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Photo byosu_ellie

毎日超短話369「空色のリボン」 #恋祭り

    八百屋なんじゃないかと思うほど、その花屋の呼び込みは威勢がいい。らっしゃい、らっしゃい、お花はいかが! 思わず立ち止まってしまって、呼び止められる。

    「おにいちゃん、失恋かい? 失恋には花がいいよ! どれでも持っていきな!」

    どうして失恋だとわかったんだろうかと聞いてみると、適当に言っただけだよ、らっしゃい! と店員は答えた。花屋のポスターには、《その恋が終わった記念に花束を》と書いてある。

    誰かにあげる花束はない。でも、自分にあげよう、恋が終わった記念に。適当に見繕った花束は、空色のリボンが結ばれている。

    まいどあり!

    歩き出してふと振り返ると、空色のリボンが解けていて、ぼくに手を振っていた。

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    79年生まれ|ダウン症5歳児の父|短い小説&詩&短歌&夫婦ラジオ&夫婦デュオ『はちなな』&バンド『THE NOTERS』&エトセトラ。2014.8〜 主な受賞歴|銀狐短歌杯2025冬の陣佳作/コトアム『私とジュンク堂文学コンテスト』入賞/春ピリカグランプリ2023すまスパ賞

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