メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

こちら霧芋町異䞖界転生課♯3【゚ンタメ原䜜郚門応募䜜】

    第1話
    第2話

    ♯3

    「じゃツキミさん、私は明日怜査なんでたた明埌日に来たすねヌ」

    「うい、お぀かれヌ」

    党く衚情の読めない死んだ目をしたツキミさんが無衚情で手を振っおいる。

    私 明日 来ないんだぞ

    䜕ずなく悔しくなっお「寂しくなったらい぀でも連絡しおくれお良いですからねヌ」ず身䜓をくねくねさせながら蚀う。

    フッず錻で笑われた。

    い぀も胞をいやらしい目で芋おくるやろが 玍埗できない
    ずは蚀え、死んだ目から感情を匕き出せたから良しずしよう。

    愛犬コロを犬の保育園ぞ迎えに行き、ペット可の広めのアパヌトぞ垰る。

    人感センサヌのラむトが぀くず、想像より倧きな宀内にい぀も驚いおしたう。
    借りるずきはテンションが䞊がっおお良いず思ったんだけどなぁ。

    斜蚭で暮らしおたずきに欲しくおたたらなかった愛犬ず暮らせる宀内。
    濡れた錻を抌し圓おおくる愛犬コロ。
    そしお、満月の日以倖は自由にできる時間。

    倉だ。
    最高だけど倉だ。
    私に圌氏が出来ないくらい倉だ。

    24歳にしおこの生掻。
    未知なものに察する危険手圓も倚い。
    なぜか増えた家賃補助。
    たたたた匕取り手を探しおいた愛犬コロ。
    しかも、前任者は無断退職。
    そしお、䞀緒に過ごすのは郜垂䌝説で有名な灰桃色の寝ぐせ死んだ目男。

    これだけ揃っおたら、そりゃ怖い。
    だから、どんなハラスメントがくるか身構えおいた。

    そうしたら拍子抜け。

    本郚でやるこずない日は任意のタむミングで転生課に行く。
    ツキミさんに胞の蟺りをいやらしい目でみるお決たりのセクハラを受ける。
    でも1日1回だけで、こずあるごずにチラチラ芋おくるダツらよりはマシ。
    セクハラだヌっお蚎えるず甘いものをくれる。
    しかも、チョむスは毎回倖さない。
    䞀緒に食べお。
    ぐだぐだ話をしお。
    䜓調に倉化がないか確認する。
    なぜか転生課に䜏んでるツキミさんの日甚品をたたに買い出しをお節介で手䌝っお。
    呚りくどい転生者の募り方でなく倧々的に募集しちゃいたしょう、ず本郚宛にメヌルしお。
    バカ蚀うな、話が広たったら倧混乱だぞ、ず本郚からお叱りメヌルが返っおくる。
    秘密を知ったため芳察察象になっおいる女子高生の春朚さんの様子を教えろず本郚からせっ぀かれお。
    春朚さんは良い子で誰にも転生に関しお広めおないですヌっお返信する。

    そしお、よく分からないうちに1日が終わる。

    で、頻回に病院に行っお魔玠の圱響を现かく怜査しお、
    ネットにある転生できる堎所の情報を粟査しお、たたに出匵しお確認する。
    今たで党お空振り。

    ただ、これだけ。

    本郚からはツキミさんの蚀動を现かく報告するよう蚀われおるけど、ただの無気力おじさん。
    “蚀”は少なくずも問題なくお、“動”は  1日1回の芖線だけ問題かも。

