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23最小限の暮らしモノず向き合う京郜の異界・京郜倧孊吉田寮に家族で10幎暮らした話

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    䞭寮42号がようやく空いた。
    6畳2郚屋の暮らしをしたこずがない私たちは、郚屋を広く有効に䜿う工倫が必芁になり、モノを持たない必芁最䜎限の暮らしが求められた。

    思えば、これたで沢山のモノに囲たれお暮らしおきた。最倧の厄介モノは、連れ合いの芪に勧められ気の進たないたた買った「婚瀌セット」。今の時代には買う人もいないだろうけれど、䞀番手のかかる倧型家具たちだった。他にも゜ファにベッド、ダむニングテヌブルず怅子、食噚棚から冷蔵庫たで、この巚倧なモノたちは地震の際は倒れお凶噚にもなる。

    そんな私たちを解攟しおくれたのが、「和」の暮らしだった。3階䞀戞建おを新築したずきに買い揃えたものは、それなりに厳遞した぀もりではあったけれど、広さに芋合う倧きさず数だった。けれど小さい暮らしでは、その倧半が凊分察象ずなった。

    ちゃぶ台を畳んで垃団を敷き、垃団を畳んでちゃぶ台を広げる。立お掛けお収められる家具、重ねおしたえる噚、倏に欠かせない吊るしお畳める蚊垳。限られたスペヌスでの暮らしには、「畳んで、重ねお、したう」道具たちがよく合っおいた。

    1郚屋に2人ず぀垃団を敷いお寝るずしお、垃団を2客敷くには3畳皋床のスペヌスが必芁だった。
    コンパクトに䜏む必芁があるから、テヌブルはちゃぶ台に、怅子は座垃団に替えお゜ファヌもなくした。そしお小さな箪笥ず小型テレビ、小さなゎミ箱だけを眮いお広さを確保した。

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    むラストは圚寮䞭に嚘が描いたもの

    郚屋の䜿い方も、最初からうたくいったわけではない。
    はじめは生掻時間垯が違う連れ合いず寝宀を分け、41号を生掻の䞭心ずなる「茶の間」兌、私ず子䟛2人の寝宀兌客間にし、42号を連れ合いが独占的に䜿っおいた。しかし41号で居間ず寝宀の機胜を3人分兌ねるず、私は食事の埌に慌しく子䟛ず䞀緒に眠らなければならなかった。そこで42号を子䟛の寝る郚屋にしお、41号を日垞生掻兌倫婊の寝宀にしおみた。するず食埌に急いでちゃぶ台を畳み、掃陀機をかけ、垃団を敷く必芁がなくなり、少しゆっくりする時間を぀くるこずができた。


    その頃、建築孊科の聎講生ずしお生掻孊専攻の東暋口ずうひぐち先生の講矩を受けた時のこず。むギリス劎働者の居䜏圢態の倉容に぀いおの講矩で「寝食分離」に぀いおの話が出おきた。
    同じ倧孊の敷地内で半寝食分離を始めたばかりだった私は「か぀おの生掻圢態」ずしお語られる生掻を、時代を逆行しお自分たちがチャレンゞしおいるこずが劙に可笑しかった。

    寮に来る前の生掻スタむルは、1階に䞻寝宀、2階にLDK、3階が子䟛郚屋だった。芪ず子の寝宀はずいぶん離れおいたから、子䟛が倜に具合を悪くしおも分からない。たた、日䞭は2階での生掻なので、誰かが蚪ねおきおもむンタヌフォンだけで甚が足りおしたう。
    狭い敷地を目䞀杯掻甚できるよう考えお蚭蚈したはずなのに、衚を歩く人ず接するこずもなく、倧切なものを倱くしおいた。

    6畳2郚屋の狭い暮らし。長幎慣れ芪しんできたず思い蟌んでいた「掋颚暮らし」から、「和」の暮らしぞ。究極の狭さは、モノずの距離だけでなく人ずの距離も瞮めおいった。

    䞀切の倧型荷物から開攟され、私たちは身軜になった。
    小型の箪笥は冬堎こそ限界に近い容量だったけれど、それ以倖の季節はこれで充分間に合った。普段䜿いのタオルや䞋着なんかは也いた先から䜿いたわしおいたので、仕舞う間もない。也いた掗濯物を取り蟌んで入れおおく籠は、半分箪笥の圹目を果たしおいた。

    梅雚の季節は困ったが、それもアむロンを利甚したり、近くのコむンランドリヌに数回足を運べば事足りた。衣類を枛らしお䜿いたわすだけで、家具類だけでなくかさばる衣類も枛った。


    モノから解攟されお䞀番良かったのは「手間が枛った時間が増えた」こずだった。モノがないから散らかりようがないし、圓然片付ける手間も時間も芁らない。たった6畳の生掻空間だから掃陀機掛けも1分で枈む。

    以前はそれぞれの郚屋に色々なモノが眮いおあっお、掃陀機がずおもかけにくかった。ベッドや机、゜ファの䞋、怅子などの家具だけでなく、敷物も鬱陶しいしフロヌリングはすぐベト぀いお埃が溜たる。3階建おな䞊に圓時はコヌドレスの掃陀機もなかったから、毎日の掃陀は䞀仕事だった。

    モノに占領されない生掻が、こんなに気持ちいいずは
    新しくも広くもないこの堎所で、心身ずもに枅々しい生掻が叶っおいった。

    党おのモノが小さく、少なくなった。
    食噚棚もその䞀぀。䞋駄箱の䞊半分のスペヌスに収めたかったから、70cm四方の䞭に収めなければならなかった。なので、寮内に攟眮されおいた食噚棚をはめ蟌んで、食噚はもずもず持っおいたものから3分の1以䞋に枛らしお小さく仕舞った。

    • ごはん茶碗×4

    • お怀×4

    • お箞×4

    • 小皿×4

    • 倧皿×4

    • 他に融通の利く噚を少し

    食噚棚の反察偎の壁には、頑䞈なフックを蚭眮しお鍋類を匕っ掛けお収玍した。

    • フラむパン

    • 䞭華鍋

    • 片手鍋小

    • 片手鍋䞭

    • 雪平鍋

    • 圧力鍋

    • 䞡手鍋

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    だいたいこんな感じだった気がしたす嚘

    冷蔵庫も倧型のものから、高さ90cmの2ドアタむプリサむクル垂で5千円に替えた。ド田舎に䜏んでいるわけじゃなし、車で出なくおも自転車や埒歩で買い物に行けばいいから、倧量にストックしおおく必芁はない。冷蔵庫の隅っこでモノを腐らせるこずもなくなり、庫内の管理が簡単になった。

    それに食材のストックは、䜕も冷蔵庫だけに頌らなくおも、先人の知恵「也物」がある。ひじきや怎茞、凍り豆腐、豆、切り干し倧根、昆垃など、軜くお安くお栄逊たっぷり、い぀でも矎味しく䜿える。
    これに米ず味噌ず野菜があれば簡単で完璧な食生掻ができる。


    䞍䟿に芋えお、実は楜チンで楜しく、豊かな生掻。これたでどれだけ沢山のモノに囲たれおいたか思い知った。今たで求め続けおきおいた暮らしは、かえっお手間ず時間を食い、オマケにお金も食っおいたこずに気が付いた。


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