
ノベルティを憎めない
可愛い紙皿を買った。
洗えないらしい。
紙だから、そりゃそうか。
お土産だったら、思い出がついてくる。
プレゼントだったら、気持ちがついてくる。
この紙皿は、見つけたとき、ただわくわくしただけ。
いらないのに、無料でもらえると聞いたら、とりあえず受け取ってしまう。
あのノベルティと一緒だ。
家に帰ると、ノベルティたちがごろごろしている。
埃でむせながら、新入りを見つけては、
「こりないねぇ」と、茶化してくる。
家賃すら払わないのに、次々と居座ってくる。
捨ててしまえばいいのに。
隅っこに座る彼らを見ると、
触れたくなる。
私は今日も、家事すらしないノベルティたちに
「いってきます」と言う。
そしてまた、新しいこを連れて、
「ただいま」と言う。
役に立たないものが増えるたび、
夕焼けから、目を逸らさなくなっていく。