メインコンテンツへスキップ
見出し画像

その「慣れたから」は本当に大丈夫? 気づかぬうちに心をすり減らすストレスの仕組み

    「最近、仕事に慣れてきたな」
    「前ほど辛いって感じなくなったかも」

    そんな風に、自分が少し強くなれたように感じていませんか? 

    でも、もしそれが、あなたの心が発する声を聞こえなくさせているだけだとしたら……。
    今回は、ストレスに「慣れる」ということの、少し怖いお話です。

    画像

    「ストレスを感じない」は「適応」ではない?

    ストレスって、私たちの心や体に様々な影響を与えますよね。

    気温の変化や花粉症といった物理的なものから、人間関係の悩みまで、私たちは常に何かしらのストレスにさらされています。そして、少しのストレスは、私たちの生活に必要なものでもあります。

    問題なのは、そのストレスがずっと続くこと。
    恒常的なストレスは自律神経を乱し、リラックスや集中を難しくさせます。

    頭痛や微熱、忘れっぽさ、食欲や睡眠の変化……。
    これらは、あなたの体が「もう限界だよ」と伝えてくれているSOSです。

    でも、本当に怖いのは、ここから。
    私たちの心身は、悲しいことに、絶え間ないストレスに「慣れて」しまうのです。

    「慣れる」のはいいことだって思いますよね。でも、実はその裏で、見逃してはいけない変化が進行しているかも。

    気づかないうちに進行する、心のエネルギー枯渇

    最初は不安や動悸といった不調に「辛いな」と感じる。この時期は「警告反応期」と呼ばれます。

    でも、いつの間にか、その辛さすら感じなくなるんです。

    「ああ、やっとこの環境に適応できたんだ!」

    そう思いたくなりますよね。でも、残念ながら、それは錯覚かもしれません。

    実は「抵抗期」と言って、ストレスが続くと、体はそれに抵抗しようとするんです。

    副腎皮質ホルモンなどを分泌して、血糖値を上げ、どうにか適応しようと頑張るのです。すると、警告反応期に見られた症状は一旦落ち着きます。

    つまり、あなたの体が、限られたエネルギーを無理やりひねり出して、なんとか目の前の困難を乗り越えようとしているだけの、「空元気」の状態。

    ここで「慣れた」と感じてしまうのが、最も危険なのです。気づかないだけで、心と体はすさまじいエネルギーを消費し続けています。

    そして、最終的に…。

    第3段階「疲はい期」に入ります。
    抵抗を続けるエネルギーさえも枯渇し、心身が消耗しきった状態です。

    心臓や血管の病気、胃潰瘍、そして、うつ病や不安障害といった、具体的な「病気」の段階に進行してしまうとされています。

    「慣れたから大丈夫」だと思っていたのに、気づいた時にはもう、立ち上がれないほどエネルギーを使い果たしている。

    これって、本当に怖くないですか? 

    私も、新卒で入った会社で5年ほど働いた頃、配置転換先でうまく適応できず、うつになりました。

    当時は「頑張れば乗り越えられる」と信じて疑わなかったのですが、私の心は、私が気づかないうちにとっくに限界を超えていたんですよね…。

    画像

    あなたの「エネルギー」を守るために

    もし、あなたが今、「辛さを感じなくなった」自分に気づいたのなら。
    それは、あなたの心が麻痺してしまっているのかもしれません。

    「一時的に耐えればしのげる」ならそれも有効ではあるのですが……。
    それが見込めない時。「マズイかも」と気づいた時には、逃げる気力すらなくなっていることもあります。

    だから、そんな時は、どうか、環境そのものを変えることを考えてみてください。

    世の中には、「頑張ってもどうにもならない」ことがたくさんあります。
    一度ついてしまった評価、周りの人の反応、物理的に過酷な環境。
    それらを、自分一人の力で変えるのは、とても難しいことです。

    あなたの大切なエネルギーが、気づかないうちに使い果たされてしまう前に。

    傷が浅いうちに、そこから離れる。
    それは、決して「逃げ」ではありません。
    あなた自身を守るための、賢明な選択です。

    まとめ

    今回は、ストレスに「慣れる」ことの危険性についてお話ししました。

    • 恒常的なストレスは、心身に様々な不調をもたらす。

    • 「辛さを感じなくなる」のは、適応ではなく、心が麻痺している状態かもしれない。

    • エネルギーが枯渇する前に、環境を変えるという選択肢を持つことが大切。

    あなたの心は、あなただけの大切なものです。
    その声が聞こえなくなってしまう前に、どうか、自分自身を労ってあげてくださいね。


    そして、今回の話に関連して、あなたの心を軽くするためのヒントを、メンバーシップマガジン「それでもきっと、だいじょうぶ」で詳しく解説しています。

    それぞれの記事では、今回のお話を、より具体的に、私のエピソードも交えながら解説しています。もし、今日の話で「この考え方、もう少し知りたいかも」と感じるものがあれば、ぜひ覗いてみてくださいね。

    あなたの心に合ったヒントが、見つかるかもしれません。


    無料で読める部分を広くしておきましたので、お役にたてば幸いです。
    あなたの心が、少しでも安らぐ場所を見つけられますように。

    ▶シリーズマガジンはこちらです。

    最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


    その他関連記事:

    #YeKu #メンタルケア #メンタルヘルス #だいじょうぶの芽 #ストレス #働き方 #うつ病 #適応障害 #バーンアウト


     
     
     
    「知る」ことは優しさ。不登校/双極症の経験を持つひきこもりのITエンジニアが、生きづらさを抱えるあなたへ「それでもきっと、大丈夫」のヒントを3年間、毎日発信しています。病気でも、不登校でも、ひきこもりでも。きっと、私たちそれぞれの「だいじょうぶ」を見つけられる。(毎日19時更新)

    あなたへのおすすめ