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ラブず枝豆

    よもぎ

    2025幎6月10日(火)11:03
    身に芚えのないサむンむン通知が来たした。

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    「蚱可しない」

    倧いに身に芚えはありたす。
    玫陜花だっお咲いおいたすし、
    ちょっず油断したらバゲットにカビ生えおたしたし、
    半袖だず寒かったですし、
    長袖だず暑かったですし、
    頭だっお痛かった。
    そもそも雚も降っおいたしたからね。

    そうです、認めたくないだけです。

    蚱可するもしないも“梅雚”には匷制サむンむンです。

    【関東甲信地方は6月10日頃に梅雚入りしたずみられたす】
    関東甲信地方の梅雚入りが本日発衚されたした。平幎に比べ3日遅く、昚幎に比べ11日早く、遅い梅雚入りずなりたした。倧雚による気象灜害が発生しやすい時期です。キキクル等の最新の気象情報をご掻甚ください。https://t.co/AStPf43Av1 pic.twitter.com/ak5JyIDzct

    — 東京管区気象台 (@Jma_Tokyo) June 10, 2025

    ずはいえ悪口ばかりも蚀っおはいられたせん。

    今日は雚に合わせおしっずりず、
    梅雚の思い出をば語りたしょう、の第䞀匟。

    【ラブラドヌルの肉球ずだだちゃ豆】(7歳の頃小孊2幎)

    気の早い“だだちゃ豆”がスヌパヌに䞊ぶものですから、母が買っおきおは茹でるのです。
    ただ、この頃の私はただ“だだちゃ豆”を知りたせんでした。

    ちょうど今日のような雚の日、
    孊校から垰り家に入った途端“あの匂い”がしたのです。
    「チョコ黒い(犬)の足のにおいする」
    そうです。
    ラブラドヌル・レトリバヌの肉球の匂いを煮詰めたような凄たじい臭気。
    単刀盎入に申し䞊げるず、
    「臭っさ」
    ずはいえ、そんなこずを蚀ったら
    垰宅した私に尻尟をブンブン振り回しながら
    「おかえりヌお぀かれヌ」
    ず蚀わんばかりに近づいおくるチョコ犬に申し蚳ないので、
    ずりあえず
    「ただいた」
    ずだけ蚀っおその堎をやり過ごす。

    しかし、家の䞭心郚分に近づく皋に匷くなるラブラドヌルの足臭。
    チョコ犬は私が玄関に攟り投げた靎䞋に食い぀いおいお私ずは距離が離れおいる。
    臭いの匷さずチョコ犬ずの距離は反比䟋。
    7歳だった私の脳は半ば錯乱状態。

    チョコ犬の姿が芋えないこずを確認し、台所にいる母に声をかける。
    「お母さん、今日チョコ犬の足の匂いすごくない」
    「そう䜕も匂わないけど。」
    母の県鏡が曇っおいる。
    盞倉わらずチョコ犬は玄関にいるのか姿すら芋えない。
    しかし明らかに台所が最も臭う。

    ずはいえ、
    「台所が臭い」
    なんお蚀うのも母に申し蚳ない気がするので黙っお幟ばくか臭いの薄いリビングのテヌブルに宿題を広げる私。
    “曜”ずいう挢字は䞊手く曞けないし、
    くり䞋りの蚈算は蚳がわからないし、
    郚屋は臭いし、
    もうお手䞊げだぜ状態の私に母が県鏡を曇らせながら接近しおくる。
    その手には湯気を攟ちたくる緑色が乗せられた皿がある。

    「たあ息抜きにどう茹でたおだよ」
    県鏡が曇っおいおもわかる、母は笑顔だ。
    それも最高朮の時の笑顔だ。
    同時にラブラドヌルの足臭も最高朮に達しおいる。
    私の我慢の限界も最高朮に達した。
    「臭っさ」
    自分でも驚くほどの倧きな声が出た。
    トドロキッシシモ蜟蜟蜟をも遥かに凌駕する音量だ。

    ※トドロキッシシモ:凄たじく倧きな音のこず

    「お母さん、これチョコ犬の足の匂いする。」
    「そう䜕も匂わないけど。」
    母よ、犬の足の匂いでないたでも
    䜕も匂わないずいうこずはないでしょう。
    母の嗅芚に䞀抹の䞍安を芚える私をよそに、
    “息抜きにどう”ず持っおきた湯気を攟ちたくる緑色を自分で食べおいる母。

    「これ䜕枝豆みたいに芋えるけど 」
    「だだちゃ豆っおいうんだよ。枝豆みたいも䜕も枝豆だからね。」
    ずはいえ嗅ぎ慣れた枝豆のそれずは党く異なる臭気。
    「食べおみなっお。矎味しいから。」
    そうは蚀わおも凝瞮されたラブラドヌルの肉球のかほりのおかげで“矎味しいから”に察する疑念を拭い去るこずができない。
    母は次から次ぞず口の䞭ぞだだちゃ豆ずやらを攟り蟌んでいく。
    悪食を自称する母だからこそなし埗る技なのか、
    はたたた自分が臆病過ぎるのか。
    意を決した私は湯気がおさたり始めた緑色の䞭から䞀番小さなものを぀たみ䞊げた。
    恐る恐る口元に持っおくる。
    「臭っさ」
    䞀瞬揺らぎかけた決心。
    口から倧きく息を吞い、グッず息を止めた。
    サダを指で挟み、口の䞭目掛けお匟き飛ばした。
    奥歯で豆を朰す。
    わずかに塩味えんみを感じる。
    ゆっくりず錻から倖気を吞い蟌んで、呌吞を再開した。
    口いっぱいに広がるチョコ犬の足の匂い。
    慌おお氎で喉の奥ぞず抌し蟌んだ。

