
思いを伝える“攻めのロジスティクス”への挑戦!【ヨックモックを支える人】
今回から新しいシリーズ「ヨックモックを支える人」をスタートいたします!記念すべき第1回は、ヨックモックのロジスティクスを支える山本さん。
「ロジスティクス」と聞くと、物流と配送というイメージを持たれる方も多いと思います。そんな中でヨックモックが目指すのは「攻めのロジスティクス」。
お客様との新たなコミュニケーションを育む「攻めのロジスティクス」とは?ヨックモック社員が思い描く、人の手が生み出す柔軟な対応と温かみを掛け合わせた、お菓子の物流センターの未来の在り方に迫ります!

物流とロジスティクスは違うもの!?
― 物流センターを見学したのですが、圧巻でした!
(前編を読んでいない方はこちら!)
山本:はじめて見ると、みなさん驚かれるんですよ。
― 先ほど、物流とロジスティクスは違うものとお話しされていましたが、どう違うんですか?
山本:ロジスティクスはもともと軍事用語で、「効率的・戦略的に最前線へ物資を供給し、必要な連絡線を確保する後方支援の役割」を意味します。その戦略を実現するための手段・機能の一つが物流なんです。
― へ〜!戦略というと、とても範囲が広いイメージがあります。
山本:SCM(サプライチェーンマネジメント)と呼ばれる概念があり、調達から物流まで全体をマネジメントするのが現在のロジスティクスの潮流です。物流や配送だけでなく、調達などの上流工程から、受注・出荷・顧客対応に至るまで、すべての流れを戦略的に設計・調整していくものです。現在は、それぞれの専門部署が業務を推進していますが、それらを横断的に調整するのがロジスティクスの役割なんですよ。

― 2023年にこちらのセンターに移管し、本格的にヨックモックのロジスティクスを構築しはじめたんですよね?
山本:そうです。それまでは物流関連業務を外部の企業に一括で委託していたため、社内に物流の知見がほとんど蓄積されていませんでした。移管にあたっては、2年以上の準備期間が必要でした。10社以上の物流委託企業と何度も検討を重ねた結果、こちらのセンターとご一緒することになったんです。
― どんな点が選考基準だったんですか?
山本:品質、コミュニケーション、拡張性、提案力、対応力などを総合的に判断しました。お客様の視点に立つと、委託先企業が配送を担当したとしても、「ヨックモックが送ったお菓子」という認識になるんですよね。だからこそ、委託先の企業にも、ヨックモックがどのような思いでお菓子を作り、どのような形でお届けしたいのか、その理念を共有していただけるかどうかを重視しました。
― 配送や物流で思いを伝えるのは難しそうですね。
山本:例えば、お客様へのリードタイム(商品が届くまでの時間)を短くすることや、配送のサービスレベルを向上させることでも、思いを伝えることは可能です。他にも、パッケージや段ボールのデザインを工夫することで、届いた際に驚きや喜びを提供することもできると思います。
― 接客に比べると、お客様のリアクションが見えないので寂しかったりはしないんですか?

山本:そんなことはないですよ!直接の接客はなくても、商品を届けるという仕事には大きな魅力があります。例えば、ECサイトのレビューでポジティブなコメントをいただくと、とても嬉しいですね。また、百貨店の売り場に並ぶお菓子を見て、「これ全部、このセンターから届いているんだぞ」と思うと、ついニヤニヤしてしまいます(笑)。
物流2024年問題にもヨックモックらしい解決を

― 物流業界で「2024年問題」というのがあるとお聞きしました。
山本:働き方改革の影響で、運送業界や建設業界では特例として通常より長い時間外労働が認められていたのですが、2024年4月からすべての業種に一律の規制が適用されるようになりました。それまでトラックドライバーをはじめ、多くの運送関係者が長時間労働に支えられていたのですが、その残業分の労働力が失われたことで、輸送力が大幅に低下しています。さらに、残業代が減ることで離職を選ぶ方も増え、物流全体に影響を与えています。
― それが2024年問題なんですね。ヨックモックにも影響はありましたか?
山本:私たちは共配便(複数の荷主の商品を同じトラックやコンテナに積み合わせて、同じ配送先へ運ぶ輸送方法)を中心に配送システムを構築しているため、比較的影響は少ない方でした。それでも、年末年始の繁忙期には、配送業者さんの負担を軽減するために調整を行い、対応策を準備しました。

― 業界全体では、かなり大変な問題ですよね。
山本:ヨックモックも危機感を持っていて、いち早く備えました。2024年4月以前に、委託している配送業者様と綿密にコミュニケーションを取り、「問題を抱えていないか」「労働基準法を守れているか」「困っていることはないか」などをヒアリングしました。
― どのような意見がありましたか?
山本:「ここまで細かく話し合いの場を持ってくれるメーカーさんは珍しい」と喜んでいただきました。これからの時代、配送業者さんが運ぶ商品を選ぶようになるかもしれません。選ばれないと運んでもらえない可能性もあります。だからこそ、信頼し合えるメーカーでありたいと思いますね。
― 物流業界の課題が多い中で、信頼関係を築くことが大切なんですね!

