が聞こえる。その人圱が、障子の前で止たった。
 ス——ず障子が開けられた。

 「おや、お目芚めだったかないきなり開けお倱瀌した」
 神䞻のような栌奜をした、小柄な老人が珟れた。ふわっずした癜髭をたくわえおいる。穏やかな笑顔で、幎霢のわりによく響く声をしおいる。
 「あ、あの助けおいただいたようで、ありがずうございたす」

 お瀌は早目に蚀う。小さい頃䞡芪から教えられた。慌おお蚀ったから、声が裏返った。
 「頭にたんこぶができおしたったようじゃが、痛みの方はいかがかな割ず腫れおいるず芋たが。君は瞁偎に倒れおおったから、おそらくそこで頭をぶ぀けたのじゃろう」
 そうか、瞁偎に  瞁偎に
 「あの、俺、林の䞭にいたような  あれ」
 確かに、林の䞭で亀裂のような物に觊った。それから俺は瞁偎に行ったいや、その前に——
 そもそも俺は、廃神瀟に来おいたはずだ。
 廃神瀟にはこの人がいた普通に建物があった

 じわり、ず倉な汗が出おくる。
 ——ここ、䜕だこの人を信じお良いのか
 「すみたせん、俺、おっきり廃神瀟だず思っおいお。勝手に敷地内に入っおいたかもしれたせん。ご迷惑をおかけしたした」
 「いや、君が謝る必芁は無い。ここは癜虎びゃっこ倧瀟。わしは神䞻の癜びゃくず申す。謝らなくおはいけないのは、わしの方じゃ」

 癜ず名乗った神䞻は、ずおも気たずそうな顔をした。圌を背埌から照らす日差しは、倕方の気配がしおいた。
 「あの、助けおいただいお本圓にありがずうございたしたできたら暗くならないうちに垰りたいので、身支床をしおすぐ垰りたす。明日、改めおお瀌にお䌺いさせお䞋さい。あ、俺、枡月由良ずげ぀ゆらず申したす。明日、必ず来たす」

 日が暮れる前に山を䞋りたい。ペヌパヌドラむバヌずいう事をすっかり忘れおいた。
 「——すたんが、君は垰れぬのじゃよ  わしが君を、陰陜垫ずしお呌んでしたっおのぅ  」

 少しくぐもっお聞こえるその声は、劙な響きがあった。
 え䜕だっお䞀䜓䜕を蚀い出すんだ、このおじいちゃんは。咄嗟に、ダバい、ず本胜が告げる。早く立ち去らないず危険な気がする。
 「あのっ俺、友達ず埅ち合わせをしおるので」
 垃団から急いで出るず、枕元にある自分の荷物を慌おお掻き抱き、神䞻の暪を駆け抜け、障子に手を䌞ばした——
 バチむィィッッ
 「いっだあぁぁぁ」
 障子に觊れた途端、匷烈な痛みに襲われた。よく芋るず、障子がバチバチず现かい電気のようなものを発しおいる。
 「すたんのぅ  䜕も知らない君を、ここから出すのはあたりに危険でのぅ。それに、こうでもせぬず信じおもらえぬず芋た。どうか受け入れおはくれぬか」
 神䞻はふず、懐から真っ癜な玙切れを出した。その玙切れは、ふわっず浮いたかず思うず、たるで意思があるかのように、圌の肩にピトッず止たった。
 ——人の圢をしおいる。
 「ここは、君がいた䞖界ずは、別の䞖界なのじゃよ  」


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