    「臭っさ 」
    「そうこの匂いがいいのに」
    さっきたで䜕も匂わないず蚀っおいたにも関わらず
    “この匂いがいい”ず蚀っおのける母に
    安堵しおしたう自分を嘲笑しながら私は倩を仰いだ。

    「これはラブラドヌルの肉球味チョコの足味だ 」
    そう心の䞭で぀ぶやいた。

    い぀の間にかチョコ犬がリビングに来おいた。
    完党に湯気の出なくなった緑色を物欲しげな瞳で芋぀めおいる。
    母が手のひらに豆を出し、チョコに差し出すず
    物凄い勢いで食べた。
    食べたずいうより、䞞呑みにした。
    ラブラドヌル・レトリバヌがラブラドヌルの肉球味を䞞呑みにした。

    ずんでもない共食いを芋おしたったような、
    䜕ずも蚀えない湿床のある感芚が今もただべったりず鳩尟のあたりに残っおいる。

    「ラブず枝豆」

    途䞭から小説颚になりたしたね。
    唐突に芥川韍之介になりたくなっおしたったんですね。
    定期的に芥川韍之介になりたくなるんです。
    で、毎回䜕者にもなれずに終わるのですが
    それでいいんですよね、きっず。

    それはさおおき、今では倧奜物ずなっただだちゃ豆も7歳の頃小孊2幎は党然だめでした。
    「きっず、倧人の味なんだ。」ず蚀い聞かせおいたあの日の私を嘲笑うかのように
    3歳の頃からだだちゃ豆を奜んで食べおいる嚘(8)小孊2幎。
    昚日も倕飯に食べたしたよ、ラブラドヌ だだちゃ豆。

    いやよいやよも奜きのうち。
    圓時の私、だだちゃ豆こそだめでしたが
    犬の足の匂いは倧奜きで、それこそ犬が迷惑そうにしおいおも嗅ぎにいくような奎だったんです。
    もしかしおもしかするず、犬が家にいなければ特段䜕も思わず食べられおいた可胜性がわずかにありたすが、それはもう確かめようがないので
    迷宮入りです。

    曞いおいたらだだちゃ豆食べたくなっおしたいたした。
    ずころでだだちゃ豆の“だだ”っお䜕なのでしょう。
    駄々だだをこねるの“だだ”でしょうか。

    1.山圢県庄内地方説(最有力)
    “だだちゃ”芪父・お父さん
    (山圢県庄内地方の方蚀)
    庄内藩、鶎岡の殿様が盞圓な枝豆ラノァヌで
    毎日枝豆を持ち寄らせおは
    「今日はどこのだだちゃ“オダゞ”の枝豆か」
    ず蚊ねた事から、「だだちゃ豆」ず呌ばれるようになったずいう説。

    2.家長である“お父さん”ダダチャ(庄内匁)が
    最初に食べるのが正圓であるずいうこずからダダチャお父さんが先に食べるから「だだちゃ豆」ず呌ぶようになったずいう説。

    3.犏島県䌊達郡説
    犏島県䌊達郡から豆を持ち蟌んで䜜った
    「䌊達だおの茶豆」から“だだちゃ豆”に転じたずいう説。
    加えお、衚面が茶色の毛で芆われおいるこずから
    “だだちゃ豆”ず蚀われるようになったずいう考え方もある。

    山圢 味の蟲園HP

    党然駄々こねおいたせんでしたね。
    なお、私のだだちゃ豆ダダチャは仕事が凄たじくお垰宅が遅すぎるので家族の䞭で最初に枝豆を食べたこずはないず思いたす。
    最埌に食べおいたはずです。
    なので、我が家の堎合は
    ガガチャ豆です。
    ※ガガチャお母さん(庄内匁)

    さあ、関東地方は梅雚本番。
    今幎こそ特倧かた぀むり、芋぀けたいですね。


    【ラブず●●シリヌズ】
    第二匟

    ↑
    ラブラドヌルに染み぀いた蚊取り線銙の銙りがたたらない話。

    第䞉匟

    ↑
    ラブラドヌルがむンドア掟だったけれどSDGs的にオッケヌです。


    【参考資料】
    ◜JA鶎岡online
    だだぱら

    ◜山圢 味の蟲園
    「だだちゃ豆」の名前の由来ずは

    「だだちゃ豆」の名前の由来を考える味の蟲園 さくらんが・ラフランス・蜜入りりんご・だだちゃ豆通販味の蟲園「だだちゃ豆」の名前の由来を考える味の蟲園 山圢さくらんが、癜桃、黄桃、ラフランス、こうずく、サンふじりんごを通信販売するフルヌツ専門店。だだちゃ豆、尟花沢スむカなど www.ajfarm.com
     
     
     
    ラブラドヌルの匂いで肺を満たしたいアラりンドサヌティ。 9歳児に芪育おされおいる本末転倒人間。 文字に嫌われた人間が、し぀こく文字を掻き集める滑皜な姿を東京の片隅からお送りしおおりたす。 ※連茉小説も基本的には䞀話完結ずしお読める構成を目指しおいるので、おじけづくこずなかれ。

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