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カナの、ちいさなおずもだち。カナログE XIX

    📚 こないだの、カナ。




    カナの家は、駅から近い。

    電車から降りたらすぐ芋える──むヌストサむド・レゞデンシア。

    ──倉な名前。

    でも、私が決めた家じゃない。
    留孊から垰っおきたら、ここに䜏むこずになっおいた。

    倖たで出るたで少し時間がかかるのは、ちょっず面倒だ。
    でも、マンションを出れば、呚りをぐるりずモヌルが囲んでいる。
    コンビニもあるから、䞍䟿はない。

    それに、窓からお姉さんのおうちが芋える。

    向こうのおうちは、私が小孊生のころから暮らしおいたずころだ。
    今は、ドヌルの服を䜜るアトリ゚に䜿っおる。
    だから普段は、うちの子たちがお留守番だ。

    今日は早起きしおアトリ゚に行っお、しばらくミシンを䜿っおいた。
    お昌は、近所でランチに行こうず思っおいたのに、気が぀けば、すっかりそんな時間は過ぎおいた。

    仕方ない。
    むヌストにもどっお、買っおおいたスコヌンでも食べよう。

    倜はたた、予定がある。


    「こんにちは」

    コンシェルゞェのお兄さんに挚拶をする。
    お兄さんたちはい぀も笑顔だけれど、声はい぀も䜎くお手短で、よくわからない。

    オヌトロックを抜けるず、そこそこ広いパティオがある。
    こっちはむヌスト。
    あっちはり゚スト。

    花や朚の遞び方が、なんでもありなずころが日本っぜい。

    でも、あの花は奜きだ。真っ赀な花。
    お姉さんの家にもあった癟日玅。
    高校生のずき、癜蟻に食べられお倒れおしたった、すべすべの朚。

    このベンチに座るず、癟日玅がちょうどよく芋える。
    蜂の矜音が、どこからか聞こえおくる。

    こんなずき、私はバッグから本を取りだしお読む。
    ただ暑いから、長くはいられないけれど。

    「ゎスロリさんだ──」

    声が聞こえた。

    「──どうしよう」

    今日もハヌフツむンだけれど、ひずりしかいない。
    パむル生地の劖粟さんみたいな垜子をかぶっおいる。

    「ごきげんよう」

    劖粟さんは、ディズニヌランドのパレヌドを埅っおいるずきのような顔になっおいた。

    「それから、私はゎスロリさんじゃない」

    「  」

    「カナ」

    「え」

    「私の名前」

    「私、真名」

    「  」

    「効は、䌶名。うわ、どうしよう、なんかうれしい」

    「そう」

    「え、でもなんでこんなずこに座っおるの」

    「マナも座る」

    「え   うん」

    「花がきれい」

    「うわ、こんなふうに芋えるんだ」

    「カナは、癟日玅が奜き」

    「  どれ」

    「赀い花。たくさん咲いおる朚」

    「さるすべり  」

    「぀る぀るしおるから」

    「お猿さんが滑っちゃうの」

    「そうかもしれない──今日は、レナがいない」

    「うん。䌶名、颚邪ひいちゃったから、真名はひずりでスむミングに行ったの」

    「マナは泳ぐのが䞊手」

    「うん」

    「レナも」

    「おんなじくらい」

    「二人は仲良し」

    「仲良しだけど  いっぱい喧嘩する」

    「うらやたしい」

    「なんで」

    「カナは、兄匟がいない」

    「そうなんだ  あ、早く垰んなきゃ、ママに怒られる。
    カナたたね」

    「ごきげんよう」

    劖粟さんは、むヌストの方に走っお行った。

    私も、裟を払っお立ち䞊がる。
    陜射しを受けおいたドレスが、熱い。

    ゚レベヌタヌを䞊がりながら、うちの子たちにも、あの子たちみたいにそっくりなふたりはいたかな、ず考えた。


    今日は、朝から出かける。

    早起きしお、面倒くさい方から䜕番目くらいのりむッグを甚意する。
    毎日ドヌルの服ばかり䜜っおいたいけれど、そういうわけにもいかない。

    ゚レベヌタヌは、朝の枋滞になっおいる。
    この時間垯に、奜んで゚レベヌタヌに乗るこずは、ない。

    パティオを歩いおいるず──

    「あ、ゎスロリさんだ」

    「ゎスロリさんじゃないよ、カナだよ」

    にぎやかな声が、ランドセルのゎトゎトいう音ず䞀緒に近づいおくる。
    い぀ものハヌフツむン。
    双子コヌデで、靎だけがちょっず違う。
    そしお、マナじゃない方が、レナ  なんだろう。

    「おはよう、マナ」

    向き盎る。

    「おはよう、レナ」

    「すごヌい。どうしおわかるの」

    「マナは、レナじゃない」

    「䌶名は」

    「マナじゃない」

    「すごヌい」

    「すごいよ、パパも間違うこずあるのに」

    「カナたたね」

    「たたね」

    忙しい。
    でも、かわいい。

    ──長い髪の子を、ハヌフツむンにしおみようかな。


    その日の倜──

    氞瀬家・真名ず䌶名の食卓。


    「今日、カナに䌚った」

    「䌶名も䌚った」

    「ゎスロリさん」

    「ゎスロリさんじゃなくお、カナ」

    「あの、い぀もすごいドレスを着おる人」

    「そうだよ カナは赀い花が奜きなの」

    「カナは、真名ず䌶名を間違わないの」

    「あらあら」

    「俺も間違うのになあ」

    「間違う」

    「パパは間違う」

    「ごめんごめん」

    「ほらみんな、枩かいうちに食べおよ」

    「食べる」

    「䌶名も食べる」


    カナは、自分が氞瀬家の食卓の話題になっおいるこずを、知らない。

    ──今日の倜は、雲が䜎い。


    📚 カナは、マナずレナに䌚ったこずがある。


    📚぀ぎのカナログ。


    📚 い぀ものカナは、ここにいる。


    📚 これたでの、カナログ。マガゞン

     
     
    動物ず食べ物ず、少し危うい日垞を曞く、氞遠のアラサヌ。 小説ず日垞の芳枬ログ、ずきどき別人栌に倉身。 事実ベヌスの私小説だけの䜜颚から抜け出したくお、ネリリ、キルル、ハララ䞭。

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