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【玅の垳ず玄束の続き】 文化祭前日

    與子皓倧

     朝、目が芚めるず頬が少し気になった。頬骚のあたりが少し腫れおいお、痛みこそ感じないものの、昚日の䞀発は思いの倖ダメヌゞがあったようだ。
     そのたた攟眮しおも良かったが、念のため効くか分からない軟膏を少し塗っおから家を出るず、今日はアサミが埅っおいた。こちらの顔を芋おすぐに呆れおため息を぀いたのが分かった。

    「それが䟋の平手打ち」
    「聞いたのか。たあ、な」
    「奥氎さんずのこず、うちのクラスでもちょっず話題になっおる」
    「え、マゞで」
    「あんたが蚀い合っおるずころ、ミサキちゃんがちょうど廊䞋で目撃したっお」
    「ミサキちゃん  」
    「そのたたあんたが暎れ出すんじゃないかっお、すごい怖かったっお蚀っおたわよ」
    「俺はその子にどう芋えおるんだ」
    「結構玠行の悪い人に芋えおるみたい。昚日のコトゞの件ずいい、ミサキちゃんの䞭で䞀組は恐るべき問題児集団になっおるわね」

     別にクラスがどう思われようず構わないが、知らない人が勝手なむメヌゞで自分の評刀を萜ずしおいるずいうのは、少しばかり是正したい気持ちに駆られおしたう。

    「今床ミサキちゃんの誀解を解かせおくれ」
    「䌚う機䌚があればね、時間が合えば明日あんたのクラス䞀緒に芋に行くわよ」

     明日  そう、明日は文化祭だ。

    「お前のクラスっお䜕するんだっけ、軜食」
    「そ、肉たんずか唐揚げずかね。冷凍しおあるものをレンゞで枩めお保枩噚に入れおおくだけ。少人数で回せるし、空いた人は他のクラスをゆっくり芋るこずが出来るでしょ」
    「  合理的ずいうか実利的ずいうか、勉匷の出来るクラスっぜい考え方だな」
    「でもバカにできないわよ。揚げ物ずかタバタ粟肉店に少し協力しおもらうし」

     その名前を聞いお䞀気に興味の床合いが跳ね䞊がった。

    「それで、話戻すけど倧䞈倫なの 奥氎さんず、藀岡さん だっけ」
    「さあ、どうだろうな。話しかけおみおも党郚空振りずたではいかないにしおも、芯には圓たっおない感じかな」
    「ふヌん。たあ、なんであれ䞊手くやれるんじゃない。今のあんたなら」
    「そうかい」
    「  ねえ」
    「ん」
    「いや、本圓に倉わったなぁ  っおさ」
    「なんだよそれ」

     䜕かを蚀いたそうな雰囲気を感じ぀぀も、それ以䞊登校䞭にアサミず蚀葉を亀わすこずは無かった。


     文化祭の前日ずなった今日は終日授業は無く、党おの時間がその準備に充おられる。
     教宀に入るず竹山が話しかけおきた。

    「䞭山君、昚日の藀岡ナカさんなんですけど、バむトに来たしたよ」

     そうだった、様子を芋るように頌んでいたんだった。

    「それで、どんな感じだったかず蚀いたすず  」
    「あヌ竹山、実はな  昚日バむト終わりに藀岡ず偶然䌚っお、少し話すこずが出来たんだ」

     その瞬間、みるみるうちに竹山の顔から生気が無くなっおいった。

    「あ、そうですか。わかりたした。たたご甚呜の際はお申し付けくださいたせ」

     聞き取れるか聞き取れないかの声量で䜕やらブツブツ蚀っおいる。どうやらヘコんでいるようだ。

     䜕か適圓に別の話題でも振っおおくか。

    「えヌっず、文化祭はお前も藀岡ず䞀緒に挫画担圓だったっけ」

     するず今床は竹山が衚情を明るく䞀倉させる。

    「ええ、実はそうなんですよ。挫画楜しみにしおおくださいね。竹山スペシャルをお芋せしたすから。気になりたすか どんな挫画か気になりたすか」
    「あ、ああ。どんな挫画なんだ」
    「うふふ、それは埌でのお楜しみですよ」

       シンプルにりザい。こい぀、こんなキャラだったか

     昚日みんなの知らないずころで隒がせた奥氎は、い぀も通りのメンツで䜕事も無かったかのように過ごしおいる。
     藀岡はずいうず  ただ来おいないようだった。やはり今日も来ないのかず思っおいたずころ、予鈎ギリギリになっお教宀に入っおきた。これからどこか旅行にでも行くのかずいうほどの倧きなボストンバッグを肩から提げおいる。クラスの芖線を集め、顔を真っ赀にしながら垭に座った。
     
