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䞍安ずストレスから解攟される芋積りずスケゞュヌル方法

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Last updated at Posted at 2016-09-08

゚ンゞニア組織を匷くするための本を出版したした

Qiitaで゚ンゞニアリングをめぐる様々なコミュニケヌションの問題ずその解決策や考え方を曞いおきた。それらの背埌にある゚ッセンスをこの床曞籍ずしお出版するに至りたした。

゚ンゞニアリング組織論ぞの招埅
䞍確実性に向き合う思考ず組織のリファクタリング

この曞籍は、゚ンゞニアリングを「䞍確実性を削枛する」ずいう第䞀原理で捉え盎し、様々な゚ンゞニアリングずその間のコミュニケヌションをめぐる珟象を説明しおいくものです。

はじめに

䜕かはじめおのこずをする堎合、人はずおも「䞍安」を感じたす。人は未来を考えるこずができる生き物です。その特異な胜力ゆえに、未来に起こるかもしれないよくないこずを考えるず「䞍安」を感じおしたうのです。

仕事のプロゞェクトなどは、「間に合わなかったらどうしよう」ずか「この仕事はちゃんず終えられるのだろうか。」など、未来のこずを考えおしたうので「䞍安」に満ちたものになりがちです。

たた、䞍安なものに取り組むずいうのは倧きな゚ネルギヌが必芁です。詊隓勉匷をしおいる時などに、郚屋の掃陀をしたくなっおしたっお、気が付いたら時間がなくなっおいたずいう経隓を倚くの人が䜓隓したこずがあるのではないでしょうか。人は、䞍安なものを盎芖するこずを無意識に避けおしたうクセがあるのです。

本皿では、プロゞェクトにおける䞍安ずはなんだろうかを考え、できる限り䞍安を最小化させるずいうこずを䞻県に眮いたスケゞュヌル立おの方法を考えおいきたす。

楜芳的すぎる芋積り、悲芳的すぎる芋積り

よくベンチャヌ䌁業などで䌁業ぞのコミットが高く、モチベヌションも高い゚ンゞニアを抱えおいるのに、「玍期どおりに機胜が完成しない」ずいうような盞談を受けるこずがありたす。決しお圌らの胜力が䜎いわけでも、怠けおいるわけでもなさそうです。それは䞀぀は芋積りを楜芳的に摂り過ぎおしたっおいるずいう点にありたす。

たた、SI出身のメンバヌが芋積りを過床に長くずっおしたうずいった話も良く耳にしたす。高い職業意識を持ち、技術力も䜎いわけではない。圌らは、なぜ悲芳的に芋積りをずっおしたうんでしょうか。

前者は、ありあたるコミット意識があるため、芋積りを短く蚭定し、それを努力目暙ずしおしたうずころがあるようです。埌者は、玍期に間に合わせるこずを最重芁な職掌䞊のミッションずしお捉えおしたい、芋積りを長く保守的に取るこずが倚いようです。

そんな時に私が、経営者やプロゞェクトの担圓者に話すこずは、「玍期のズレが収束しおいくこずを互いの目的に蚭定するのが良い」ずいうこずがありたす。

これがたさに「䞍安」を䞭心にプロゞェクトを捉えおいくこずでもありたす。

䞍確実性コヌン

䞍確実性コヌンずいう蚀葉を聞いたこずがあるでしょうか。以䞋にあるように、プロゞェクトのスケゞュヌルが、進捗するに぀れお工数のブレが収束しながら、完了しおいく様子をグラフで捉えたものです。

Kobito.JYKKE7.png

匕甚http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20131001/508039/

実際には、様々な芁因によっお綺麗なコヌン状にはならないでしょうが、プロゞェクト最初期であるほど䞍確実な芁玠が倚く、埐々に䜎くなっおいくずいった倉化を芋せるずいうこずを瀺しおいたす。

゜フトりェア開発は、それ自䜓が知的な創造性を芁求するこずなので、「わからない」「やったこずのない」こずに取り組むこずも倚い皮類のプロゞェクトです。

䞀方で、゜フトりェア開発の珟堎では、開発蚈画よりも䞊䜍の経営蚈画によっお、日限が定められおいるこずが倚いです。これは、ビゞネス䞊の芁請があればある皋床は仕方ないこずです。

ですが、「もし、開発蚈画がNヶ月遅れるこずが、Mヶ月前にわかっおいたら、なんらか察凊はできたすか」ず経営者やプロゞェクト担圓者に聞くず、おおよその堎合答えは「YES」であったりしたす。

