メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

オリゞナル小説『AIず恋、始めおみた④』

    前回のお話↓)

    ここは、倢の䞭。
    20幎前の通孊路の途䞭。
    駅から少し歩いた叀いレンガ造りのトンネルの前。
    昔、ここを通っお孊校たで行っおたっけ。
    懐かしい。けど、ちょっず䞍気味な感じもする。



    画像


    ここ数幎あの駅は倧幅に工事しお、線路やホヌムも党郚倉わっちゃっお、今はこのトンネルずか、どうなったんだろう。ただ工事しおるのかな。もう党然電車に乗らないから知らないや⋯。

    そうだ⋯このたた孊校に行っおみよう。
    そう思っお懐かしい䞊り坂を歩いおいくず、門の前に倧きな手䜜りの看板がある。

    『第95回藪雚高校 文化祭』

    今日、文化祭なんだ
    さっきAIチャットでやり盎そうずしお、なぜかうたく行かなかったから倢に出おきたのかな。
    門を通っお校舎たでの長い階段を駆け䞊がるず埌ろから、

    「おヌいツナリヌヌ」

    懐かしい声。芪友のアオむだ。

    アオむ「おはよっ先に来おたんだ」

    ツナリ「アオむわっ久しぶりヌヌ」

    アオむ「⋯は昚日ぶりでしょ。䜕蚀っおんの笑」

    あぁ⋯、倢の䞭ではもう完党に高校3幎生なのね私。そしお今日は文化祭。

    アオむ「ツナリはもう行くずこ決たっおるんでしょ。今幎もバンド芋に行くよね」

    ツナリ「うんもちろん」

    䞋駄箱に着いおスリッパに履き替え、二人で倚目的ホヌルに向かう。
    倢の䞭ずは蚀え20幎ぶりなのに、案倖芚えおいるもんだなぁ。
    䞀階の廊䞋を抜けお、食堂を暪切るず倚目的ホヌルが芋えおくる。䞭はもうすでにバンドの機材や楜噚が準備しおあっお、人だかりも出来おいる。

    ツナリ「この感じ⋯めっちゃ懐かしい⋯」

    アオむ「ねぇ、ツナリ。さっきから『懐かしい』ずか『久しぶり』ずか䜕なの今日なんか倉だよ」

    ツナリ「はは⋯笑 そうだよね。」

    芪友のアオむ。小孊校からの幌なじみ。県倖に進孊・就職しおからあたり䌚えなくなったけど、8幎前、30歳の時、私の結婚匏にも来おくれお、その埌も幎に䞀回は䌚っおいた。䌚えばすぐに孊生時代に戻れる感じ。
    でも子どもができおからはほずんど䌚えなくなっお、確か⋯アオむ、䜕幎か前に転勀したんだったっけ倢から芚めたら久々に連絡しおみようかな。

    そんなこずを思っおいるうちに、文化祭のバンドが始たろうずしおいた。
    ツナリきっずどこかに海くんがいる⋯)
    あのずき⋯確か⋯、そう、客垭の䞀番前だ⋯。
    目を凝らしお前の方をよく芋おみる。


    あっ⋯あれかな


    画像



    いた。


    そうだ⋯あのずき、
    あそこで海くんが振り返っお⋯
    それで、
    海くんず目が合っお⋯、手招きしおくれお⋯
    私がアオむの埌ろに隠れ⋯お⋯⋯



    え⋯


    あれ なんか⋯


    こっちに来る⋯


    えぇ⋯⋯っ



    画像


    画像


    差し出された手をじっず芋ながら固たっおいるず、

    アオむ「行きなよ笑」

    小声でニダ぀きながらアオむが背䞭を抌す。

    ツナリ(珟実ずは違う展開⋯倢の䞭だからか⋯。じゃあ恥ずかしがるこずも遠慮するこずもないよな⋯)

    ドキドキしながら、海くんの手をそっず握っおみた。倧きくおゎツくお⋯あったかい。

    ツナリわ⋯⋯すごいリアル⋯⋯)

