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不安は消えない。それでも、期待を捨てたくない

新しいことを始める前の不安は、言葉にして整理しても残ることがあります。最悪の未来を考えてしまう自分から、「本当は何を楽しみにしていたのか」を考えました。

自分で選んだ道なのに、失敗したらどうしよう。新しい場所でうまくやれなかったらどうしよう。まだ何も起きていないうちから、嫌な場面ばかり想像してしまう。

どうも、大山です。

転職や進学のように、自分の意思だけでは決められない変化もあります。反対に、自分で選んだからこそ「何が起きても自分の責任だ」と感じる変化もあります。

僕は、新しいことを前にすると、かなり不安になるタイプです。楽しみにしていれば、期待を裏切られたときにつらい。だったら先に最悪を考えておこう、とする。嫌なことが起きても「やっぱりな」で済ませられる気がするからです。

でも、その準備をしている時間は、あまり楽ではありません。

自分で選んだ道だから、我慢しなければならない?

「自分で決めたことだから仕方ない」と思うと、新しい場所で困ったときにも、助けを求めにくくなります。

仕事が分からない。人とうまく話せない。まだ慣れていないだけかもしれないのに、「この道を選んだ自分が悪い」と考えてしまう。

次の道を選んだことと、そこで起きる苦労をすべて一人で引き受けることは、同じではないはずです。自分で選んだのなら、途中でやり方を変えることもできます。分からないことを聞いたり、誰かに相談したりしてもいい。

それでも、始める前にはなかなかそう思えません。頭の中では、まだ起きていない失敗が先に始まっているからです。

不安を整理したら、安心できるのか

こういうとき、不安を書き出してみる方法があります。

「新しい職場の人間関係が不安」なら、何が怖いのか、もう少し細かく見てみる。質問したときに嫌な顔をされるのが怖いのか。仕事を覚えるのが遅いと思われるのが怖いのか。

そして、今分かっていることと、想像していることを分ける。

まだ会っていない人が、自分に冷たくするかどうかは分かりません。初めての仕事を最初から知らないのも、当たり前です。以前つらかった経験が、これから出会う人の姿と重なっているのかもしれません。

ここまで分けると、何に備えたいのかは見えやすくなります。でも、僕はここで聞きたくなるんです。

分かったところで、不安は消えますか?

僕の場合、消えません。これは想像だと分かっていても、やっぱり緊張します。不安を言葉にできることと、安心できることは、同じではないんですよね。

整理しても残っているのなら、僕はなぜ、そこまでして悪い未来を想像したいのだろう。そちらも考えてみたくなりました。

最悪を考えておきたいのは、傷つきたくないから

楽しいことを想像して始めて、思ったより苦しかったら。その落差に耐えられるだろうか。

僕が最悪のシナリオを考えるとき、たぶん先に傷ついておこうとしているんです。「どうせうまくいかない」と思っていれば、実際にうまくいかなかったとき、少しは平気でいられる気がする。

そして、もし楽しかったら「思ったよりよかった」と喜べる。悪い方を想像しておくのは、僕なりに自分を守ろうとする方法でもあるのでしょう。

だから、不安になる自分に「考えすぎだ」と言っても、簡単にはやめられません。僕の中では、そう考えておきたい理由があるんですよね。

ただ、嫌なことが起きたときに備えて、始まるまでの日々をずっと嫌な気持ちで過ごす。それもまた、僕にとってはつらいことです。

まだ始まってもいないのに、頭の中では何度も失敗している。その準備で守れているものもあるのかもしれませんが、楽しみにしていた時間まで苦しくしてしまっている気がします。

不安の中には、期待したい気持ちもある

ここで少し、見方が変わりました。

僕が怖いのは、次の場所で嫌なことが起きるからだけではありません。本当は、そこで楽しく過ごしたい。自分で選んだ道を「よかった」と思いたい。その気持ちがあるから、そうならなかったときが怖いんです。

もし僕の中で、嫌なことしか起きないと決まっていたら、こんなふうに揺れ続けないのかもしれません。「楽しいかもしれない」と「苦しいかもしれない」の間にいるから、何度も考えてしまう。

どこかで、まだ期待したいんですよね。

そう考えると、不安はただ邪魔なものではなくなります。その中には、僕がこれからの時間に望んでいることも混ざっている。

もちろん、そう気づいた翌朝から不安が消えるわけではありません。僕なら、新しい場所へ向かう朝もきっと緊張します。それでも「不安だから、この道は間違いだった」とすぐに決めずにいられるかもしれません。

僕は、何を楽しみにしたかったんだろう

「これから出会う人は全員いい人」と思い込む必要はありません。合わない人がいるかもしれないし、仕事で困る日もあると思います。

ただ、まだ会っていない人を、過去に嫌だった人と同じ人にしてしまう必要もない。始まる前から、次の場所で過ごす自分を苦しい場面だけに閉じ込めなくてもいいんです。

不安なときに僕が考えたいのは、「どうすれば不安を消せるか」だけではありません。

僕は、何を楽しみにしたかったんだろう。

そこを忘れて、傷つかないための準備だけをしていないか。自分に聞いてみたいと思います。

不安を書き出すなら、怖いことの隣に、楽しみにしていたことも一つ書いておく。悪い未来の準備ばかりしている僕には、そのくらいがちょうどいいのかもしれません。

不安は残る。それでも、期待したい気持ちまで先に手放さなくていい。

新しいことを始める前の僕は、たぶんこれからも不安です。そのままの自分で、まだ決まっていない未来へ進んでみます。


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