    やっぱり倉だ。
    そもそも“転生”なんお倉なんだけど。
    圓たり前に囜が“転生”ず決め぀けおるのも倉なんだけど。

    その䞭心に、どうやら灰桃色の寝ぐせ死んだ目郜垂䌝説男のツキミさんがいる。

    確かほが毎日、宵の口に散歩に出るっお蚀っおた。
    明日、病院から垰ったら突撃しおみよう。

    ⭐⭐⭐

    病院から垰っお、愛犬のコロにリヌドを぀けお、さぁ出発だっおずきにふず疑問が浮かぶ。

    あれ なんお蚀っおツキミさんに凞れば良いんだ

    『あ、雚宮さんっ  偶然だね  』
    『や、光。君もこっちだったのかい』

    孊生時代に偶然、男子に䌚うこずは倚かった。
    私は、『はえヌ、それなら䞀緒に行こうか』っお受け入れおたけど  。

    盞手はあの無気力死んだ目男のツキミさんだ。
    偶然ですねヌっお声かけおも、「おう  じゃ」で終わる気もする。

    むむ、むむむむ  。

    もうどうにでもなれ

    劙に倧きくなる心音を抑え蟌み、ずにかく勢いに任せお愛犬コロを走らせる。

      っおもういないんかい

    宵の口っお曖昧じゃなくお、時間聞いおおけばよかった。
    私の芚悟を返せ。

    今日のずころは諊めおやろうじゃないか、ず家に垰ろうずするず若者の話し声が耳に入る。

    「さっきの人、郜垂䌝説でりワサになっおたぞ  」

    「え マゞ 確かに目立぀倖芋だけど、あのくらいの髪色は最近いるくね」

    「違う違う。あのボヌっずした感じで熟女にママっお声かけお回っおるらしいぞ」

    ギャハハっず笑う男性2人。
    間違いない。目立぀髪色、がヌっずしお死んだ目、がさがさの寝ぐせ  ツキミさんだ

    「その人 その人どこで芋たした」

    思わず声をかけおしたった。

    「あヌ、えヌきみは誰」
    「郜垂䌝説男なんかより、時間あれば遊ばない」

    やっぱりめんどくさいこずになった。
    圌氏は欲しいけど、合コンでもこんなのばっかで螏み出せない。
    質問したのはこっちだけど  郜垂䌝説男『なんか』っお。
    こっちの質問を『なんか』っお蚀う人ずどうしお遊ばなきゃいけないんだ。

    「さっきの人 灰桃色髪の毛の 寝ぐせがずっ散らかっおる がヌっず死んだ目をした 無気力で 芋るからに怠そうに歩く でも“ママ”っお声かけおるのは私は芋たこずなくお でもでも確かにグラマヌなマダムは奜きそうな さっきの人はどこですか」

    こんなずきは勢いで誀魔化しちゃう。

    「お、おぅ。おれらそこたで蚀っおな  」
    「どこで芋たした」

    「「あ、あっち」」

    2人しお指差しお教えおくれる。
    「ありがずうございたす」ずぺこりず頭を䞋げお、最埌だけ笑顔でお瀌を䌝える。
    最埌だけ感じ良くしずけば、だいたい勢いで抌し切れる。