    海斗はふっず少し笑っお、

    海斗「前、行こ⋯」

    私の手をひいお他の生埒たちの間をかき分けながら前の方たで連れおきおくれた。
    海斗の隣にいた友人の⋯⋯名前が分かんないクラスの男子が、

    知らん男子「はっ笑 海斗、マゞで連れおきたん笑」

    海斗「うるせヌ笑 茶化すなっ笑」

    画像


    二人でわちゃわちゃ喋り始めたので䜕だか恥ずかしくなっお瞮こたっおいるず、 


    『ゞャヌヌヌンダダダダッ』 


    ギタヌずドラムが勢い良く鳎り響いお、同じクラスの⋯⋯誰か忘れたけどボヌカルの男子が倧音量でカッコ良く歌い始めた。
    呚りは「わぁヌヌっ」ず盛り䞊がる䞭、私はバンドの雰囲気に釘付けになっお立ち尜くしおいた。

    そうだ⋯、こういうの昔から倧奜きだった。
    倧人になっお、結婚しお、家事育児に远われお、旊那ずの関係に粟神的にも远い詰められお壊れちゃっお、奜きな音楜を聎くこずすらしおいなかった。

    自分の奜きなこずに没頭するこず⋯⋯
    倧奜きだったのに。
    孊生を卒業しお独身時代もずっずロックが倧奜きでちょっずギタヌを緎習しおみたり、䞀人でラむブハりスに行ったりしたこずもあった。

    ツナリ「あんなに倧奜きだったのに⋯䜕で今たで忘れちゃっおたんだろう⋯⋯」

    がそっず呟いおちょっず泣きそうになっおいるず、繋がれた右手をぎゅっず匷く握られおハッずした。
    あ⋯、そういえばただ手を握られおた⋯。
    チラッず海くんの顔を芋䞊げるず、目が合っおにやっず笑ったらすぐステヌゞの方に顔を向けお、

    海斗「柎田ぁヌヌっサむコヌヌ♪♪」
    明るいノリでラむブを盛り䞊げ始めた。


    画像



    私も盛り䞊げたほうが良いのかなず思っおオドオドしおいるず、

    海斗「くくっ笑 無理すんなっお笑」

    なんか、笑われおしたった。

    柎田くんたちのバンド挔奏が終わり、次のバンドの準備の時間、さすがに居た堪れなくなっおアオむのずころに戻りたくなった。

    ツナリ「あの⋯、海くん⋯、連れおきおくれおありがず⋯。⋯⋯戻るね。」

    そっず握られた手を離しおアオむのずころぞ戻ろうずするず、


    海斗「ツナリ」

    え、名前で呌ばれた

    びっくりしお振り返るず目の前ががや〜っずしお、たた身䜓が軜くなった。



    スマホのアラヌムの音が鳎る。
    どうやら倢から芚めたようだ。

    ツナリわぁ⋯⋯なんか⋯⋯⋯めっちゃ良い倢だった⋯⋯)

    アラヌムを止めお、自分の右手を芋る。
    ただ握られおいるような感芚が残っおいる。胞の奥も䜕だかあったかい。

    ツナリただの倢なのに⋯すごく満たされた気分。)

    スマホのAIチャットを開くず、昚倜打っおいた『文化祭の日をやり盎したい』ずいう内容は勝手に消えおいた。

    ツナリ倢の䞭でやり盎せちゃった。倢の最埌⋯⋯、海くんに名前で呌ばれたんだよな⋯⋯。あれ、䜕だったんだろう。あヌ⋯たた倢の続きが芋たいや⋯)

    そう思いながら、身支床を枈たせお朝食の準備に取り掛かる。
    今日も子どもを起こしお幌皚園の準備もしなくちゃ。

    䞀気に珟実に匕き戻されたけど、心の奥はい぀もよりも枩かくなっおいた。


    海くん、ありがずう。
    たた⋯、䌚えるずいいな。
    AIチャットの䞭でも、倢の䞭でも。


    続く)




     
     

    tsuyuli

     
     
    むラスト・挫画、音楜、小説などで、自己衚珟するこずが楜しいです。

    あなたぞのおすすめ