
20050527 人間の冬眠
亀は冬眠すると冬眠前の記憶がなくなってしまうのではないか。亀の仕草を見ているとそう思えてきた。
人間の脳の記憶のしくみはどのように考えられているか。記憶とは何か記憶物質が脳細胞に蓄えられることだろうか。何らかの作用によって脳細胞の状態が変化してそれが維持されれば記憶が残ると言うことになるだろう。この脳細胞の状態の変化は一度起こったらずっとそのままだろうか。そうだとすると健忘症や度忘れということはなかなか発生しないような気がする。ということは何かのきっかけで元の状態に戻ってしまうこともあるだろう。
亀の記憶のしくみはどうなっているのだろう。基本的に人間と同じだろう。亀は冬眠中、代謝が極端に低下する。代謝が殆どないので呼吸も殆どしなくても良い。従って水中で何ヶ月も皮膚呼吸だけで生きていける。脳細胞の代謝も同じように低下しているだろう。代謝がなければ記憶状態の脳細胞が元に戻ってしまうかもしれない。だから冬眠すると主人の姿を忘れてしまうのだろう。
SFなどで人間を長い間冬眠させるというのがある。数十時間程度の短い期間なら記憶した脳細胞が元に戻らないだろうから問題ないが、それ以上の期間になると亀と同じように記憶が白紙になってしまうことはないだろうか。
難病を将来の医学で治すために冬眠をするということが考えられている。人間の冬眠が可能になったとしても亀のように記憶が白紙になってしまったら、その人の人格が消失したのと同じである。しかも記憶が一切ないのだから冬眠から覚めた直後は本能で動き回る赤ん坊である。小便や大便は垂れ流す、言葉は喋れない。一から教育し直して何年かして普通の大人と同じ様に行動できるようになっても冬眠前の記憶が甦るわけではない。これで周りは納得できるのだろうか。本人は記憶がないのだから納得も何もない。
この方法が適用できるのは、幼児期だけかもしれない。幼児期の記憶はそれほど多くないし、大人になったら殆ど残らない場合も多いので、問題はないだろう。
*1 20050526 亀の記憶
*2 20020425 記憶の移植
*3 記憶
*4 20000407 亀の冬眠
*5 Austin Powers - Official Web Site
*6 F.E.R.C Research Data - 2001/02/11