
50代おかんがClaude Codeに挑んだ話──PCの中にAIエージェントが住みついた日
TLをにぎわすClaude Codeといふものを、
おかんもしてみむとてするなり。
……と、先日SNSに投稿したところ、思いのほか反応をいただきました。
50代、非エンジニア。
黒い画面は嫌いじゃないけど、得意でもない。
そんな私が、Claude Codeを丸一日使い倒してみた記録です。
「それって、プログラム作る人のものでしょう?」
違うんです。それだけじゃない。
AIエージェントを手元のPCに住まわせる。
その子は自分で考えて、作業をサポートしてくれる。
チャット上のAIとは違う体験が待っています。
黒い画面に文字を打ち込んで操作するので、
普段慣れない人は尻込みしちゃいますよね、わかります。
ちょっとした壁を乗り越えてみたら、
そこには強力な相棒が待っていてくれました。
今日はその話をさせてください。
こんにちは、永野ヨウです。
48歳で長期ブランクの主婦から再就職した、とあるJTC勤め。
50代・氷河期世代の視点から、あなたの発信をラクにするヒントを発信しています。

そもそもClaude Codeって何?
ふだん使っているClaude(チャット画面で会話するやつ)とは、性質がかなり違います。
チャットのClaudeは、こちらが質問して、向こうが答える。
基本はそれの繰り返し。
いわば「聞けば答えてくれる優秀な相談相手」です。
一方のClaude Codeは、AIエージェントと呼ばれるものの一種。
AIエージェントとは、ゴールだけ伝えれば自分で考えて、自分で動くAIのこと。
ファイルを読んで、コードを書いて、エラーが出たら自分で原因を調べて直す。
完成するまで手を動かし続ける。
人間が一行ずつ指示しなくても、必要なステップを自分で判断して実行してくれます。
つまり──
チャットのClaudeが「相談相手」なら、Claude Codeは「手を動かしてくれる助っ人」。
これがPCの中に住みつくわけです。

インストールは「おまじない」だと思えばいい
正直に言います。
インストールは簡単ではなかった。
まず必要なものを揃えるところから。
Node.jsをインストール。
コマンドプロンプトからClaude Codeをインストール。
さらにGitを入れて、Claudeにログイン(Pro以上のプランが必要)。
Gitを入れたのは、「Bash」を使うためです。
Bashというのは、コンピュータに直接テキストで命令を出すための環境のこと。
マウスでクリックする代わりに、文字を打って操作する世界。
WindowsにはBashが標準で入っていないので、Gitというツールに同梱されているBashを借りる形でインストールしました。
Claude Codeはこの環境の中で動きます。
……と書くと難しそうに見えますよね。
途中、PowerShellがスクリプトの実行を拒否するエラーが出て、冷や汗をかきました。
チャットのClaudeに駆け込んで聞いたら「実行ポリシーを変更すればOK」とのこと。
言われた通りにコマンドを打ったら、動いた。
正直、コマンドの意味は完全にはわかっていません。
ただ、このおかん、実はMS-DOS時代からPCを触っています。
Linuxに挫折した過去もあるけれど、cd や ls くらいはなんとなくわかる。
黒い画面に文字を打つこと自体への抵抗は、たぶん普通の人より少ないほうです。
それでも、わからないことはわからない。
でも「おまじない」だと思えば、怖くない。
エラーが出ても、チャットのClaudeに聞けばだいたい解決できる。
このセーフティネットがあるのが大きかったです。
ただし、ひとつだけ大事な注意。
Claude Codeは、あなたのPC上のファイルを直接読み書きできます。
つまり、指示を間違えれば大事なファイルを消してしまうこともある。
大切なフォルダに権限を渡す前に、必ずバックアップを取ってください。
私はまずテスト用のフォルダで練習してから、本番のファイルに触るようにしました。
この順番、とても大事です。
丸一日でやったこと
セットアップが終わってからが本番。
1日で実際にやれたことを並べてみます。
フォルダの整理と壁打ち。
内容が重複してごちゃごちゃになったフォルダを、Claude Codeと一緒に片付けました。
「これ消していい?」「こっちに統合する?」
みたいなやりとりができるのが、ちょっと感動。
こちらがOKを出せば、ファイルの移動も統合も実際にやってくれる。
ひとりで黙々とファイルを仕分けるのとは、全然ちがいます。
Obsidianとの連携。
note記事のURLを渡すだけで、Claude APIとTemplaterを使ってSNS用の紹介ポストを自動生成してくれる仕組みを作りました。
記事の要点を読み取って、X向け・Threads向けに文体を変えたポストを複数パターン出してくれる。
さらに、Obsidian上のメモから新規ポストの下書きも作れるように。
散らばっていたメモの断片に、一本の線が通る瞬間です。
noteのリサーチと戦略書の作成。
note.comで特定キーワードの記事傾向を調べてレポートにまとめてもらい、自分の過去記事の分析資料と照らし合わせて「永野ヨウのnote戦略書」を作成。
その戦略書をもとに、書きかけの下書きを評価・改稿するところまでやりました。
……これ、全部1日です。
自分でも信じられない。
でも、Claude Codeが手を動かしてくれるおかげで、私は「何をしたいか」を考えることに集中できた。
作業スピードが、段違いでした。