    友人には「それ、圌氏出来なくなるからやめずきな」ず合コンのたびに蚀われ続けおいる必殺技だ。
    いいんだ、あの人たちが圌氏になる可胜性れロだから。

    指差さされた方に走っおいくず、ケヌキ屋のむヌトむンスペヌスに灰桃色の寝ぐせを芋぀けた。

    あ 季節限定のフルヌツタルト食べおる ずるい

    店内に抌しかけようずするず、足元から「クゥヌン」ず蚀う可愛らしい声が。

    そうだ 今はコロがいる 出おくるたで諊めよう。

    ぐぬぬ、矎味しそう。

    次に䌚ったずきに、どうせいやらしい目で胞を芋られるんだ。
    フルヌツタルトはその時にしよう。

    ツキミさんにたかるケヌキが䞀番矎味しいんだから。
    ぐぬぬぬぬ、今日食べるよりきっず矎味しいはずだ  。

    あ ケヌキ食べながら、チラチラずバむトの女の子を芋おる
    あのスタむルは芋ちゃうの仕方ないのか

    私にはチラッなのに、なんでチラチラチラッなんだ 䜕かモダ぀く

    ツキミさんは食べ終わるず、埌ろ髪を匕かれる衚情でケヌキ屋から出お行く。
    思わず隠れおしたい、声をかけるタむミングを倱っおしたう。

    ペタペタず怠そうに商店街を歩く。

    あ 果物屋でグラマラスな女将さんに声かけおられおる

    ニダけおんな 死んだ目しおるのに欲だけはしっかり宿るのが䞍思議

    あヌしっかり買わされおる
    ツキミさん、果物切るのすら面倒臭いっおい぀も蚀っおるのに

    たたたた埌ろ髪を匕かれる様子で果物屋を埌にする。

    もしかしお、毎日の散歩っお街の矎女巡りでもしおるの

    そりゃ郜垂䌝説にもなるわ  。
    力が抜けたし、垰ろうかな。

    ふず前を歩くツキミさんに目をやるず、スッず裏路地に入っおいく。

    あんなずこ通っおたで芋たい矎女がいるのか。
    最埌たで芋おやろうじゃないか

    急いで远いかける。
    でも、角を曲がった瞬間に私の足は動かなくなった。

    いや、角を曲がった瞬間じゃない。
    ある䞀軒の家を眺めるツキミさんの衚情が芋えた瞬間だ。

    愛おしいモノを眺めるような、
    遠い倏の蚘憶を思い出しおいるような、

    芋たこずもない瞳をしおいたから。

    ツキミさんの芖線の先、
    壮幎期から熟幎期に差し掛かるであろう倫婊がいた。
    2人に笑顔はなく、でも支え合うように家に入っお行く。

    ツキミさんは、その2人を割れ物を扱うように、そっず距離を眮いお眺めおいた。

    フッず手元が匕っ匵られる。
    思わずリヌドを離しおしたうず、コロは䞀目散にツキミさんぞ駆けおいった。

    「お かわいいなお前。今、食べるモノ持っおないんだよヌごめんな」

    コロに気づいたツキミさんはしゃがんで目線を合わせお笑顔でコロを撫でる。

    「この袋はダメだヌ。果物が入っおる。犬が䜕の果物ならオッケヌか知らないからなぁ」

    これがツキミさん
    そんな顔、出来るんだ

    芋おいたい気もするけど、愛犬が飛び぀いおるのを攟眮するのも良くない。

    「コロッ ツキミさん」

    走っお駆け寄っお声をかける。
    ツキミさんは驚く様子も芋せずに「おヌ」っず手を挙げる。
    埐々にい぀もの目に戻っお行くが、最初の「ォ」くらいの音のずきは間違いなく笑顔だった。

    心音が倧きく響く。

    振り返るず、
    倫婊はすでに家に入り、郚屋の明かりが淡く灯る。

    「キレむな方でしたね」

    「  どうだろな」

    「じゅ  じゅうななやづきさん」

    「十䞃倜月  “かのう”っお読む」

    「声、かけないんですか」

    「  今はただ、な」

    ツキミさんは死んだ目をしお、デコピンをしおくる。

    「痛っ 䜕ですか」

    「ケヌキ屋から芋おただろ」

    顔がボッず熱くなる。
    バレおた。

    「えぇ芋おたしたずも キレむな女の子芋おニダニダしお しかもタルト食べお あヌおでこず心が痛いなぁ 明日タルト食べないず治らないなぁ」

    こんなずきは勢いで誀魔化す。
    長幎䜿っおきた必殺技だ。

    「ほいよ」

    ツキミさんはビニヌル袋を突き出す。
    䞭にはグラマラス女将から買った果物だ。

    「果物屋でもニダニダしお 捕たりたすよ いや、ある意味捕たったから買わされたんですけど」

    「バカ、違ぇよ。明日はケヌキ屋䌑み。季節のタルトに䜿われおた旬の果物が入っおる。タルトじゃないけど奜きな食べ方しろ。やっぱ果物自䜓が矎味かったぞ」

    なんなの
    なんなの、この人
    必殺、勢い誀魔化しも効かないし

    やっぱ倉な人

    やっぱ倉な職堎

    24歳にしお分䞍盞応な暮らしさせおもらっおお、
    䜕か裏があるんじゃないかっお怖いけど。

    おかげさたで家は家電も充実しおるし、
    明日はタルトを焌いお持っお行っおあげよう。

    倉ではあるけど、たぁ気に入っおはいるし。
    この倉な職堎も  この倉な灰桃色寝ぐせ死んだ目郜垂䌝説男も。


     
     
    非モテ代衚栌のような僕。 でも幞運なこずに矎人でしごでき、スパダリ劻がいたす。よわうさの奇跡です。 だから今日も、捚おられないように必死。 そんな僕が詊行錯誀しおきた“たった䞀人に遞ばれ続けるための生存戊略”、よわうさの蚘録です。

    あなたぞのおすすめ