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あなたの大切な人を「うつ病」から守るために、どうか知ってください

    あなたの大切な人が、もしもうつ病になってしまったら……と考えたことはありますか?

    「まさか、自分が/あの人がうつ病になるなんて思ってもみなかった」

    うつ病を経験した人やその周囲の方が、よく口にする言葉です。あなたも一度は聞いたことがあるかもしれません。

    人間は不思議なもので、尋常じゃない無理をしていても「まだ身体が動くから大丈夫」と、どこまでも頑張れるような気がしてしまう。

    本当に頑張って、頑張りすぎて、許容量を超えた脳が悲鳴を上げるまで。

    気づけなかった後悔

    うつ病は、特に初めてかかる時には「まさか自分が」と思ってしまい、本人が気づくのは本当に難しい病気です。

    心が弱い人、繊細な人だけがかかる病気だと誤解されているからです。

    「そばにいたのに、気づいてあげられなかった」

    ご家族や近しい人がそう言って自分を責める姿を、私は何度も見てきました。でも、仕方ないですよね、周りだって「まさかあの人が」って思ってしまうから……。

    私自身も、精神疾患を抱えていますし、うつ病が原因で大切な先輩を失った経験があります。

    そして先日、私がいつも動画で元気をいただいていたYouTuberの方が、うつ病で活動を休止するという発表をされているのを見ました。その方は、休む間もなく仕事や活動に打ち込み、常に誰かのために、みんなのためにと、身を粉にして頑張ってきた方でした。

    悔しいです。

    これほどまでに頑張っている人が、なぜ自分の生きがいや、幸せな気持ちを奪われなければならないのか。

    「心の風邪」という言葉の危うさ

    うつ病は「心の風邪」と例えられることがあります。
    でも私は、この言葉で矮小化してほしくない。

    うつ病の治療には、最低でも半年から1年という長い時間がかかります。時には、命すら奪ってしまう。
    風邪なんて言葉で片づけられるほど、生易しいものではありません。もっと深刻な病気です。

    それに、残念ながら、うつ病は治ったらすべてが元通りになるわけではありません。医学的には「治癒」ではなく「寛解」と呼ばれ、症状が落ち着いている状態を目指すことになります。

    そして、一度うつ病にかかると、その半数以上が再発するというデータもあります。

    もちろん、人は何度でもやり直せます。病気になったからといって、希望を失う必要はありません。うつ病を経験しながらも、その後の人生を幸せに生きている方はたくさんいます。

    それでも、一度かかってしまうと、その後の人生に困難を抱えやすいのも事実です。

    これは私自身の経験でもありますし、私がnoteで日々拝見する、精神疾患を抱える方々の言葉からも、痛いほど伝わってきます。

    だからこそ、何よりもまず、そもそも「うつ病にならない」ということが本当に大切なのです。

    あなたの「大切な人」は大丈夫ですか?

    少しだけ、思い出してみてください。
    あなた自身や、あなたの身の回りの大切な人に、次のような状態が2週間以上続いている方はいませんか?


    ・今まで楽しめていたことが楽しめなくなった。何に対しても興味や関心が持てなくなった。
    ・理由もなく涙が出てくる。
    ・眠れない、夜中に何度も目が覚める、あるいは寝すぎてしまう。
    ・食欲がない、または食べ過ぎてしまう。
    ・常に悲しい、虚しい、自分には価値がないと感じる、絶望的になる、罪悪感に苛まれる。
    ・集中力や記憶力が落ちて、仕事や家事でミスが増えた。
    ・「消えてしまいたい」と考えてしまうことがある。


    これらは「抑うつエピソード」と呼ばれるものです。
    うつ病以外の病気が隠れている可能性もありますが、いずれにせよ、「少し休んだり、専門家への相談を考えた方がいい」というSOSです。

    いかがでしょうか。思い当たることはありましたか?

    うつ病がなくなればいい

    一生懸命に頑張っている人ほど、うつ病にかかってしまう。「心の病」というと繊細な方だけがかかる病気だと誤解されてしまいます。でも、心という曖昧なものではなくて、医学的にも確固たる「脳の病気」なんです。甘えなんかじゃありません。それが十分に広まっていない。

    だから、上記のような症状があっても、「自分はまさか、かかるわけがない」「もっと頑張れば大丈夫だろう」と見過ごしてしまうんです。

    誰よりも誠実に、誰よりもひたむきに生きている人がかかる病気だなんて、本当に理不尽じゃないですか。ひたむきに生きている人こそ、自分がやりたいことを最大限にやって、人生を楽しんでほしい。

    私はうつ病が憎いです。

    人から希望を奪い、笑顔を奪い、時には命まで奪っていく。
    本当に、この世から消えてなくなればいいと、本気でそう思っています。

    だから、この最悪の病気について、もっと知ってほしい。
    自分で自分の不調に気づくだけでなく、周りの人が「もしかして、うつ病になりかかってない?」と、誰かを見守り、気づけるような優しい世界になってほしい。

    しかし、こういうメンタルヘルスに関する記事は、普段から元気で、仕事や生活に邁進している人ほど「自分には関係ない」と思ってしまう。本当にこの記事が必要な人に、なかなか届きません。

    だから、これを読んでくださったあなたにお願いがあります。

    もし、あなたの周りに「この人、もしかしたら……」と思い当たる人がいたら、どうか「少し休んだ方がいいんじゃない?」と声をかけたり、精神科、心療内科への相談を勧めたりしてください。

    お願いします。

    もしかしたら、お節介だと思われて、少し煙たがられてしまうかもしれません。嫌われてしまう可能性だってあります。

    でも、あなたの大切な人がうつ病になってしまうより、うざがられた方がずっといいと思いませんか?

    あなたの一言が、誰かを救うかもしれない。
    後になって「あの時、気づいてあげられていれば」と後悔する前に、あなたには出来ることがあります。

    いつか、うつ病がこの世から消え去る日が来ることを、心から願っています。


    私は精神疾患当事者ですが、医療従事者ではありません。この記事は、正確を期すため、主に「研修医・総合診療医のための 精神科ファーストタッチ(株式会社じほう) 鈴木 映二 (監修, 著), 仙波 純一 (監修, 著), 山田 和男 (著)」を参考に執筆しました。

    最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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