十数年さまよった先に見つけたもの
実は、ここに至るまでには長い前史があります。
Evernote、Notion、OneNote……
自分に合うメモアプリを探す旅を、十数年続けていました。
「これだ」と思って引っ越すたびに、前のツールに残したメモは置き去りになる。
その間に、いくつものアイデアが散逸していきました。
どれだけの「いつか書こう」を失くしてきたか、わかりません。
Obsidianに出会ったとき、そのシンプルさに惹かれました。
データが自分の手元にある。
スマホとの同期も自分でコントロールできる。
ようやく「ここに落ち着ける」と思えた場所でした。
でも、本当に変わったのは最近です。
少し前にCursorを試したこと、
そして今回Claude Codeを使うことで
小さな革命が起きました。
ばらばらに貯まったメモから、新しい文章を作り出せる。
これまで書きためた断片が、思いがけない形で繋がっていく。
それを見るたびに、頭の中の霧が晴れるような感覚がありました。
ADHD特性のある私は、考えがまとまるまでに時間がかかります。
だから外部脳が必要だった。
Obsidianはその受け皿。
そしてAIエージェントに鍵を渡すことで、受け皿の中から新しいものが生まれ始めたのです。
これが、私にとってのClaude Codeの本当の価値でした。
最初のハードルは高い。でも、だからこそ。
コマンドライン操作と、ずらずら流れる英語。
最初こそハードルが高く見えます。
でも、いったんセッティングできてしまえば、強力な味方がPCの中に住みつく。
そしてAIエージェントを使いこなすために本当に必要なのは、プログラミングの知識ではなく──
「何を実現したいか」を言語化する力です。
「こういうふうにしたい」
「この作業が面倒」
「ここをもっとこうできないか」
そういう具体的な「困りごと」や「やりたいこと」を持っている人ほど、AIエージェントの恩恵を受けられる。
それは、仕事や家庭でさまざまな経験を積んできた世代こそ持っている力だと思うのです。
若い世代が技術的なスキルでリードしているとしても、私たちには何十年ぶんの「やりたいことリスト」がある。
頭の片隅にずっとあった「いつかやりたかったこと」。
そのリストを持っている人が、いちばんAIを活かせるんじゃないでしょうか。
非エンジニアこそ、体験してみる価値がある。
文明開化の音がする。
いや、本当にそんな気分なんです。

追記:Claude Codeに必要なもの
これから試してみたい方のために、最低限必要なものをまとめておきます。
Claudeの有料プラン(Pro以上)
Node.js(Claude Codeの動作に必要)
Git Bash(Windows環境でBashを使うために必要)
ある程度のPC操作の経験(バックアップは確実に!)
わからないことをチャットのClaudeに聞く勇気
最後のひとつが、いちばん大事かもしれません。
あなたは、自分の考えを整理する「仕組み」を持っていますか?
永野ヨウ
▼次に読むなら
Claudeを中心に色々開拓しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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また次のnoteで、お会いしましょう。