
マチアプ婚40代DINKs、マンションを買う(4話目)
前回のお話はコチラ
2月中旬。
前回のモデルルーム内覧から4日後。
この日もモデルルームの内覧予約を入れていた。
ただし前回書いた通り
SUUMOカウンター担当のIさんが音信不通だったため、
今回はSUUMOアプリから自分で予約した物件だ。
ちなみにSUUMOカウンター経由で内覧をすると、
感想や評価を入力することでリクルートポイントがもらえる。
確か500ポイントくらい。
このポイントはホットペッパービューティーでも使えるので、
私はこっそり自分の美容室代に充てていた。
まあ、予約や調整の手間賃ということで。
さて、今回の物件。
前回より立地がよく、全戸南向き。広さもそこそこある。
なにより生活に太陽光が欠かせない私にとって、
日当たりは重要なポイントだ。
一方で妻は、日当たりをまったく気にしないタイプ。
実家が日当たりのよくない平屋だったこともあり、
その環境に慣れているらしい。
新居も低層階でいいし、日当たりもどちらでもいいとのこと。
賃貸のときはあまり深く考えずに決められたが、
購入となるとそうはいかない。
こうした価値観の違いをどう擦り合わせるか。
今後の結婚生活を左右する大事な分岐点な気がした。
物件のスペックは以下の通り。
■第一期
価格:3,398万円~5,998万円
間取:1LDK・2LDK
専有面積:34.32㎡~53.72㎡
■第二期(予告)
価格:2,900万円台予定~4,900万円台予定
間取:1LDK・2LDK
専有面積:34.32㎡~53.72㎡
この記事執筆時点では第二期はまだ予告段階。
私たちが訪れたときは第一期だった。
3,398万円は1LDKの価格で、
私たちが検討している2LDKは5,998万円。
正直、この価格帯になると厳しい。
ペアローンなら審査は通るかもしれないが、
その後の生活が苦しくなる。
いわゆるパワーカップルでもない私たちは、
平均年収帯をうろうろしている身だ。
大事なのは、
「買えるか」
ではなく
「買ったあとも無理なく暮らせるか」。
背伸びして購入しても、返済に追われてしまっては意味がない。
そもそも、住宅ローンの検討自体も最初は手探りだった。
マンション購入を考え始めた当初は、
私一人のローンで2,000万〜2,500万円程度の中古物件を想定していた。
築30年前後、1,500万円くらいでもいいかなと思っていたくらいだ。
今でも、それはそれで良い選択だったかもしれないと思う。
レトロな雰囲気もあるし、返済期間も短くできる。
ただ、この案は妻の賛同を得られなかった。
今住んでいる賃貸は駅近で、
少し歩けば飲食店にも困らない。
妻は今後もそういう利便性の高い環境を望んでいた。
一方、私の案だとどうしても今より不便な立地になる。
結果的にこの案は却下となった。
私としては、
今後のキャリアを考えても年収が大きく伸びるイメージはなく、
加えて年齢的に体力や健康面の不安も出てくる。
だからこそ、無理な価格帯には手を出したくないと考えていた。
ただ、昨年の秋に妻が非正規雇用から正規雇用になったこと、
そして(私よりも)キャリア志向であることもあり、
ペアローンという選択肢も現実味を帯びてきた。
事実、妻はコロナ以前は正規雇用で10年以上キャリアを積んできた人で
会社がコロナ倒産の憂き目にあったことで
キャリア転向したタイプ。
転向といっても学生時代にアルバイトをしていた会社ということもあり、
全くゼロからのスタートというわけでもなかった。
ちなみにペアローンは離婚時に面倒だという話も聞いていたので避けていたが、最近はマンション価格高騰の影響もあり、私たちのような一般層でも一般的な選択になっているらしい。
――あくまで、今回出会った担当者やファイナンシャルプランナーの話ベースではあるが。
さて、内覧の話に戻る。
今回の物件はまだ建設途中のため、
実際の部屋は見られない。
代わりにPCで3D映像を見たり、
ドローン撮影による階層ごとの眺望を確認した。
この「ドローン眺望」は他の物件でも見かけたので、
建設中物件ではよくある手法らしい。
いろいろ検討した結果、
今回の物件も見送ることにした。
購入後の生活が苦しくなる可能性が高いと判断したためだ。
実は源泉徴収票や現在の収支状況をもとに、
事前にChatGPTにも相談しており、
「ちょっとやめておいたほうがいいかも」
という結論にはなっていた。
今回担当してくれた方はTさんという人で、
彼も私たちには少し高いと感じたのか、
強くは勧めてこなかった(笑)
むしろ、前回見たコンパクトマンションの方をやんわり勧められる始末。
そのせいか渡された資料もほんの数枚だけだった。
営業なのにあまり勧めてこない。
それが逆にリアルだった。
帰り道、妻と「ターゲットじゃないと思われたんだろうね」
と笑いながら、
近くの沖縄料理屋で定食を食べた。
資金計画についても一度きちんとプロに相談したいという思いがずっとあった私たちはこの日、ファイナンシャルプランナーを紹介してもらい、後日予約を取ることにした。
家に帰るとイチゴが届いていた。
高校時代の友人からだ。
ほどよい酸味のイチゴに甘い練乳をかけながら
現実的な数字の話をする。
そんな一日だった。
(続く)