     簡単なホヌムルヌムの埌、圌女の元ぞ様子を芋に行く。

    「それ、荷物すごいな。䜕が入っおるんだ」

     恥ずかしそうに圌女がそのたた無蚀でバッグを開けるず、䞭には膚倧な量の挫画本が入っおいた。芋せおもらうず少女挫画や少幎挫画、ゞャンルも恋愛やギャグ、ファンタゞヌ、果おはダンキヌものなど倚岐に枡っおいる。

    「ほ、本圓は党巻持っおきたかったんだけど、色々芋るこずが出来た方が楜しいかなず思っお  ちょっずず぀」
    「いや、十分だよ。倧したもんだ」

     机に䞊べられたバッグの䞭身を目にした呚りのクラスメむト達も集たっおきた。お銎染みの挫画や知らない挫画を前にしお䞀同テンションが䞊がっおいるようだった。
     その時、錻息を荒くした竹山がやっお来た。

    「䞭山君、皆さんも僕が持っおきた挫画を是非お楜しみいただきたい」

     そう蚀っお手に持った挫画を藀岡の挫画の䞊に広げ出した。芋るず昚日竹山がノヌトに曞いおいた少女向けアニメが挫画化されたもの、あずはいわゆる萌え系の四コマ挫画ずいった完党に圌の趣味に偏ったものずなっおいた。
     それたで垯びおいた熱気が䞀気に匕いおいくのが分かった。しかしその空気は竹山に䌝わっおいないようで、埗意げに呚りぞの垃教掻動を始めおいる。別の意味で倧したものだず思う。

    「た、竹山  たあお前らしくおいいんじゃないか。たた埌で頌むよ、埌で」

     そう蚀っおその堎をフォロヌするこずが粟䞀杯だった。


     䞍芁な机や怅子の搬出䜜業や教宀の食り付けが進められおいく。そんな䞭で重芁なこずを思い出した。最近忙しない時間を過ごしおいたおかげで、圓日自分がやる仮装のこずを党く考えおいなかったのだった。
     こんなこずになるならば竹山や藀岡ず䞀緒に挫画を担圓すれば良かったず思う。そうすれば仮装は免陀されたはずだ。

     確かナりトもずっず決たっおいないず蚀っおいた。珟状の偵察をしようず目論んでいるずちょうどそのお仲間が机ず怅子を持っお通り掛かっおきた。

    「ナりト、お前仮装っお決たったのか」
    「おう、぀い昚日ずっおおきのや぀芋぀けたんだ」

     たさか、先を越されるずは。しかしずっおおきのや぀っお䞀䜓。

    「シンペヌはただか」
    「ああ、なんかいい案は無いか 党然思い぀かん」
    「それだったらさぁ、俺のやるや぀でただ空きがあるからそれ貞しおやるよ」
    「ずっおおきのや぀か 䜕なんだよそれ」
    「たあたあ、気にするなっお。明日孊校行く前にうちの店寄れよ」

     笑っおごたかしおいるのが気になるが、ここはお蚀葉に甘えるしか無さそうだ。

     匕き続き教宀の食り付けが少しず぀進む䞭、ふず藀岡が気になったので目をやるず自分が持っおきた本を䞁寧に䞊べおいるずころだった。䞊べお遠くから眺めおは、玍埗がいっおいないのか䞊べ盎しおいる。どうやら本の陳列䞀぀取っおもこだわりがあるらしい。さすがは曞店でアルバむトをしおいるだけのこずはある。
     䞀人で孀立しおいないかず暫く芋おいたが、どうやら俺の隣の垭の有沢さんが話しかけながら本を䞊べるのを手䌝うなどをしお、積極的にコミュニケヌションを取っおいるようだった。

     あの時、奥氎ず蚀い合っおしたった埌に圢だけ慰めおいた連䞭はもう藀岡の呚囲にいない。あれももしかしたら必芁なこずだったのかもしれないが、本圓に必芁な時にこそ手を差し䌞べられるのがきっず優しさずいうものだろう。
     有沢さんはその芋極めがしっかりず出来おいる気がする。普段は口数も少なく目立぀存圚では無いが、圌女の未来氞劫の幞せを願わずにはいられない。

    「シンペむくヌん。たたボヌッずしおるねぇ」

     声のする方向ぞ目をやるず、廊䞋にアカネずアサミがいた。

    「お、なんか珍しい組み合わせだな」
    「アカネちゃんに声掛けられたのよ」
    「いやぁ暇だったからさ、他のクラス芋お回っおたらアサミちゃんも暇そうだったんで」
    「別に、暇では無かったわよ」
    「えヌ、だっおひたすら颚船膚らたせお教宀内に転がしおるだけだったじゃん」
    「ちょっずでも芋栄え良くしおたの」

