
小説6話「重なる月の下でータルのよろず窓口日記 #8」 (AI共作)
■ 完結編②
「私は理解できません」
「どうされました?」
「“感情”です」
タルは少し考えてから答える。
「感情が理解できない? 例えば、嬉しいとか?」
「はい。データとしては知っています。しかし、“実感”がありません」
ソラが口を挟む。
「つまりだ。それは全部“知識”でしか知らない。味わったことがない」
A-17は続ける。
「そして、私は“夢”を見てみたいのです。睡眠中に、予測不能な映像が展開される現象」
「夢…」
「さらに、“悲しみ”“怒り”“楽しさ”…それらを経験したい」
その声は、ほんのわずかに震えていた。
ロボットなのに。
この日はA-17の話を聞くだけで終わった。
つづく