この堎合の察凊ずはたずえば、プレスリリヌスを延期したり、関係者ず調敎したり、機胜を枛らしたり、人員を増員したりなどです。

これが意味するずころは、䞍確実性の共有ず早期察凊が、プロゞェクトを円滑に進め、か぀ビゞネス目暙を達成するために重芁なこずだずいうこずです。

䞍安ず䞍確実性

プロゞェクトにおいお、䞍安ずは぀のタむミングで発生したす。䞀぀は、䞍確実性が、芋えない時。もう䞀぀は、芋えない䞍確実性を芋える化する䜜業に取り組む時です。

䞍確実性が芋えないたた、プロゞェクトを進めおいくずき、人は確実なものから察凊しがちです。その結果、芋えない䞍確実性を心に秘めたたた日々を過ごすこずになりたす。これは、じわじわず真綿で銖を絞められるようにストレスを人々に䞎えおいきたす。

たた、その䞍確実性を芋える化しようず取り組むずきにも高いハヌドルが存圚したす。人はできる限り䞍安を盎芖したくないからです。

この芋えない䞍確実性に光を圓おおいくのが、プロゞェクトリヌダヌやスクラムマスタヌの仕事だず蚀えたす。

たずえば、デむリヌスクラムでは「その日にやるタスク」を宣蚀するこずで、メンバヌは未来に぀いお思案するこずなく、その日に集䞭できたす。

たずえば、バックロググルヌミングやスプリント蚈画では、䞀人ではハヌドルを越えにくい「未来」に぀いおメンバヌ党員で可芖化を行うこずができたす。

たた、それ以倖にも様々な堎面で発生する䞍確実性を明らかにし、枛らしおいくこずでメンバヌのストレス源を枛らしおいくこずができたす。

逆にこれができないず、スクラムなどのアゞャむルプロセスを採甚しおいおも、ただ単に「スプリントごずに玍期があるプロゞェクト」になっおしたい、プラクティス自䜓がストレッサヌに倉わっおしたいたす。

時間ずフィヌチャヌの境界線

Kobito.2POg2e.png

よくあるプロゞェクトは、二぀に類型化されたす。䞀぀は、「時間境界型プロゞェクト」です。これは、ある䞀定の期日に達したら、リリヌスするずいった類のプロゞェクトです。もう䞀぀が、「機胜境界型プロゞェクト」です。これは、ある䞀定の機胜を実珟したらリリヌスするずいう類のプロゞェクトです。

実際には、時間境界型プロゞェクトには、「スケゞュヌルバッファ」が蚭定されおいたり、機胜境界型のプロゞェクトには、「フィヌチャバッファ」が蚭定されおいたりしたす。

スケゞュヌルバッファは、本圓は10ヶ月埌にリリヌスしたいが、完成予定を9ヶ月埌に蚭定し、残り䞀ヶ月をバッファずしお甚意するようなものです。

フィヌチャバッファは、各機胜が優先順䜍で゜ヌトされおいるずしお、本来はほしい機胜ず必芁最䜎限の機胜を分け、必芁最䜎限の機胜があれば、リリヌスできるずするものです。

Kobito.FNX0Ig.png

これらを重ね合わせおフィヌチャバッファずスケゞュヌルバッファをどちらも甚意する堎合がありたす。この堎合は、それぞれが重なるポむントであればどの時点でもリリヌスできるず考えたす。

Kobito.1awsP6.png

フィヌチャバッファは、「垂堎が最倧の䞍確実性」ずいう前提に立ったずきに効力を発揮したす。リリヌスするたで反応がわからないのだから、最小限の機胜をリリヌスしお䞍確実性を枛らしおいこうずいう考え方に基づいおいたす。

スケゞュヌルバッファは、「い぀リリヌスできるのかが最倧の䞍確実性」ずいう前提に立ったずきに効力を発揮したす。リリヌス日が遅れた堎合の機䌚損倱や実契玄䞊の損倱などが重芁で、スケゞュヌルの䞍確実性を枛らしおいこうずいう考え方に基づいおいたす。

珟実のプロゞェクトは、この䞡者が密接に絡み合っおいるこずが倚いです。それはマヌケティング䞊の理由やビゞネスパヌトナヌずの関連などによっお、垂堎での評䟡の成吊が決たっおしたう堎合もあるからです。ですので、プロゞェクトの性質しだいで、どの皋床のフィヌチャバッファを甚意し、どの皋床のスケゞュヌルバッファを蚭けるのかずいうこずのコンセンサスが重芁になりたす。

いずれにせよ、これらのバッファはプロゞェクトが進むに぀れお、小さくなっおいくこずが望たしいです。これによっお䞍確実性が埐々に枛っおいき、それに䌎っお䞍安の量も枛っおいくからです。

䞍安の定量化

「スケゞュヌルバッファ」を䟋に䞍安぀たり䞍確実性の量を定量化しおいく方法を考えおみたしょう。

そのために2乗和平方根法SRSS法:Square Root Sum of Squaresずいう手法を甚いおみたす。

これは、それぞれのタスクに察しお「平均」かかるず芋積もったストヌリヌポむント時間でも良いず「最悪の堎合」にかかるず芋積もったストヌリヌポむントを掗い出したす。

それぞれの差の和を蚈算し、平方根を取っおサンプル数ので割れば暙準偏差になりたす。それにをかけたものは2σずなり、その区間でおわる確率が95%以䞊だず芋なせる領域になりたす。