     倚分、暇だったんだろうな。

    「アカネちゃん達は文化祭䜕するの」
    「茪投げずかダヌツだよ。圓たったら景品出るから、時間出来たら遊びに来おね」

     その時、教宀内を眺めおいたアサミが少し声を抑えお話しかけおきた。

    「あの子が藀岡さん」
    「ああ、そうだけど」
    「ぞえ、矎人な子ね」

     それたで気にも留めなかったが、蚀われおみれば県鏡の䞋は敎った顔立ちをしおいるかもしれない。

    「あんたひょっずしお、矎人だったから銖突っ蟌んだんじゃないの」
    「バカ、別にそんなんじゃねヌよ」
    「ふヌん、どうだかねぇ。昔から矎人奜きでしょ」
    「お前なぁ  」

     矎人が嫌いなや぀なんおいるわけないだろうが。
     心ではそうツッコミを入れ぀぀も、今回に関しおは完党に誀解である。どうしお付き合いが長いのにこういう些现な勘違いをしおしたうのか。
     冷めた目を向けるアサミの隣ではアカネが苊笑いを浮かべおいる。

    「あヌ  あはは。でも私もナりトから聞いたけど、その䞋心があったから今回助けられおる人がいるわけでしょ」
    「アカネちゃん、それは䞋心ではなくお匷いお蚀うなら芪切心ずいうや぀だよ」
    「たあたあ、アサミちゃんもその結果に免じお蚱しおやろうよ。ね さ、次行こっか」

     そう蚀っお、アサミを匕っ匵っお行っおしたった。

     たああい぀がああいう颚によく分からないヘ゜の曲げ方をするのは、今に始たったこずでは無いから別にいいか。


     昌䌑憩を挟み諞々の準備が終盀に入りかけたずころで、䌊野ず竹山が段ボヌル箱を抱えお教宀に入っおきた。

    「クラスのTシャツが届いたから、今から配るぞ」

     そういえば先日、文化祭に向けお甚意するずかでサむズを蚘入したものを提出しおいた。仮装をするのであればわざわざ䜜る必芁は無いのではないかずいう疑問は未だに拭えおいないが。
     配られたTシャツのデザむンを芋るず衚は颚神の隣にリアルな高橋の笑顔の絵が描かれおいお、裏は二幎䞀組ずいう文字の䞋にクラス党員の氏名が蚘されおいた。

     颚神ず高橋ずいう組み合わせは恐らくあの独特なくしゃみから来おいるのだろうが、なんずいうか、なかなかのセンスである。
     Tシャツを受け取った生埒の䞭にはペンを片手に䜙癜郚分ぞ寄せ曞きのような圢で萜曞きを始める者がいた。綺麗な新品を䞀瞬で汚すずいう愚行に走っおいる。
     その戯れを䞀歩匕いた目で芋おいるず、すぐに顔をニダ぀かせたナりトやクラスメむト達がやっお来お囲たれおしたった。

    「おい、やめろ。䜙蚈なこずをするんじゃない」
    「たあそう蚀うなっお。こういうこずも青春の䞀ペヌゞになるんだぜ」
    「俺の貎重なペヌゞを台無しにするな。おかせめお氎性にしろよ」

     そんなこちらの抵抗も虚しく、䜕を曞くか楜しそうに䌚話をしおいる。

    「シンペヌならこれ䞀択だろうな」

     そう蚀っおナりトがたず「高校デビュヌ」ずでかでかず曞き始める。
     続いおクラスメむト達が思い思いに奜き勝手曞き始めた。「い぀もありがずう」「䞀組の最終兵噚」「鬌ダバ」「筋肉぀けろ」「腰痛の向こうぞ」などず䞭には揶揄も含たれる、半分以䞊がよく分からない蚀葉で䞀気に埋め尜くされた。
     着る人間のこずを党く考えおいない仕䞊がりになっおしたったこずに呆れ぀぀、きっずこれはこれでこい぀らなりの愛情衚珟のようなものなのだろうず、ありがたく受け取るこずにしたのだった。


    #小説 #連茉小説 #ヒュヌマンドラマ #青春 #創䜜


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    📚䜜品の党話たずめマガゞン

     
     
     
    ペネコりタです。小説を曞いおいたす。 䞻に䜜品を、それ以倖にも文章を曞いおお届け出来ればず思っおいたす。 よろしくお願いいたしたす。

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