山本:そうですね。燃料費の高騰や配送料の値上げも避けられない状況ですが、ヨックモックとしては、できる限りそうした値上げにも対応し、ドライバーさんの待遇向上や業界全体のイメージ改善につなげられたらと思っています。私たち一社だけでは難しいですが、少しでも業界の力になれたら嬉しいですね。
― 社会全体でもきちんと考えていかないとですね。
これからは「攻めのロジスティクス」へ!
― 山本さんは、ヨックモックのロジスティクスをこれからどう進化させていくんですか?
山本:私は「攻めのロジスティクス」にトライしていきたいと考えています。

― 「攻める」っていうのはどういうことなんですか?
山本:物流業務の基本は、効率よく、ミスなく、安全に届けること。どちらかというと「守り」のイメージが強いですよね。一方、ロジスティクスの観点に立つと、もっと企画の段階から「攻めた」提案ができると思うんです。
― あぁ!ロジスティクスは、先ほどおっしゃってたみたいに調達から全潮流に関わるわけですもんね。
山本:そうなんです!例えば、「こういうパッケージなら、新しい顧客コミュニケーションが生まれるのでは?」とか、「この技術を活用すれば、より良い形でお菓子を届けられるのでは?」といった提案ができます。物流を前提にしたモノづくりには、大きな可能性があると思いますね。


― 確かに物流を前提にすると、面白い商品が生まれそうですね。
山本:商品だけではなく、この物流センターを舞台にある種の共創が生まれることも考えられると思っています。
ーどういうことですか?
山本:商品だけでなく、新しいシステムを創り出すこともできると思うんですよね。例えば、他のお菓子メーカーさんと新しい配送システムを構築したり、一部をシェアすることも可能性としてはあると思うんです。
ーなるほど!
山本:アイデア次第で、経費を削減するだけでなく配送システムそのもので売上を作っていくことも可能だと考えています。
ー直接的なモノづくりでなくても売上に貢献できるチャンスはたくさんありそうですね!「攻めのロジスティクス」すごくワクワクしますね。
山本:一方で、時代に合わせて変化し続ける「柔軟なロジスティクス」を構築することも大事だと考えています。
効率化の未来に、人のチカラは必要ですか?

―変な質問なんですが…ロジスティクスの仕事って、効率化によってある種人の仕事を無くしていくようにも思うんですよね。
山本:確かに物流の分野では、技術の進化によって自動化が進んでいます。ですが、ロジスティクス全体を考えると、まだまだ人の力が必要なんですよ。例えば、システムを実装するエンジニアなども、人の力が必要な「新しい仕事」の一つですよね。
― これまでとは違った仕事が増えていくのかもしれませんね。
山本:現在の技術を使えば、完全自動化も不可能ではありません。でも、どこかに「人の手が加わることで選択肢が増える」という感覚があるんですよね。ロボットが作業をするにしても、ちょっとした心遣いやイレギュラーな対応は、人間が技術を制御しなければ実現できません。物流だけ自動化しても、お客様のニーズには応えきれない部分が出てくると思うんです。

― なるほど。どこまで自動化するかが鍵なんですね。
山本:そうですね。コストだけを考えれば効率化すべきかもしれません。でも、気がついたら「ちょっと冷たいブランド」になっていた…そんなのは嫌だなと思うんです。だからこそ、ヨックモックらしい温かみのあるロジスティクスを作っていきたいですね。

―山本さんとお話して、ロジスティクス、とっても魅力的な仕事だなと思います。
山本:まだまだ発展途上の分野ですし、先端技術を取り込みながら日々成長している領域です。これからの世代にも、ぜひ興味を持ってほしいですね。
―ちなみに、山本さんはなんでロジスティクスに興味を持たれたんですか?
山本:実は、学生時代はサッカーばかりやっていて、ロジスティクスを勉強したことはなかったんです(笑)。卒業後に物流会社の社会人チームに所属したのがきっかけで、その会社のロジスティクス事業部に配属されたんですよ。

山本:最初は現場で倉庫実務を経験しながら、3〜4年ほど働いていました。そのうちに、少し流れを工夫するだけで目に見える変化が起こることに気づいて、どんどん面白くなっていったんです。そこから10年間、その会社で働きました。その会社がヨックモックと取引があったご縁で、転職することになりました。
― 運送の仕事って、力仕事も多くて大変そうですね。
山本:現場で学んだ10年があったからこそ今があると思います。今もすごく誇りに思っています!
ヨックモックの思い出。
― ヨックモックとの思い出があれば教えてください!

山本:最近、妻の祖母のお墓参りに行ったら、ヨックモックの缶がお線香入れに使われていたんです。なんかそういうちょっと神聖な場にも、不思議と馴染んでいるなって。そういうブランドだということは、忘れずにいたいと思います。
ロジスティクス…現在では、少し地味な仕事と捉えられる方も多いお仕事ですが、お話を聞いてみると未来においては、会社全体をなめらかに整えながら、最先端の技術をダイナミックに試していける、とても魅力的なお仕事でした。
これからも、ヨックモックを支える様々な仕事にフォーカスしていけたらと思いますので、お楽しみに!
(おわり)
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