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毎日超短話4「手紙が届く」

    友達から手紙が届いた。

    便箋には何も書いてない。
    私の胸は高鳴る。

    もしかしてこれは火で文字を炙り出すタイプのやつかもしれない。

    さっそくライターの火を便箋に近づけるが、文字は出てこない。

    もしかしてこれは水で文字が浮かび上がるタイプのやつかもしれない。

    水に浸けてしばらく待ってみるが、文字は浮かび上がらない。

    うーん、と腕組みをしていると、便箋は水を吸い込んでくちゃくちゃになっていった。

    お、おぉ!

    便箋はハートの形になっている。
    それをそのまま眺めていると、便箋はやがて跡形もなくなくなった。

    私はずっとドキドキしている。


     
     
     
    79年生まれ|ダウン症5歳児の父|短い小説&詩&短歌&夫婦ラジオ&夫婦デュオ『はちなな』&バンド『THE NOTERS』&エトセトラ。2014.8〜 主な受賞歴|銀狐短歌杯2025冬の陣佳作/コトアム『私とジュンク堂文学コンテスト』入賞/春ピリカグランプリ2023すまスパ賞

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