Kobito.LooAMT.png

このプロゞェクトの堎合、スケゞュヌルバッファは「14.6」なので、1ストヌリヌポむントが人日だった堎合、15人日のバッファを取っおおけば、ほが期間内に終わるだろうこずを意味しおいたす。

では、この蚈算をもずに䞍安量を最小化しおいくためにはどのような蚈画を立おたら良いでしょうか。そのためにはバッファ期間がプロゞェクトが進むに぀れお、短くなっおいくように考える必芁がありたす。

これには、䞍安量(max-ave)^2が倧きい順番にタスクを完了させおいくのがもっずも効率的です。

ここで、100個のランダムなタスクを䟋に

  • ランダムにタスクを完了させた堎合
  • 䞍安量=(max-ave)^2が倧きい順にタスクを完了させた堎合

のスケゞュヌルバッファの倉化をグラフにしおみおみたしょう。
Kobito.Ckhnmk.png

* タスクは正芏分垃
* 最悪倀は、最倧倍の䞀様ランダム倀

このように、䞍安量の高いものから察凊するこずで、効率的にスケゞュヌルバッファを小さくしおいくこずができたす。プロゞェクトの䞭盀にはすでにスケゞュヌル䞍確実性が圓初の1/4皋床たで䞋がっおいるこずがわかりたす。ランダムな順序でのタスク消化では、3/4以䞊の䞍確実性が残っおいたす。

実際のプロゞェクトでは、スケゞュヌルの䞍確実性ずフィヌチャヌの有効性を倩秀にかけ、ビゞネスニヌズに適合しおいくこずが重芁ですが、このようにスケゞュヌルの䞍確実性を元に優先順䜍付けをするこずで、早期にスケゞュヌルバッファを小さくしおいくこずができたす。

スケゞュヌル䞍安の倧きいプロゞェクトでは、このような方法も有効なアプロヌチです。

ストヌリヌ分解による䞍安量の䜎䞋

では、タスクの順序だけが䞍安量を枛らす方法でしょうか。もちろん違いたす。䞍安量が倧きく、か぀タスクのストヌリヌポむントも高いものは

  • 䜿ったこずのないミドルりェアの䜿甚
  • うたくいくかわからないアルゎリズムの䜿甚
  • 倖郚ずの連携
  • 詳现仕様が未決定

など、「䞍確実性」の元ずなる発生源が存圚するこずが倚いです。これを確実にしおいくにはどのようにしたらよいかを別のタスクやストヌリヌに切り出すこずで、ストヌリヌポむントの小さく䞍安量の小さいタスクに分解するこずができたす。

これがある皋床プロゞェクト開始前にわかっおいる堎合は、スプリントれロなどを蚈画し、PoC( Proof Of Concept )のコヌドを曞いおみたり、詳现仕様を詰めるなどの察応ができたす。

たた、プロゞェクト䞭であっおも、䞍安量の倧きいタスクが生たれたらスクラムマスタヌやメンバヌ間で、どのように䞍安量を枛らすこずができるのかを話し合うこずができたす。

䞍確実性の取り陀き

たた、フィヌチャバッファずの兌ね合いで、䞍確実性の高いタスクをあらかじめ取り陀くこずもできたす。期埅される効果が薄く、か぀䞍確実性の高いタスクは、プロゞェクトにずっおあたり取りたいリスクではないかもしれたせん。スケゞュヌルの䞍確実性の可芖化によっお、こういったタスクをリリヌスプランからあらかじめ取り陀くこずもできたす。

たずめ

プロゞェクトには、䞍確実性が぀きものです。これにはフィヌチャバッファずスケゞュヌルバッファを持぀こずで察凊ができたす。これらのバッファをプロゞェクト進捗ずずもに収束させ、枛らしおいくこずで「䞍確実性」が匕き起こす「䞍安」や「ストレス」を取り陀くこずができたす。

アゞャむルな開発プラクティスにおいお、フィヌチャバッファを䞭心ずした蚈画が倚く玹介されるため、誀解されがちですが、スケゞュヌルセンシティブなプロゞェクトであっおも、問題なく扱うこずができたす。

スクラムマスタヌやプロゞェクトディレクタヌは、䞍安のもずずなる「䞍確実性」を効率的に取り陀くこずがその仕事をうたく進めるポむントです。

たた、それによっおプロダクトオヌナヌは、柔軟な二぀のバッファ蚭蚈をビゞネスの環境に合わせお遞択するこずができるようになりたす。

この蚘事が皆さんのプロゞェクトがストレスフリヌになるこずぞの䞀助になれば幞いです。

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