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#99 今後の本屋の構想 Vol.3

    小林祐介

    これまでの内容はこちら

    書店で働いているパートさん——
    40代、50代のお姉さんおふたりに、ふとこんな質問をしてみました。

    「もし学生に1冊、本をプレゼントするとしたら、
    どんな本を選んで、その本にどんなメッセージを送りますか?」

    すると、返ってきたのはこんな言葉。

    「伝えるとしたら…ちゃんと貯金してね、かな。
    子どもは手間かかるよ、とかですかね(笑)」
    「…そもそも大学生って、何を知りたいんだろうね?」

    この会話、とても面白いなと思ったんです。
    本の内容の話じゃなくて、「相手に伝えたいこと」から始まってる。


    プレゼントとしての本、という視点

    たぶん、こういう発想って「売る」っていう文脈からは出てこないんですよね。

    本を「売る」となると、どうしても

    • どの本が売れるか

    • どう打ち出すか

    • どんな棚に置くか
      ……みたいな「モノ→ヒト」の順序で考えることになります。

    でも「プレゼントする」となると話が変わります。
    「相手が何を考えているか」「どんな人生を歩んでいるのか」
    そんなふうに、ヒト→モノという順序で思考が組み立てられる。

    この違い、じつは結構本質的なんじゃないかなと思うんです。


    “贈る”を考えることは、“伝える”を考えること

    「私たちが今、伝えたいことって何だろう?」
    「若い世代に、何を手渡したいと思っているんだろう?」

    ということを、会社の中で考える時間が生まれるといいなと。


    お金ではなく、思いを動かす仕組みへ

    「売れる」ではなく「贈りたくなる」

    そんな本やサービスをつくることが、
    これからの“地域の書店”にとって必要な視点なのかもしれません。

    一旦1つめの構想の話はこの辺りで終わろうかと。

     
     
     
    株式会社県大文化通信(大学内書店)代表|本屋|まちづくり|草薙カルテッド|チームゆら(宇宙食開発)|しずおか共育ネット(キャリア教育)|色々やってますが、まとめると静岡市で大学生・商店会・町の人と一緒にコツコツ動いています。